●おいなりさん 【お稲荷】さん
★稲荷神(いなりのかみ、いなりしん) http://p.tl/lpxu
日本における神の1つ。
稲荷大明神(いなりだいみょうじん)ともいい、お稲荷様・お稲荷さんとも呼ばれる。
★由来 http://p.tl/-cyE
伏見稲荷大社について『日本書紀』では次のように書かれている
稲荷大神は欽明天皇が即位(539年または531年)する前のまだ幼少のある日「秦(はた)の大津父(おおつち)という者を登用すれば、大人になった時にかならずや、天下をうまく治めることができる」と言う夢を見て、早速方々へ使者を遣わして探し求めたことにより、和銅4年(711年)二月初午の日に秦(はたの)伊呂巨(具)(いろこ(ぐ))が鎮座した。
諸蕃(渡来および帰化系氏族)のうち約3分の1の多数を占める「秦氏」の項によれば、中国・秦の始皇帝13世孫、孝武王の子孫にあたる功徳王が仲哀天皇の御代に、また融通王が応神天皇の御代に、127県の秦氏を引率して朝鮮半島の百済から帰化したという記録があるが、加羅(伽耶)または新羅から来たのではないかとも考えられている(新羅は古く辰韓=秦韓と呼ばれ秦の遺民が住み着いたとの伝承がある)。
また一説には五胡十六国時代に前秦の王族ないし貴族が戦乱の中、朝鮮半島経由で日本にたどり着いたと言う説もある。
雄略天皇の頃には、当時の国の内外の事情から、多数の渡来人があったことは事実で、とりわけ秦氏族は、先に見たように絹織物の技に秀でており、後の律令国家建設のために大いに役立った。
む朝廷によって厚遇されていたことがうかがわれるのも、以上の技能を高く買われてのことだと考えられている。
彼らは畿内の豪族として専門職の地位を与えられていた。
こうして深草の秦氏族は、和銅4年(711年)稲荷山三ケ峰の平らな処に稲荷神を奉鎮し、山城盆地を中心にして神威赫々たる大神社を建てた。
深草の秦氏族は系譜の上で見る限り、太秦の秦氏族、すなわち松尾大社を祀った秦都理《はたのとり》の弟が、稲荷社を祀った秦伊呂巨(具)となっており、いわば分家と考えられていたようだ。
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★神饌(しんせん) http://p.tl/ZPdz
日本の神社や神棚に供える供物の事である。御饌(みけ)あるいは御贄(みにえ)とも言う。
神饌には、調理して供える熟饌(じゅくせん)と、生のまま供える生饌(せいせん)とがある。
熟饌の調理には、本来は火打ち石、舞錐式などで起こした神聖な炎(忌火・いみび)のみを使う。
神社などでは、米、塩、水、野菜、鯛、鰹節(干鰹)、海藻、果物、清酒などを供える。基本的には、かわらけと呼ばれる素焼きの焼き物を器にするが、地域によっては鮑の貝殻を代用する場合もある。
本来、朝夕の2回供えるが、地域によって異なっている。
祭儀の後に供えた神饌を食べる宴のことを直会(なおらい)という。直会には、神の供物を食べることで神に近づくという意味もあるが、人が食べることのできないものは供えてはいなかったという証明でもある。
ただ、厳密に言うならば、献饌された神饌が必ず直会にあがるという訳ではない。
献饌し終わった神饌を神体山へ投げる、土中に埋めるなどの行為が現在でも一部見られるため、各々神饌に対しての礼儀作法、考え方が異なっていたこと、それらが今でも継承されてきたことが伺える。
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★狐塚と稲荷信仰 ★田の神 http://p.tl/CY1V
全国に狐塚の地名は多いが、これは民間信仰において、狐が田の神の使いだと考えられていたことに由来する。
元は田の近くに塚(狐塚)を築いて祭場としたものが、のちに稲荷神を勧請して祠としたことが、稲荷信仰が全国的に広がる契機となったものと考えられている。
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★稲荷山(いなりやま・いなりさん・いなりざん) - 各地にある山 http://p.tl/CxT5
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★稲荷寿司・稲荷鮨(いなりずし)http://p.tl/vk4X
甘辛く煮た油揚げの中に、酢飯を詰めた寿司の一種。
お稲荷さん、お稲荷、いなりなどとも呼ばれる。
各地に特徴的な稲荷寿司がある。
袋状に開いた油揚げを甘くあるいは甘辛く煮付け、寿司飯をそのまま、あるいはニンジンやシイタケなどの具材を混ぜ込んで詰める一種の印籠寿司である。
一般的に、米俵を模した四角形に仕上げるが、関西では三角揚を用いて三角形に仕上げられるなど、地域によって用いる油揚げの形状や味付けが異なっている。
