2012年12月2日日曜日

●ひぐらし 【日暮(ら)し】

●ひぐらし  【日暮(ら)し】
★ひぐらし  【日暮(ら)し】
(1)〔古くは「ひくらし」。一日を暮らす意〕一日中。終日。朝から晩まで。副詞的にも用いる。
「暮れがたき夏の―ながむればそのこととなく物ぞ悲しき/伊勢 45」「つれづれなるままに―硯に向ひて/徒然(序)」
(2)江戸初期の上方で、「日暮(ひぐらし)」を姓のように名乗って、念仏踊り・浄瑠璃・説経などの詞章を謡いながら門付(かどづけ)をしてまわったもの。日暮小太夫・日暮八太夫・日暮林清など知られる。
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・ひぐらし  【▼蜩/〈茅蜩〉】
セミの一種。頭からはねの先まで約45ミリメートル。頭部と胸部の背面は赤褐色と緑色が紋様をなす。はねは透明。初秋の早朝と夕方、カナカナと高い声で鳴く。北海道南部から奄美大島にかけて分布する。カナカナ。カナカナゼミ。[季]秋。《―や陽明門のしまるころ/赤星水竹居》
★ひぐらし(日暮、日暮し、日暮らし)
・夕 - 夕方の別名。「ひぐらし」、「ひぐれ」。
・ヒグラシ - カメムシ目ヨコバイ亜目セミ科の昆虫の一種。
・日暮らし (小説) - 宮部みゆきの小説の1つ。
・ぼんくら・日暮らし - 上記の小説のラジオドラマ版。
・日暮し (音楽グループ) - 日本のフォークソングの音楽グループ。
・日暮 - 日本人の姓の1つ(例:日暮愛葉、日暮茶坊、日暮雅信)。
・日暮 - 千葉県松戸市にある町名。「ひぐらし」。

★夕(ゆう)http://p.tl/jao2 1日のうち太陽が沈んで暗くなる時間帯を指す。
日没のころであり、明るい昼から徐々に暗くなって完全に暗い夜となる前の境界の時間帯である。
その点で、夜が明けて昼間になるまでの朝の反対に位置する。言葉としては朝夕など対にして用いることもある。
夕方、次第に深くなる暗闇は1日の活動の終了を示すとともに人間にとって恐ろしい夜の到来を示す。
活動可能な明るさではあるがあちこちに潜む闇が不安をかき立てる。逢魔時(おうまがとき)の言葉もある。
★夕暮れ(ゆうぐれ) http://p.tl/rFKZ
一般概念。普通名詞。
日が暮れる頃。→夕を参照のこと

★逢魔時(おうまがとき)、大禍時(おおまがとき) http://p.tl/pDuK
夕方の薄暗くなる、昼と夜の移り変わる時刻を意味する。
・時刻
逢う魔が時(おうまがとき)・逢う魔時(おうまどき)ともいい、黄昏時(たそがれどき)のことで、古くは「暮れ六つ」や「酉の刻」ともいい、現在の18時頃のこと 。
黄昏時は黄が太陽を表し、昏が暗いを意味する言葉であるが、「おうこん」や「きこん」とは読まないのは、誰彼(「誰そ、彼」の意)時とも表記し、「そこにいる彼は誰だろう。良く分からない」といった薄暗い夕暮れの事象をそのまま言葉にしたものであるのと、漢字本来の夕暮れを表す文字を合わせたものだからである。

★常世(とこよ)、かくりよ(隠世、幽世) http://p.tl/RLJx
永久に変わらない神域。死後の世界でもあり、黄泉もそこにあるとされる。
「永久」を意味し、古くは「常夜」とも表記した。
日本神話や古神道や神道の重要な二律する世界観の一方であり、対峙して「現世(うつしよ)」がある。
変化の無い世界であり、例えるなら因果律がないような定常的であり、ある部分では時間軸が無いともいえる様な世界。

★現世(げんせ、げんせい、うつしよ) http://p.tl/H2jU
現在の世のこと。古くは「げんぜ」とも読んだ。

★輪廻転生(りんねてんせい、りんねてんしょう) http://p.tl/qVc4
1.輪廻のこと。 http://p.tl/xrJA
2.転生のこと。 http://p.tl/CxFh
3.1と2をあわせた言い方。
転生輪廻(てんしょうりんね)とも言い、死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってくることを言う。
ヒンドゥー教や仏教などインド哲学・東洋思想において顕著だが、古代のエジプトやギリシャ(オルペウス教、ピタゴラス教団、プラトン)など世界の各地に見られる。
輪廻転生観が存在しないイスラム教においても、アラウィー派やドゥルーズ派等は輪廻転生の考え方を持つ。
「輪廻」と「転生」の二つの概念は重なるところも多く、「輪廻転生」の一語で語られる場合も多い。
この世に帰ってくる形態の範囲の違いによって使い分けられることが多く、輪廻は動物などの形で転生する場合も含み(六道など)、転生の一語のみの用法は人間の形に限った輪廻転生(チベット仏教の化身ラマなど)を指すニュアンスで使われることが多いといえる。
また、キリスト教などにおける「復活」の概念は「一度限りの転生」と見なすことも出来よう。
ただし、復活の場合はより狭く、生前と同じ人格を保ったままの転生である。

