●眠 狂四郎(ねむり きょうしろう)
★眠 狂四郎 http://p.tl/jKdG
柴田錬三郎の小説に登場する剣客。1956年5月から『週刊新潮』に連載された「眠狂四郎無頼控」で初登場した。
『大菩薩峠』(中里介山著)の主人公机竜之助に端を発するニヒル剣士の系譜と、柴錬の作風を貫くダンディズムが融合した複雑な造形がなされているキャラクターである。
転びバテレンと日本人の混血という出自を持ち、平然と人を斬り捨てる残虐性を持つ。その生い立ちを背負い、虚無感を持ちつつ「円月殺法」という剣術を用いて無敵の活躍をし、以後剣豪ブームを巻き起こした。
毎週読み切りという形での連載で、初期の週刊誌ブームを支えた。新潮文庫で重刷されていたが、近年長編全点が改版され、後半3作品は1巻本だったが上下巻になった。
★柴田 錬三郎(しばた れんざぶろう) http://p.tl/S-u3
1917年(大正6年)3月26日 - 1978年(昭和53年)6月30日)は、日本の小説家、ノンフィクション作家、中国文学者。本名は斎藤 錬三郎(さいとう れんざぶろう)。シバレン(柴錬)という通称でも名高い。幕末の志士である清河八郎は大伯父にあたる。
歴史小説に新風を送ったことで業績は名高い。『イエスの裔』は芥川賞と直木賞の両方の候補となったが天秤にかけて直木賞を受賞し、その後選考委員となる。代表作に『眠狂四郎』『御家人斬九郎』『水滸伝』『徳川太平記』など多くがあり、戦国・幕末を扱った作品が多く、剣客ブームを巻き起こした。
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★歴史小説(れきししょうせつ) http://p.tl/JX1r
主として歴史上に実在した人物を用い、ほぼ史実に即したストーリー、又はその時代を設定して、その中での空想上の物語が書かれたものが展開される小説のことである。
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★『御家人斬九郎』(ごけにんざんくろう) http://p.tl/Ppui
柴田錬三郎による時代小説。1976年(昭和51年)に講談社から単行本が刊行され、翌年2篇の読み切りが「オール讀物」で発表された。晩年の柴田が最も力を入れた連作である。フジテレビでドラマ化されている。
江戸時代の末期を舞台に、大給松平家に名を連ねる名門の家柄ながら無役・三十俵三人扶持の最下級の御家人である松平残九郎家正(通称、斬九郎)が、かたてわざと称する武士の副業によって活躍する物語。残九郎の許婚(いいなずけ)の松平須美、幼馴染で北町奉行与力の西尾伝三郎、馴染みの辰巳芸者のおつた、など多彩なキャラクターが登場する。
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★『大菩薩峠』(だいぼさつとうげ) http://p.tl/7qjG
中里介山作の長編時代小説。1913年~1941年に都新聞・毎日新聞・読売新聞などに連載された41巻にのぼる未完の一大巨編。
幕末が舞台で、虚無にとりつかれた剣士・机竜之助を主人公とし、甲州大菩薩峠に始まる彼の旅の遍歴と周囲の人々の様々な生き様を描く。連載は約30年にわたり、話は幕末から明治に入らずに架空の世界へと迷い込み、作者の死とともに未完に終わった。作者は「大乗小説」と呼び、仏教思想に基づいて人間の業を描こうとした。世界最長を目指して執筆された時代小説で、大衆小説の先駆けとされる不朽の傑作である。(ちなみに、現在の世界最長小説はヘンリー・ダーガー作の『非現実の王国で』で、最長時代小説は山岡荘八作の『徳川家康』である)
同時代では菊池寛、谷崎潤一郎、泉鏡花、芥川龍之介らが賞賛し、中谷博は文学史上において大衆文学の母胎と位置付けた。戦後にも安岡章太郎「果てもない道中記」をはじめ数多くの研究や評論が展開されている。
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★机竜之助(机龍之助、つくえ りゅうのすけ) http://p.tl/SUWB
小説『大菩薩峠』に登場する元甲源一刀流の剣士。日本の時代小説におけるニヒリスト剣士の系譜の事実上の元祖とも言われる。
