2012年12月19日水曜日

●まだらゆき【斑雪】

●まだらゆき【斑雪】
★はだら-ゆき【斑雪】
⇒はだれゆき(斑雪)
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・はだれ-ゆき【斑雪】
うっすらと降った雪。また、まだらに消え残った雪。はだら雪。はだれ。[季]春。
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・まだら-ゆき【斑雪】
まだらに降り積もった雪。また、まだらに消え残った雪。

★斑雪  歴史民俗用語辞典 http://www.weblio.jp/cat/academic/nrkmj
読み方:ハツレユキ
まだらゆき。

★斑雪  季語・季題辞典  http://www.weblio.jp/cat/dictionary/nkgmj
読み方:ハダレ
まだらに降り積もった春の雪のこと
季節  春
分類  天文

★斑雪  近代文学作品名辞典 http://www.weblio.jp/cat/dictionary/nkdmj
読み方:ハダレ
作者   土田耕平
初出   昭和8年
ジャンル 歌集
★現代俳句データベース(俳句) http://www.weblio.jp/cat/hobby/gndhh
・化粧して修理不能な斑雪
作 者  藤井賢太郎
季 語  斑雪
季 節  春

・斑雪山小がら一群楽器になって
作 者  金子皆子
季 語  斑雪
季 節  春

・東北地方がごろり横たう斑雪
作 者  樋口愚童
季 語  斑雪
季 節  春

・草も木も仏日昏れの斑雪
作 者  青木栄子
季 語  斑雪
季 節  春

★現代俳句データベース(人名) http://www.weblio.jp/cat/people/gndhk
・樋口愚童の俳句
東北地方がごろり横たう斑雪
眼前を舷側が過ぐ花の闇
葉桜や埋めた屍体の虚言癖
裏切りの日々まだ散らぬ山桜
霾曇りヒトはロボットを模倣する

・藤井賢太郎の俳句
化粧して修理不能な斑雪
呆ける楽しさ舞う花びらを追いかける
散り急ぐ花の生き方上手かな
日本が壊れる不安春夕焼
酒抱いて渡る春昼の海時化る

・青木栄子の俳句
さくらさくらこんなにも会いたい
八月がゆくたくさんの手を握り
大綿のたとえば母の寝息かな
沖に鬱あり青いちじくに触れる
草も木も仏日昏れの斑雪

・金子皆子の俳句
こでまりと酢飯の照りの間かな
こんなに霧深宿舎はまるで白衣を着て
ただ人を待つ霧の白粥をすすり
つかみ合いの少年釘のよう冬水仙
ぼたん雪家籠る少年の声なり
まんさくの音沙汰に山ぐらしあり
まんさくやいま山姥の面会い
むしかりの白花白花オルゴール
わが黒猫百日紅の花にもなれる
アロエの花黒猫も花年を越す
フォト増えていく小さなハートいっぱい
七夕が来て黒猫の老い呆け
中空の花桐を抱えきれぬ律子
五位鷺老人日暮日暮とこでまりに
京菜一ト株一ト抱え歳晩の明星
六月の真夜の家裂く金の馬
冬の夜の黒猫菜の花の匂い
夏闇吹かれ黒猫の青草のひとすじ
夫に母ありて折れ座る卯木
山人ら手を摑まれて時雨迎え
山陰に夢一つ青鷺と決める
抱きかかえ童女は重し霧の螢
斑雪山小がら一群楽器になって
新緑よ千鳥よ大観覧車徐々に
旅の椅子春の入江がここまできている
日常や椿一輪が重たし
春山の底なる母の骨おもう
月近く擬宝珠の花頭踏む
朝夢切る朝鳥の樫若葉笛
朝日の早い家の青麦に老婆
栃の実は夕日の落しゆく冷えか
桔梗桔梗わが家に少年が二人
正月に山雀二つ貝の頬
海鳥と卯の花風のいろはにほへど
海鳥の羽散る海桐の花の香なり
漁網たたまれ鳳凰木の赤い花
灯りにきている蜻蛉の羽音寝顔
獅子頭置かれるいつのまに茶の花
発熱に似るさんしゅうの花月余り
白い横顔ぎんなんの降るような時間
白い雲蒲の穂などつかまえている
眼鏡の隅の黒猫光りくる野分
箸を割る夕食の智佳子霧立ちぬ
紅葉山一夜泊りは野兎の湿り
花ぽとり散りまだ咲いています
菜の花ぼっち田の水鏡花ぼっち
葡萄の根燃す男たち春大雪
薬師本尊紅梅黒猫回り道
蜜柑の木に蜜柑雲のおんどりもいる旅
赤き木の実を朝光と思う一泊

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