いわゆる高級な寿司屋ではあまり見られないが、庶民的な店やテイクアウト専門の寿司屋では人気の寿司。行楽の弁当などにも良く登場する。
稲荷寿司と巻き寿司を組み合わせた折り詰めは助六寿司と呼ばれる。
歌舞伎十八番「助六由縁江戸桜」の主人公、助六の愛人の名が揚巻であることから、 油揚げと巻き寿司の洒落から名付けられている。
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★印籠(いんろう) http://p.tl/2nag
薬などを携帯するための小さな容器のことを言う。
当初は印を入れたことから印籠と称される。
平たい長方形をしており、素材は木製または金属製で3段から5段くらいに分割できるようになっている。
各段の両脇に紐(緒締め=おじめ)を通して、先端には滑り止めの根付けを取り付け、紐を帯に挟んで使用した。
特に螺鈿や蒔絵などが施されたものもある。
・転義
日本料理用語で、野菜やイカなどの中心部に具を詰め込むことを印籠(射込み)と呼ぶ。稲荷寿司も、油揚げの中に飯を詰め込んだ印籠寿司の一種である(重金敦之『すし屋の常識・非常識』24p)。
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★水戸黄門 http://p.tl/GNwx 「この印籠が目に入らぬか!」の決め台詞で知られる、ロングセラーの時代劇テレビドラマシリーズ。
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★荼枳尼天(だきにてん) http://p.tl/gl3z
仏教の神(天)。インドのヒンドゥー教の女鬼(半女神)に由来する。
「荼枳尼」という名は梵語のダーキニー(skt:Ḍākiṇī)を音訳したものである。
また、荼吉尼天、吒枳尼天とも漢字表記し、吒天(だてん)とも呼ばれる。
一般に白狐に乗る天女の姿で表され、剣、宝珠、稲束、鎌などを持物とする。
荼枳尼”天”とは日本特有の呼び方であり、中国の仏典では”天”が付くことはなく荼枳尼とのみ記される。
ダーキニーはもともと集団や種族をさす名であるが、日本の荼枳尼天は一個の尊格を表すようになる。
稲荷信仰と習合し、今日、寺院の鎮守稲荷の多くは荼枳尼天を御神体とする。
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★天部(てんぶ、サンスクリット (देव, deva)http://p.tl/hD8p
密教における神々を意味する尊格の一つ。ほとんどは、古代インドのバラモン教(古代のヒンドゥー教)の神々が密教に取り入れられ、仏の守護神である護法善神となったものである。
天、天部神。
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★伏見稲荷大社 http://inari.jp/
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★いなり 【稲荷】
(1)五穀をつかさどる倉稲魂神(うかのみたまのかみ)をまつった神社。稲荷神社。また、総本社の伏見稲荷のこと。
(2)〔倉稲魂神の別名御食津神(みけつかみ)を三狐神(みけつかみ)と結びつけて。また、キツネを稲荷神の使いとする俗信と結びつけて〕キツネの異名。
(3)〔キツネの好物といわれるところから〕油揚げ。
(4)「稲荷鮨(いなりずし)」の略。お稲荷さん。
(5)旅芸人が町まわりの時にたてる細長い旗。
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★稲荷
読み方:イナリ
五穀をつかさどる倉稲魂神をまつった神社
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★ウカノミタマは、日本神話に登場する神。http://p.tl/slIo
『古事記』では宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、『日本書紀』では倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と表記する。
名前の「ウカ」は穀物・食物の意味で、穀物の神である。
両書とも性別が明確にわかるような記述はないが、古くから女神とされてきた
伏見稲荷大社の主祭神であり、稲荷神(お稲荷さん)として広く信仰されている。
伊勢神宮ではそれより早くから、御倉神(みくらのかみ)として祀られた。
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★稲荷 隠語辞典
読み方:いなり
1.豆腐、油揚又は小豆飯、などを云ふ。
