2012年12月17日月曜日

● のむ

● のむ
★の・む  【飲む/呑む】
(動マ五[四])
(1)口の中の物を腹の中へ入れる。
(ア)水・酒その他の飲み物を口から腹へ入れる。
「水を―・む」「ビールを―・む」「今日は一日中―・まず食わずだった」
(イ)酒を飲む。また、酒のために金銭を消費する。
「今晩―・みに行かないか」「家屋敷を―・んでしまう」
(ウ)固形物をかみくだかずに腹に入れる。
「スイカの種を―・んでしまう」「オブラートに包んで―・む」「八岐(やまた)の大蛇の為に―・まれき/日本書紀(神代上訓)」
(エ)薬を口から腹に入れる。服用する。《飲》
「薬を―・む」
(オ)タバコを吸う。喫煙する。
「タバコを一日に四〇本も―・む」
(2)流れなどが、中に取り込む。包み込む。受け身の形で使うことが多い。
「海岸の民家が津波に―・まれた」「闇に―・まれる」
(3)比喩的に、門や入り口が人などを入れる。
「五万の観衆を―・んだ国立競技場」
(4)闘志や気魄(きはく)で相手を圧倒する。
「初めから相手を―・んでかかる」「会場の雰囲気に―・まれてしまう」「気を―・まれる」「勢ひ京洛を―・めり/太平記 11」
(5)出そうになるものを押しとどめる。
(ア)(「息をのむ」などの形で)驚くような場面に出くわして、大きく息を吸ったままでいる。
「むごたらしさに思わず息を―・む」「固唾(かたず)を―・んで見守る」
(イ)(「声をのむ」の形で)びっくりして思わず声が出そうになったのをこらえる。
「その光景を見て一瞬声を―・んだ」
(ウ)(「涙をのむ」「うらみをのむ」などの形で)不満・怨念(おんねん)・無念などを表面には表さない。残念だ、恨めしいという思いをする。
「九回裏で逆転されて無念の涙を―・んだ」「うらみを―・んで異境に散った人々」
(6)相手の要求を、不満をもちながらも受け入れる。受諾する。
「賃上げ要求を―・む」「条件を―・む」
(7)刃物などを隠し持つ。
「ふところに匕首(あいくち)を―・んでいる」「どすを―・む」
(8)ごまかして自分のものにする。
「さてその跡へ乗り込んで、糸屋の身代―・んだ上/歌舞伎・心謎解色糸」
[可能] のめる
[慣用] 清濁併せ―・爪の垢(あか)を煎じて―/煮え湯を飲まされる
» (成句)飲む打つ買う
» (成句)飲めや歌え
   ・・・・・・・・・・
・の・む 【祈む】
(動マ四)
  頭を垂れて乞い願う。祈る。
「え免かるましじきことを知り―・みて曰く/日本書紀(崇神訓)」

★呑  隠語大辞典 http://www.weblio.jp/cat/dictionary/ingdj
読み方:のむ
1.刀ヲ懐中スルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・兵庫県〕
2.匕首其他兇器ヲ懐中ニ秘蔵スルノ意。〔第三類 犯罪行為〕
3.匕首其他兇器ヲ懐中ニ所持スルノ意。〔第四類 言語動作〕
4.〓首又は他の兇器を懐中に所持することをいふ。〔犯罪語〕
5.匕首又は他の兇器を懐中に所持することをいふ。
6.〔俗〕〓首其他の兇器を懐中に所持すること。
7.匕首又は他の兇器を懐中に所持してゐることをいふ。
8.匕首等を懐中に持つてゐることを云ふ。
9.〔犯〕匕首其他、凶器を懐中に所持すること。
10.兇器を懐中に入れていること。〔一般犯罪〕
11.匕首等を懐中に持っていることをいう。
分類  兵庫県、犯罪、犯罪者、犯罪語
   ・・・・・・・・・・
・呑む
読み方:のむ
  仲買人が客の注文を自己の懐に入れて取引所へ出さぬことをいふ。〔相場語〕
分類  相場語

★飲む(のむ、呑むとも表記) http://p.tl/auNx
動物が口から水や養分を摂取する行為についての表現の一つ。以下は主体が人間の場合について解説する

★のむ
出典:『Wiktionary』 http://www.weblio.jp/cat/dictionary/jajcw
動詞
・のむ(飲む、呑む)
1.(飲む)物、一般には液体を、口を経由して噛まずに体内へ取り込むこと。通常、飲む対象の物が固体である場合は、「飲み込む(のみこむ)」が用いられる。
2.(飲む、呑む)酒をのむこと。
  その晩私は先生といっしょに麦酒を飲んだ。先生は元来酒量に乏しい人であった。ある程度まで飲んで、それで酔えなければ、酔うまで飲んでみるという冒険のできない人であった。(夏目漱石 『こゝろ』)
3.煙草などの気体を吸い込むこと。吸う。
  掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始であろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶だ。その後猫にもだいぶ逢ったがこんな片輪には一度も出会わした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙を吹く。どうも咽せぽくて実に弱った。これが人間の飲む煙草というものである事はようやくこの頃知った。(夏目漱石 『吾輩は猫である』)
4.(呑む)体外に出そうなものをこらえる。
  息を呑む 固唾を呑む 涙を呑む
  「危ねえ」――観衆は一度に固唾を飲んだ。その時先頭にいた馬は娘の華手な着物に驚いたのか、さっときれて仁右衛門の馬の前に出た。と思う暇もなく仁右衛門は空中に飛び上って、やがて敲きつけられるように地面に転がっていた。彼れは気丈にも転がりながらすっくと起き上った。。(有島武郎 『カインの末裔』)
5.薬を服用する。
  わたくしは剃刀の柄をしっかり握って、ずっと引きました。この時わたくしの内から締めておいた表口の戸をあけて、近所のばあさんがはいって来ました。留守の間、弟に薬を飲ませたり何かしてくれるように、わたくしの頼んでおいたばあさんなのでございます。(森鴎外 『高瀬舟』)
6.一斉に襲う。 
  なだれが村をのんだ。
7.相手に対して精神的に優位にたつ。
  類義語:歯牙にもかけない。
8.いやいやながら同意する。 
  この条件をのんでくれ。
活用
 マ行五段活用
  の-む
発音
 IPA: /??/
 X-SAMPA: /??/
翻訳
[表示]語義1 液体
[表示]語義2 酒
[表示]語義3 気体
[表示]語義5 薬
 
関連語
 語義1 液体
  くう、たべる
語義2 酒
 飲み会
動詞
・のむ【祈む】
  祈(いの)ること。
活用
 マ行四段活用
  の-む

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