●せんにん
仙人といえば 久米仙人
★くめのせんにん【久米仙人】
伝説上の人物。大和国吉野郡竜門寺に籠(こも)り、仙人となったが、飛行中吉野川の岸辺で衣を洗う若い女の白い脛(はぎ)を見て神通力を失い墜落。のち法力を取り戻し、高市郡遷都の折、山上の材木を空中を飛ばせて運んだので、免田三〇町を与えられ、久米寺を建てたという。「今昔物語集」などにみえる。
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★久米仙人 歌舞伎・浄瑠璃外題辞典 http://www.weblio.jp/cat/dictionary/nkbjj
読み方:クメノセンニン
初演 寛保3.12(京・中村座)
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★久米仙人(くめのせんにん)http://p.tl/JTD4 久米寺(奈良県橿原市)の開祖という伝説上の人物。
『久米寺流記』には名を毛堅仙と記されている。久米仙人に関する話は、『七大寺巡礼私記』『久米寺流記』『元亨釈書』『扶桑略記』などの仏教関係の諸書、あるいは『今昔物語集』『徒然草』『発心集』その他の説話・随筆など、多くの書に記述がある。
天平年間に大和国吉野郡竜門寺の堀に住まって、飛行の術をおこなっていたが、久米川の辺で洗濯する若い女性の白い脛(はぎ)に見惚れて、神通力を失い、墜落し、その女性を妻とした。
高市郡に遷都されたとき、久米仙人もまた俗人として夫役につき材木を運搬していたが、仙人であることを知った行事官の揶揄に発憤し、七日七夜の修行ののち、ついに神通力を得て、巨材を空運させた。
時の天皇がこれを聞き、免田30町をたまわり、久米仙人はそこに寺を建立した。これが久米寺であるという。すなわち久米寺の縁起である(『今昔物語集』巻11)。
なお『七大寺巡礼私記』や『久米寺流記』などでは、遷都の工事ではなく、聖武天皇の東大寺造営のときの話とする。
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★久米仙
読み方:くめせん
1.女に溺れ易き男をいふ隠語。女の脛の白きを見て通力を失ひし久米仙人の事より起る。
2.久米仙。女に溺れ易き色好みの男をいふ。久米の仙人の略。「徒然草」にある物洗ふ女の脛の白きを見て通力を失ひ雲上より落ちし久米仙人の故事より出づ。「仙人も故郷を忘れ難く落ち」「仙人様アと濡手で抱き起し」。
3.女子さへ見れば情欲を起し、狂態を演ずる者をいふ。久米の仙人が女人を見て通力を失ひ空から墜落したといふ伝説に基く。〔情事語〕
4.婦女さへ見れば情欲を起し、狂態を演ずる者をいふ。久米の仙人が女人を見て通力を失ひ空から墜落したといふ伝説に基く。
5.〔隠〕女さへ見れば情慾を起し、狂態を演ずる者。久米の仙人が女人を見て通力を失ひ、空から墜落したと云ふ伝説より来たもの。
6.女さへ見れば情慾を起して狂態を演ずる者のことをいふ。
7.女さへ見れば情慾を起し狂態を演ずる男、久米の仙人の伝説から来た語。
8.久米の仙人は飛行中婦人のゆもじを束間見て墜落したといふ伝説から、好色家をいふ。
9.女さえ見れば情慾を起す色情家。久米の仙人が女人を見て神通力を失い、空から墜落した伝説から出た語。
10.女さえ見れば欲情を催し狂態を演ずる事。久米の仙人は女の脛を見て仙術を失い雲より落ちた伝説から。〔俗〕
分類 俗語、俗/一般、情事語
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★くめでら【久米寺】
奈良県橿原市にある高野山真言宗の寺。聖徳太子の弟来目皇子(くめのおうじ)または久米仙人の創建と伝える。空海がここで「大日経」を感得し、入唐を志したとの伝説がある。
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★久米寺 寺院名辞典 http://www.weblio.jp/cat/culture/njimj
読み方:クメデラ
別名 仁和寺別院久米仙人の久米寺
宗派 真言宗御室派
所在 奈良県橿原市
本尊 薬師如来、大日如来、久米仙人
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★久米寺 歌舞伎・浄瑠璃外題辞典 http://www.weblio.jp/cat/dictionary/nkbjj
読み方:クメデラ
初演 享保2.2(大坂・岩井半四郎座)
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★久米寺(くめでら)http://p.tl/e0_V 奈良県橿原市久米町にある真言宗御室派の寺院。
山号は霊禅山。詳しくは霊禅山東塔院久米寺と称する。本尊は薬師如来坐像。
開基(創立者)は聖徳太子の弟の来目皇子(くめのみこ)ともいうが未詳。
『扶桑略記』や『今昔物語集』においては久米仙人により創建されたと伝えられる。
大和七福八宝めぐり(三輪明神、長谷寺、信貴山朝護孫子寺、當麻寺中之坊、安倍文殊院、おふさ観音、談山神社、久米寺)の一つに数えられる。
仏塔古寺十八尊第9番
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