★化身ラマ(けしん らま) http://p.tl/SGVX
チベット仏教の教義上において、この世の衆生を教え導くために、如来、菩薩、過去の偉大な仏道修行者の化身(応身)としてこの世に姿を現したとされるラマ(師僧)を指す。
「転生ラマ」と表記されることもある。

★六道(ろくどう、りくどう) http://p.tl/Co3B
仏教において迷いあるものが輪廻するという、6種類の迷いある世界のこと。
・天道(てんどう、天上道、天界道とも) http://p.tl/EhSe
・人間道(にんげんどう) http://p.tl/bKOJ
・修羅道(しゅらどう)  http://p.tl/cn-a
・畜生道(ちくしょうどう)http://p.tl/Nhak
・餓鬼道(がきどう)   http://p.tl/lRpi
・地獄道(じごくどう)  http://p.tl/OPpn
仏教では、輪廻を空間的事象、あるいは死後に趣(おもむ)く世界ではなく、心の状態として捉える。たとえば、天道界に趣けば、心の状態が天道のような状態にあり、地獄界に趣けば、心の状態が地獄のような状態である、と解釈される。
なお一部には、天狗など、この輪廻の道から外れたものを俗に外道(魔縁)という場合もある(ただし、これは仏教全体の共通概念ではない)。

★天狗(てんぐ) http://p.tl/5AOK
日本の民間信仰において伝承される神や妖怪ともいわれる伝説上の生き物。

★外道(げどう、tīrthika) http://p.tl/JYTy
仏教用語で、悟りを得る内道(ないどう、=仏の教え)に対する言葉である。
転じて、道に外れた人全般も意味するようになった。

★魔縁(まえん) http://p.tl/I_Fx
仏教用語で、障魔となる縁(三障四魔)のこと。また特に第六天魔王波旬を指す。
また、いわゆる慢心の山伏である妖怪の天狗、即ち魔界である天狗道に堕ちた者たちを総称していう場合もある。

★山伏(やまぶし) http://p.tl/DIOd
山の中をひたすら歩き、修行をする修験道の行者。「修験者」(しゅげんじゃ)とも言う。
奈良吉野山地の大峯山(金峯山寺)を代表に、大山(鳥取県)や羽黒山(山形県)など日本各地の霊山と呼ばれる山々を踏破(抖擻)し、懺悔などの厳しい艱難苦行を行なって、山岳が持つ自然の霊力を身に付ける事を目的とする。
頭に頭巾(ときん)と呼ばれる多角形の小さな帽子のような物を付け、手には錫杖(しゃくじょう)と呼ばれる金属製の杖を持つ。袈裟と、篠懸(すずかけ)という麻の法衣を身に纏う。 
山中での互いの連絡や合図のために、ほら貝を加工した楽器を持つ。
天狗や烏天狗は、山伏の装束を身に纏う。

★烏天狗または鴉天狗(からすてんぐ) http://p.tl/w4La
大天狗と同じく山伏装束で、烏のような嘴をした顔、黒い羽毛に覆われた体を持ち、自在に飛翔することが可能だとされる伝説上の生物。
小天狗、青天狗とも呼ばれる。

★大天狗(おおてんぐ、だいてんぐ) http://p.tl/yK57
より強力な神通力を持つとされる天狗。天狗の中でも特に高い鼻を持つため鼻高天狗とも呼ばれる。
修験者の中でも驕り高ぶった者が死後大天狗になるといわれ、そのため他の天狗に比べ強大な力を持つという。
山伏装束に高下駄という出で立ちをしており、手にした葉団扇によって強力な颶風を起こすことができるといわれる。
また、天狗になったとされる崇徳上皇や、牛若丸が剣術を習ったとされる鞍馬天狗も大天狗の一人である。
なお、天狗を「小天狗」「大天狗」とおおまかに分類する場合、小天狗は烏天狗や木の葉天狗などの鳥の顔した天狗を、大天狗は通常の天狗を指すこととなる。

★木の葉天狗、木葉天狗(このはてんぐ) http://p.tl/PU7E
江戸時代の随筆や怪談など各種文献に多く名が見られる天狗の一種。境鳥(さかいどり)とも呼ばれる。

★鞍馬天狗(くらまてんぐ) http://p.tl/I8ME
・鞍馬山の奥の僧正が谷に住むといわれる大天狗、鞍馬山僧正坊のこと。牛若丸に剣術を教えたという伝説で知られる。鬼一法眼と同一視されることがある。
・鞍馬寺に祀られる尊天の一尊である大天狗、護法魔王尊のこと。またの名を鞍馬山魔王大僧正といい、上記の者と同一ともされる。
・鞍馬天狗 (能) - 上記に取材した能の題名。五番目物の天狗物。
・鞍馬天狗 (小説) - 大佛次郎作の時代小説。またその主人公。上記2者のイメージによってつけられた。映画化、テレビドラマ化もされている。

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