2013年3月24日日曜日

●かも【賀茂】【加茂】【鴨】

●かも【賀茂】【加茂】【鴨】
★かも 1 【鴨/鳧】
(1)カモ目カモ科のうち、ハクチョウ類・ガン類・アイサ類を除いたものの総称。中形の水鳥。雄は派手な色合い、雌は地味な茶褐色のものが多い。マガモ・コガモ・オナガガモ・ハシビロガモなど。日本ではカルガモを除き、多くは冬鳥。[季]冬。《海くれて―のこゑほのかに白し/芭蕉》
(2)勝負事などで、くみしやすい相手。また、だましやすい相手。
「―にする」「いい―だ」
» (成句)鴨が葱をしょって来る
» (成句)鴨の浮き寝
» (成句)鴨の脛
» (成句)鴨の水掻き
   ・・・・・・・・・・
・かも 【氈】
獣毛で織った敷物。せん。[新撰字鏡]
   ・・・・・・・・・・
・かも 【加茂】
(1)新潟県中部の市。近世からの名産桐だんすのほか、木工・金属加工が盛ん。延喜式内社青海(おうみ)神社のある加茂山公園は県木ユキツバキが群落する。
(2)京都府南部、相楽(そうらく)郡の町。聖武天皇の恭仁(くに)京が置かれた。
(3)岡山県北部、苫田(とまた)郡の町。中国山地、吉井川支流の加茂川流域にある。林業が中心。黒木ダムがある。
(4)島根県東部、大原郡の町。斐伊(ひい)川支流の赤川の盆地にあり、しばしば水害を受けた。
   ・・・・・・・・・・
・かも 【加茂】
姓氏の一。
   ・・・・・・・・・・
・かも 【賀茂/鴨】
京都市鴨川流域の上賀茂・下鴨の総称。[歌枕] 「かれにける葵のみこそ悲しけれあはれとみずや―の瑞垣(みずがき)/新古今(恋四)」
〔多く「葵(あおい)」とともに詠まれた〕
   ・・・・・・・・・・
・かも 【賀茂】
姓氏の一。
   ・・・・・・・・・・
・かも 【賀茂/加茂】
能の一。脇能(わきのう)物。賀茂明神に参詣(さんけい)した神職の前に神の化身である女が現れ、神体の白羽の矢のいわれを語る。
   ・・・・・・・・・・
・かも 【鴨】
姓氏の一。
   ・・・・・・・・・・
・かも
1.(終助)
〔係助詞「か」に係助詞「も」の付いたものの文末用法から、一語の助詞となったもの。主として上代に用いられ、中古以降はおおむね「かな」となる〕
(1)体言、用言の連体形または已然形、シク活用形容詞の終止形などに接続する。
(ア)詠嘆の気持ちを込めて、疑問の意を表す。
「暁(あかとき)の家恋しきに浦廻(うらみ)より楫の音するは海人をとめ―/万葉 3641」「今さらに妹に逢はめやと思へ―ここだく吾が胸いぶせくあるらむ/万葉 611」「玉匣(たまくしげ)あけば君が名立ちぬべみ夜深く来しを人見けむ―/古今(恋三)」
(イ)詠嘆の気持ちを強く表す。
「人ごとに折りかざしつつ遊べどもいやめづらしき梅の花―/万葉 828」「うつせみの世は常なしと知るものを秋風寒み偲(しの)びつる―/万葉 465」「悔(くや)し―かく知らませばあをによし国内(くぬち)ことごと見せましものを/万葉 797」
(2)助動詞「む」「けむ」などの已然形に接続して、反語の意を表す。
「大船を舳(へ)ゆも艫(とも)ゆも堅めてし許曾(こそ)の里人顕(あらわ)さめ―/万葉 3559」「歌のさまを知り、ことの心を得たらむ人は、…古(いにしえ)を仰ぎて今を恋ひざらめ―/古今(仮名序)」
(3)打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」に付いて、願望の意を表す。
「吉野川行く瀬の早みしましくも淀むことなくありこせぬ―/万葉 119」
→かも(連語)
   ・・・・・・・・・・
・かも
1.(連語)
[一]〔係助詞「か」に係助詞「も」が付いたもの。上代語〕種々の語に付き、係助詞的にはたらく。係り結びを起こし、結びを連体形で止める。詠嘆の気持ちを込めた疑問の意を表す。…かなあ。
「置目もや淡海の置目明日よりはみ山隠りて見えず―あらむ/古事記(下)」「あしひきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとり―寝む/万葉 2802」
[二]〔副助詞「か」に係助詞「も」の付いたもの。近世以降の語〕種々の語に付き、副助詞的にはたらく。
2.(1)「かも知れない」「かも知れ=ぬ(=ん)」「かも知れません」などの形で用いられる。
→かもしれない(連語)
  (2)(「かも知れない」などの言い方の「知れない」などを略した形として)不確かな断定を表す。話し言葉でのくだけた言い方で、「かもね」「かもよ」などの形をとることが多い。
「もう学校へ行った―ね」「もしかして、お土産がある―よ」

