2012年11月2日金曜日

●たましずめ●「鎮魂」の語は「(み)たましずめ」と読む

●たましずめ●「鎮魂」の語は「(み)たましずめ」と読む
★鎮魂(ちんこん、たましずめ) http://p.tl/psFP
人の魂を鎮めることである。今日では「鎮魂」の語は、死者の魂(霊)を慰めること、すなわち「慰霊」とほぼ同じ意味で用いられる。しかし、元々「鎮魂」の語は「(み)たましずめ」と読んで、神道において生者の魂を体に鎮める儀式を指すものであった。広義には魂振(たまふり)を含めて鎮魂といい、宮中で行われる鎮魂祭では鎮魂・魂振の二つの儀が行われている。
神道では、生者の魂は不安定で、放っておくと体から遊離してしまうと考える。これを体に鎮め、繋ぎ止めておくのが「たましずめ」である。「たまふり」は魂を外から揺すって魂に活力を与えることである。
なお、津城寛文は、著書「折口信夫の鎮魂論」(春秋社、1990年)で、鎮魂とは神道の根本となる、一般に考えられているよりももっと大きな思想で、折口の有名なマレビト論も鎮魂論で置き換えられる、と主張している。

★鎮魂祭(ちんこんさい、みたましずめのまつり) http://p.tl/UsVK
宮中で新嘗祭の前日に天皇の鎮魂を行う儀式である。宮中三殿に近い綾綺殿にて行われる。石上神宮でも同日に行われている。天皇に対して行う場合には「みたましずめ」「みたまふり」と言う。鎮魂祭はかつては旧暦11月の2度目の寅の日に行われていた[1](太陽暦導入後は11月22日)。この日は太陽の活力が最も弱くなる冬至の時期であり、太陽神アマテラスの子孫であるとされる天皇の魂の活力を高めるために行われた儀式と考えられる。また、新嘗祭(または大嘗祭)という重大な祭事に臨む天皇の霊を強化する祭でもある。第二次世界大戦以後は皇后や皇太子夫妻に対しても行われている。

★斎姫異聞シリーズ(いつきひめいぶんシリーズ) http://p.tl/ERUt
宮乃崎桜子による、平安時代を舞台にした小説作品。講談社X文庫ホワイトハートより刊行されている。イラストは浅見侑。「斎姫異聞シリーズ」全15巻、外伝全1巻、「斎姫繚乱シリーズ」全13巻
*燐火鎮魂(りんかたましずめ)
・あらすじ
時は藤原道長が権勢を誇る平安の都。希代の陰陽師・安倍晴明は老いで衰え始め、都では魔物が跋扈していた。
寛弘2年(1005年)、正月。一介の中流貴族・源義明の許(もと)に、帝の妹の降嫁が決定した。
帝の仰せを断ることができようはずもなく、顔も知らない姫宮が自分の許へ降嫁される理由も解せず、妻を娶る実感も湧かないまま、姫宮を迎えることになった義明はしかし、すっかり宮の美貌の虜となる。
自らを神の子と言い、不可思議な力を持つ宮は、能力が失われることを危惧し、義明との夫婦としての契りを拒む。強要することもできず宮の意思を尊重する義明だが、ある夜、宮が部屋にいないことに気付く。巷では、深窓の令嬢の姫たちが魔物に襲われるという騒ぎが起こっており、義明も宮を心配し、捜し回っていると、白い汗衫姿の宮が上空を舞っていた。帰宅後尋ねてみると、宮は『遊びで魔物を狩っていた』と話すのだが……。

★リヴィングストン (漫画) ;鎮魂(たましずめ) http://p.tl/DPeP
『リヴィングストン』は、原作前川知大、作画片岡人生による日本の漫画作品。講談社の『モーニング』にて不定期連載中。
・あらすじ
人間の運命の9割は魂によって定められている。現世でその運命を全うした魂は来世へとつながれ成長を続ける。だが、中には予定外に死亡し、運命どおりにいかず、石となり砕け散ってしまう魂もある。それを防ぎ魂を適切に管理することが、桜井と天野の仕事である。魂が消えゆく危機にある時、2人は現れる。

★『魑魅魍魎』(ちみもうりょう) (アルバム) http://p.tl/bys7
陰陽座の8枚目のオリジナルアルバム。2008年9月10日にキングレコードから発売された。
今作のテーマは「妖怪」であり、収録されている全ての曲が妖怪そのものを唄うことに特化しているアルバム。陰陽座史上初のオリコントップ10入りを果たした。
・収録曲
1.酒呑童子(しゅてんどうじ) [5:47]
 作詞・作曲:瞬火
 酒呑童子は鬼たちの大将である妖怪だが、瞬火曰く、ここではそれに自分たちの姿も重ねているという。
2.蘭(あららぎ) [3:51]
 作詞・作曲:瞬火
 瞬火曰く、森蘭丸のことをモチーフにして作った曲。
3.がしゃ髑髏 [3:39]
 作詞・作曲:瞬火
4.野衾忍法帖(むささびにんぽうちょう) [2:45]
 作詞・作曲:瞬火
5.紅葉(くれは) [4:22]
 作詞・作曲:瞬火
 12thシングルの表題曲。謡曲の「紅葉狩」などに出てくる「呉葉伝説」をモチーフにした曲。
6.青坊主(あおぼうず) [4:41]
 作詞・作曲:瞬火
7.しょうけら [3:01]
 作詞・作曲:瞬火
8.鬼一口(おにひとくち) [5:36]
 作詞・作曲:瞬火
 『伊勢物語』の「芥川」の段を、別の視点から描いたナンバー。
9.道成寺蛇ノ獄(どうじょうじくちなわのごく) [11:28]
 作詞・作曲:瞬火
 能楽の『道成寺』をモチーフに描いたナンバー。瞬火なりのアレンジをくわえている。11分に及ぶ大作。
10.鎮魂の歌(たましずめのうた) [4:44]
 作詞・作曲:黒猫
 酒呑童子を討ちに行き、果てた雑兵たちのことを唄ったナンバー。
11.にょろにょろ [4:26]
 作詞・作曲:瞬火

★たましずめ ―しづめ 3 【▽鎮▽魂】
(1)遊離した、また遊離しようとする魂を鎮め、肉体につなぎ止める祭儀。広義には「たまふり(魂振)(1)」の意にもいう。みたましずめ。
→鎮魂(ちんこん)
(2)「鎮魂祭(たましずめのまつり)」の略。
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ちんこん 0 【鎮魂】
(名)スル
(1)死者の魂をなぐさめ、しずめること。
(2)「たましずめ(鎮魂)(1)」に同じ。
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みたま-しずめ ―しづめ 【〈鎮魂〉】
⇒たましずめ(鎮魂)
★鎮魂 読み方:たましずめ 神社用語集
霊魂を鎮めることです。転じて死者を弔うときにも使用される語です。「鎮魂祭」の省略した言いまわしです。「新嘗祭」の前日(陰暦11月の中寅の日)におこなわれ、天皇、皇后、皇太子など皇族の魂を鎮めて御代長久を祈ります。もともとは生きたまま身体を離れた魂をその身体に戻し鎮めることの意味でした。

★たましずめ  Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)
出典:『Wiktionary』 (2011/07/01 17:36 UTC 版)
名詞
たましずめ【魂鎮め】
 1.肉体から離れようとする霊魂を肉体に、又、死者の場合は肉体以外のあるべき場所に戻すことにより、生者は活力を取り戻し、死者は災いをなさないようにするに日本古来の呪術。
 2.「鎮魂の祭(たましずめのまつり)」の意。
関連語
 たまふり

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