●汰 ●沙汰 ●淘汰
★汰
出典:『Wiktionary』 (2012/02/12 14:05 UTC 版)
発音
音読み
呉音 : タイ(表外)
漢音 : タイ(表外)
慣用音 : タ
訓読み(すべて表外)
おご-る、にご-る、よな-げる
熟語
沙汰
淘汰
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★さた 【▼沙▼汰】三省堂 大辞林
(名)スル
〔「沙」は砂、「汰」は選び分ける意。水中でゆすって、砂を捨て米や砂金を選び分ける意〕
[一]
(1)事の是非・善悪などを論じ、定めること、またそれに従って処理すること。しかるべく処置すること。また、訴訟。
「地獄の―も金次第」「雨降りて後いまだ庭のかわかざりければいかがせんと―ありけるに/徒然 177」「先づ―の成否は知らず/平家 1」
(2)(主君・官府などの)裁定。指図。指示。また、それを伝える知らせ。
「追って―する」「―のあるまで待て」「いづれも大宮院の御―なり/増鏡(老のなみ)」
(3)あれこれ言うこと。評判。うわさ。
「此れも不運の至りと身にも思ひ、よそにも―しける/沙石 9」「是はいかさまにも天狗の所為といふ―にて/平家 5」
(4)便り。消息。
「音―ない」
[二](他の語に付いて、あるいは接尾語のように用いて)…にかかわる事柄、…の問題、などの意を表す。
「狂気の―」「裁判―」「刃傷(にんじよう)―」「祐経ほどの者が理運の―にまくべきにあらず/曾我 1」
» (成句)沙汰の限り
» (成句)沙汰の外
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★沙汰 歴史民俗用語辞典
読み方:サタ
中世においてよく用いられた語で、物事の善悪をはっきりさせること。
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★とうた たう― 1 【▼淘▼汰】三省堂 大辞林
(名)スル
(1)よい物を選び、悪い物を除くこと。また、水で洗ってより分けること。
「企業が―される」
(2)〔selection〕自然環境の中で、生存に適するものが残り、適しないものは消え去る現象。選択。
不要・不適のものを排除すること
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★淘汰 人口統計学辞書
生殖年齢にある個体が、同様に生殖年齢に達する子供を一定数もつ確率は恐らくその遺伝子型(912-1)に依存している。このような差別的生殖は淘汰 1と呼ばれる。ある遺伝子型の淘汰値(選択価) 2あるいは適応値 2は、その遺伝子型を持って生殖年齢まで生存する個体の相対的な子供数である。ある個体群(population)の平均淘汰値 3あるいは適応度 3は、その構成員の遺伝子型に関する淘汰値の平均に等しい。個体群の遺伝的加重 4は、異なる適応値をもつ種々の遺伝子型が存在することによって生ずる、平均適応値の相対的減少である。ある個体群の異なる世代に、特定の遺伝子が見出される頻度の無作為変動は、遺伝的浮動 5と呼ばれる。ある個体群の遺伝子構造 6は、その構成員のある遺伝子座(911-4)上の種々の対立遺伝子(911-5)の頻度分布を指している。ある個体群の遺伝子型構造 7は、同一の遺伝子座の異なる遺伝子型の分布のことである。
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★淘汰 生物学用語辞典
同義/類義語:自然淘汰, 選択
英訳・(英)同義/類義語:selection
生物が環境に適用するように競争が起こり、適者が生存するような選択が行われること。
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★選択 (進化) http://p.tl/abgj
選択(せんたく、英語:selection)とは、進化において、生物個体や形質などが世代を経ることによってその数や集団内での割合を増していくこと。逆に、割合を減少させていくことを淘汰(とうた)という。
このような変化が実際に起こることを選択が働く(選択される)、または淘汰が働く(淘汰される)といい、この差を生む要因を選択圧または淘汰圧という。
英語ではselectionで、選択のほうが直訳に近い。
淘汰とも訳される。
選択と淘汰は表裏一体である。
そのためこの二つのメカニズムを総称して選択(または淘汰)という場合もある。
ただし文脈によっては選択と淘汰を区別しなければならないこともある。選択と淘汰を区別せず、割合を増していくことを正の選択または正の淘汰、割合を減らしていくことを負の選択または負の淘汰と呼ぶこともある。
単に選択や淘汰といった場合、メカニズムを指しているのか、実際の増減を指しているのか明らかではないからである。
選択と淘汰は世代を超えて起こる現象であり、一個体の生死に対しては使わない。
選択は適応と同じ意味で用いられることがある。
数や集団内での割合を増していくことを、「適応度が高い」、その逆を「適応度が低い」とも言う。
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