色白の細面で痩身。年は三十代と設定されている。諱は宗芳。机家は相馬氏の流れを組む名家。父・弾正は大菩薩峠の麓の沢井村に住み、道場を営んでいる。竜之助は道場の跡取り息子として剣の特訓を受けていた。
残忍かつ身勝手な男で、少年時代から気に入らない相手を木刀で殴り殺し、山遊びに行くと出掛けては辻斬りをし、小説の冒頭で大菩薩峠でいきなり老巡礼を斬り殺す。武芸試合で宇津木文之丞を殺し、その妻お浜を自分のものにして出奔する。このため以後、その弟・宇津木兵馬から兄の仇として追われる身となる。
江戸へ出て吉田竜太郎と名乗り、零落の日々を過ごすうちに、新撰組と交流をもつようになる。剣では無敵だとのプライドを持っていたが、仲間と兵馬の師匠・島田虎之助を襲った際に、島田には敵わぬと悟り、苦悩。挙句にお浜と口論になりそのまま斬殺し、兵馬との決闘をすっぽかして、一子・郁太郎を捨てて京都に向かう。
京都では芹沢鴨に仲間になるように誘われるが、お浜を斬殺した事を思い出し、遊郭で突然錯乱状態になり、刀を振り回し失踪してしまう。以後、大和の山中を彷徨い愛刀も捨てて、新撰組とは全く逆の思想を持つ天誅組に出会い、無節操な竜之助は成り行きで参加する。決起に敗れた天誅組と共に十津川郷に敗走する途中、泊まっていた山小屋で追っ手の放った爆弾が爆発し失明してしまう。龍神温泉で目を癒していると、お浜そっくりの女・お豊に助けられるが、そのお豊が苦しい生活の末に自害した事を聞かされても「歌うものは勝手に歌い、死ぬ者は勝手に死ぬ」と薄情な態度で答える。
盲目の美男子という事で世話を焼こうとする女が次々と現れるが、彼女たちの多くは非業の最期を遂げる。人殺しの快感を求め、行く先々で夜毎に「おれは人を斬りたいから斬るのだ――助けてくれと悲鳴を揚げるのをズンと斬る、ああ胸が透く、たまらぬ」と次々と無差別殺人を繰り返し、家族を殺された遺族を絶望のどん底に落とし、街を恐怖に陥れていく・・・。(以後その凶行は延々と続く。)
「音無しの構え」を使う。「音無しの構え」とは相手が討ってくるまで動かずに、相手がしびれをきらして斬りかかってきたところを討つ技である。相手の刀と一度も刃を合わさないので音が鳴らないので音無しという。
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★転びキリシタン(ころびキリシタン) http://p.tl/twgT
江戸時代に拷問や迫害によって棄教したキリシタン(切支丹)のことである。また、宣教師などの宗教指導者の場合には転びバテレンと言った。関連して、キリシタンが棄教することを「転ぶ」と言う。
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★ようこそ雷蔵ワールドへ http://p.tl/MaiX
-市川雷蔵という役者は、今もなおスクリーンに燦然と輝く本物のスターであり、
かつ雷蔵映画は文句なく面白い。世界に通用する魅力をもったスターだと信じる。-
雷蔵を愛し、その映画を後世に残し、スターとして銀幕の中で光り輝くことを願う。
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★眠狂四郎シリーズ http://p.tl/4rMU
★眠狂四郎 田村正和版 http://p.tl/oeHf
★映画版「眠狂四郎」リスト http://p.tl/hk53
★「眠狂四郎」主用人物紹介 http://p.tl/TODY
★眠狂四郎プロフィール http://p.tl/fzan
★眠狂四郎 無頼剣 - みんなのシネマレビュー http://p.tl/7JPV
★眠狂四郎 (1967年のテレビドラマ) http://p.tl/59ac
1967年(昭和42年)4月3日から9月25日にフジテレビ系列で毎週月曜日の22時から22時45分に放映された連続時代劇。平幹二朗主演。全26回。
★眠狂四郎 無頼控 1983 テレビ東京/歌舞伎座テレビ http://p.tl/9FbT
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