2.豆腐、油揚又は小豆飯などをいう。
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・稲荷
読み方:いなり
1.油揚豆腐ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・石川県〕
2.油揚ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・大分県〕
3.油揚豆腐。〔第六類 器具食物〕
4.油揚豆腐ヲ以テ造リタル握リ鮓。〔第六類 器具食物〕
5.油揚豆腐のことをいふ。稲荷様の眷属は狐であつて、狐は油揚が好きであるからいつたものである。〔犯罪語〕
6.〔楽〕落語家仲間等にて油揚豆腐のことを云ふ。普通には「お稲荷さん」と云はれてゐる。
分類 大分県、楽、犯罪語、石川県
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・稲荷
読み方:いなり
小豆飯。〔第六類 器具食物〕
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・稲荷
読み方:いなり
稲荷は稲生、稲産の意で、稲が生えるといふ事である。豊宇気毘売之神即ち豊受大神を祀つたのが稲荷様である。イネニ、イナニ、イナリと発音が変化したものである。和銅四年に支那から帰化した秦の公家が伏見に稲荷神社を祀り、百姓の神とされたが、徳川時代に至り、田沼意次は稲荷神社を崇敬して出世したので、其後は武士の間に勧請するものが流行し、更に相場師、花柳界などで、一願成就する毎に赤鳥居を献上するといふ流行方にまでなつた。
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★あずき-めし 【《小豆》飯】
下煮したあずきとその煮汁を米にまぜてたいた飯。あずきごはん。あかのめし。赤飯。
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★小豆飯 近代文学作品名辞典
読み方:アズキメシ
作者 壷井栄
初出 昭和15年
ジャンル 小説
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★稲荷 近代文学作品名辞典
読み方:イナリ
作者 内田百閒
初出 昭和10年
ジャンル 随筆
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★稲荷
姓 読み方
稲荷 いなに
稲荷 いなり
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★稲荷(いなり) http://p.tl/aU4j
・稲荷神。
・稲荷神を祀った神社の名前。伏見稲荷大社・稲荷神社。
・稲荷寿司のこと。
・日本人の姓の一つ。
・JR奈良線の稲荷駅。
★イナリ http://p.tl/tfge
・イナリ (フィンランド) - フィンランドの自治体。イナリ湖がある。
・イナリ (小惑星) - 小惑星1532番
・稲荷
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★天狐(てんこ)は、神獣のひとつ。http://p.tl/BJo4
狐が1000年生きると天狐になれる。千里の先の事を見通す。尾の数は九尾。下に存在する、野狐、気狐のように悪さをすることはない。さらに生きて、3000歳を超えると空狐となる。
江戸時代には狐の最上位とされ、江戸末期の随筆『善庵随筆』や『北窓瑣談』では天狐・空狐・気狐・野狐の順とされた。また、『日本書紀』で舒明天皇9年(637年)の大流星のことを「天狗」と書いて「あまつきつね」と読んでいることから、『善庵随筆』には天狐を天狗と同一のものとする説も述べられている。
なお、伏見稲荷大社の一ノ峯には、名を「小薄」という雄の天狐が、末廣大神として祀られている(ただし、狐はあくまで稲荷神の神使であり、稲荷神ではない)。
長崎県の小値賀島では天狐は憑き物とされ、これに憑かれた者には占いで何でも言い当てるなどの神通力が備わるという
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★九尾の狐(きゅうびのきつね) http://p.tl/VQZD
中国神話の生物。9本の尻尾をもつ妖狐。つまり、狐の妖怪である。
九尾の妖狐、九尾狐(きゅうびこ)、単純に九尾、または複数の尾をもつ狐の総称として尾裂狐(オサキ)とも呼ばれる。
万単位の年月を生きた古狐が化生したものだともいわれ、妖狐の最終形態の存在であるとされる。
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