2012年11月27日火曜日

● ま ゆ

● ま ゆ
★まゆ  【繭】三省堂 大辞林
(1)動物、特に昆虫の活動停止状態にある卵・幼虫・蛹(さなぎ)を保護するもの。動物が分泌した糸が主な材料であるが、糞(ふん)・小石・葉など生活環境や種によってさまざま。
(2)特に、蚕のつくる白い俵形の繭。生糸の原料となる。[季]夏。《よき蚕ゆゑ正しき―を作りたる/虚子》
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・まよ 【▽繭】
「まゆ(繭)」の古形。
「筑波嶺の新桑―の衣はあれど君が御衣(みけし)しあやに着欲しも/万葉 3350」
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・まゆ  【▼眉】
(1)まぶたの上部に弓形に生えている毛。眉毛。まよ。
(2)破風や虹梁(こうりよう)の下端に沿って彫られた弓形の刳(く)り形。弓眉・剣眉など。
(3)烏帽子(えぼし)の正面の、くぼませた上に出る横皺(じわ)。
(4)牛車(ぎつしや)の屋形の出入り口上部の、突き出た部分。
→牛車
(5)遠くにかすんだ連山。眉墨。
「―も乱れぬあはの島山/広田社歌合」
(6)伊勢船造りの船首の両側にある眉形の装飾。
» (成句)眉に唾をつける
» (成句)眉に火がつく
» (成句)眉一つ動かさない
» (成句)眉を集める
» (成句)眉を落とす
» (成句)眉を書く
» (成句)眉を曇らす
» (成句)眉を吊り上げる
» (成句)眉を伸べる
» (成句)眉を引く
» (成句)眉を顰める
» (成句)眉を開く
» (成句)眉を読む

★まゆ
出典:『Wiktionary』
名詞: 眉

1.まぶたの上方に横長(弓状)に生える毛のこと。またその毛、一本一本のこと。眉毛(まゆげ)とも。
2.まゆの化粧。
発音
  ま↘ゆ
関連語
  熟語: 眉唾(まゆつば)、
翻訳
  中国語: 眼眉
名詞: 繭
 繭
1.完全変態をする昆虫の幼虫が、中でさなぎとして休眠するために、作る覆い。自身が分泌した糸状の粘質物を利用するものや、小石、砂、植物の葉、動物の糞などを利用するものなど種によってさまざまである。
2.蚕(かいこ)が口から糸をはいて作る白い俵形の覆い。生糸(きいと)の原料となる。(夏の季語)
発音
  ま↘ゆ
関連語
  熟語: 繭玉(まゆだま)、

★まゆ
 ・眉 - 目の上、額の下にある毛の生えた部分。
 ・繭 - 活動停止前の昆虫(特に蚕)が自身を保護するために自身を包むように作るもの。
・人物
  日本人女性によくみられる人名。まゆみからの派生名。

★眉毛(まゆげ、英語:eyebrow)http://p.tl/VyvU 目の上部に弓状に生える毛のこと。眉(まゆ)とも呼ばれる。

★繭(まゆ) http://p.tl/k6IC
活動が停止または鈍い活動状態にある動物を包み込んで保護する覆いをいう。動物から分泌されたもの、または砂利などの体外の物質の覆いを指し、毛のような体の一部の保護器官のことではない。
一般的には昆虫、特にガにおける、絹糸の繊維質のものをさす。更に狭い意味では、カイコのそれを指し、絹糸の原料である。

★まゆずみ  【▼眉墨/▼黛】三省堂 大辞林
(1)化粧品の一。眉をかいたり、形を整えたりする墨。
(2)眉。特に、墨でかいた眉。
「紅の涙せきあへねば、翠(みどり)の―みだれつつ/平家 8」
(3)遠くに見えるなだらかな連山をたとえていう語。

★眉墨
読み方:まゆずみ
別表記:まゆ墨
  眉毛を書き足すための用いる化粧品。アイブローとも言う。

★眉墨/黛(まゆずみ) http://p.tl/J87c
化粧品の一種。眉の形を美しく見せるために、眉を書き足すための化粧品。また、その化粧法そのものを指す。アイブロウ(眉毛の英訳「eyebrow」より)とも呼ばれる。

★まいだま     あがつま語  http://p.tl/l00u
[変]=繭玉(まゆだま)

★まみあい ―あひ  【▼眉相/▼眉】三省堂 大辞林
  まゆ。また、眉間(みけん)。

★おおまゆ おほ― 【大▼眉】三省堂 大辞林
まゆずみで、太く描いた眉。
「齢二八ばかりなる小児の、―に鉄漿(かね)黒なり/太平記 2」

★はくび  【白▼眉】三省堂 大辞林
(1)白いまゆげ。
(2)〔「蜀書(馬良伝)」による。蜀の馬良が、五人の兄弟の中で最も優秀で、その眉に白毛があったことから〕兄弟中で最も優れている者。また、衆人の中で最も傑出した者、同類中で特に優れているもの。
「歴史小説の―」

★白眉
出典:『Wiktionary』
名詞
白眉(はくび)
  優れたものがならぶ中で特に優れたもの。
    この場面は、あの作品の中でも白眉のできだ。
由来
 三国志・蜀書・馬良伝
   三国時代、蜀の馬良ら5人の兄弟は、揃って優れた人材であったが、その中でも四男の馬良が最も優れており、彼の眉の中に白毛が混じっていたことに由来する。
【白文】
馬良字季常、襄陽宜城人也。兄弟五人、並有才名、郷里為之諺曰、馬氏五常、白眉最良。良眉中有白毛、故以称之。
【訓読文】
馬良、字は季常、襄陽宜城の人なり。兄弟五人、並びて才名有り、郷里之を諺と為して曰はく、「馬氏の五常、白眉最も良し」と。良の眉中に白毛有り、故に以って之を称す。
【現代文】
馬良、字(あざな)は季常、襄陽宜城の人である。兄弟五人とも、並んで才能があった。郷里では、「馬氏の五常の中でも、白眉の良が最も良し(『良』をかけたしゃれである)」とことわざのように言った。馬良の眉の中に白毛が有ったので、このことを言っているのだ。

★白眉(はくび) http://p.tl/JAlE
中国の故事成語のひとつ。意味は兄弟の中で最も優れている者。また広くは多くの中で最も優れている者を指す。

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