★同  隠語大辞典
読み方:かも
1.婦人同伴者。〔第二類 人物風俗〕
2.夫婦同伴者を云ふ。
   ・・・・・・・・・・
・鴨
読み方:かも
1.いいお客さん、又は巣鴨刑務所。〔一般犯罪〕
2.巣鴨、刑務所、スリ犯人。〔掏模〕
3.ア.履物のこと。
  イ.詐欺賭博犯の目的人物をいう。転じて欺き易い人物をいう。
  ウ.スリ犯人をいう。④夫婦同伴者をいう。
分類 犯罪
   ・・・・・・・・・・
・鴨
読み方:かも
1.掏摸スル者ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・神奈川県〕
2.巾着ヲ切ル者ヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・岡山県〕
3.掏摸犯人。〔第二類 人物風俗〕
4.途上掏摸犯人ノ徘徊。〔第三類 犯罪行為〕
5.掏摸犯人を云ふ。
分類 岡山県、神奈川県
   ・・・・・・・・・・
・鴨
読み方:かも
1.詐欺賭博犯ノ目的人物。〔第二類 人物風俗〕
2.すべて被害者のことを鴨といふ。よくひつかかるから。「むくどり」に同じ。〔犯罪語〕
3.〔犯〕被害者のこと、「よい鴨だ」「鴨が葱を背負つて来た」などいふ。花柳界では「よい客」「甘い客」の意味に使ひ、よくひつかかるといふことである。「ジンダイ」「ムクドリ」「ロウタ」参照。
4.善い客。
5.すべて被害者のことをいふ。むくどりに同じ。
6.元来は女に対する異名で美人を「宜い鴨」だといつた、転じて田舎者を欺して金品を捲上げることを鴨を絞めるといひ勝負事で弱敵を鴨といふやうになつた。
7.詐欺賭博犯の目的人物を云ふ。転じて欺き易き人物を云ふ。
8.【鴨】詐欺賭博犯などがいい鴨が来たといへば、金のありそうな、甘そうな奴といふ事である。
9.良いお客。本庄、長野 不良仲間。
10.たかられる者。弘前 不良青少年仲間。
11.たかられる者、よい客。〔香具師・不良〕
12.被害者、目ぼしい客。形容語。〔香〕
分類 ルンペン/大阪、不良仲間、不良青少年仲間、犯、犯罪語、香、香具師/不良
   ・・・・・・・・・・
・鴨
読み方:かも
1.下駄。〔第二類 人物風俗〕
2.履物を云ふ。「かもあし」より。

★「JMnedict」による、日本人の姓とその読み方に関するデータベース http://p.tl/5qsG
姓 読み方
鹿毛 かも
   ・・・・・・・・・・
・鴨
姓 読み方
鴨 かも
   ・・・・・・・・・・
・加百
姓 読み方
加百 かも
   ・・・・・・・・・・
・甲賀
姓 読み方
甲賀 かも
   ・・・・・・・・・・
・加我
姓 読み方
加我 かも
   ・・・・・・・・・・
・嘉茂
姓 読み方
嘉茂 かも

0 件のコメント:

コメントを投稿