●水くさい
★みずくさ・い 【水臭い】
(形)[文]ク みづくさ・し
(1)親しい間柄なのに、よそよそしい。
「打ち明けてくれないとは―・い」
(2)水分が多くて、まずい。みずっぽい。
「―・い酒」
(3)塩味が薄い。主に、関西での言い方。
[派生] ――さ(名)
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★水臭い 隠語大辞典
読み方:みずくさい
1.愛情が濃かでない意味。又は何となく心にへだたりのあることをいふ。吸物などの醤油がきいて居ないのを水くさいといふのから起つたもの。〔情事語〕
2.愛情が濃かでない意味。又は何となく心にへだたりのあることをいふ。吸物などの醤油がきいて居ないのを水くさいといふのから起つたもの。
3.愛情が濃かでないとか又何となく心に隔りのあることをいふ。
分類 俗語 情事語
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★しゃび(ん)しゃび(ん)
・名古屋弁
しゃび(ん)しゃび(ん)
・共通語
味が薄い様子
・用法
こんなしゃびんしゃびんの おつけは飲めんぞ
(こんな水くさい味噌汁は飲めません)
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★みずくさ’い
・但馬方言
みずくさ’い
・共通語
塩味がうすい
・用例
このみそ汁、ちょっとみずくさいで。
・備考
対義語は「からい」。
「みずくさい」は近畿地方を中心に分布している。
その東と西に「あまい」が広く分布している。「うすい」が近畿とその周辺、東海・関東に分布している。
周圏分布である。「あまい」が一番古く、次に「うすい」、そして「みずくさい」が一番新しい語形であるといえる。
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★水くさい
・大阪弁
水くさい
・訳語
(塩味が)薄い、よそよそしい
cold; indifferent;unconcerned; distant
・解説
汁物などの塩加減が薄いこと。
近畿や中京、阿波での言い方で、最も新しい。関東や土佐で「うすい」、北陸で「しょうむない」、その他の東日本や中国、北四国で「あまい」、九州で「あまか」、琉球で「あまさん」「あまさり」、宮古で「あまーん」などと言う。
東京の「水ぽい」と同じ。
気の抜けたおいしくない料理についてもいう。
人間関係がよそよそしい、他人行儀な、という使い方もここから派生した。
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★近畿方言(きんきほうげん)
近畿地方で用いられる日本語の方言の総称である。西日本方言に属する。上代から近世中期までの中央語である畿内語・近世上方語の系統を汲む方言で、現在も東京方言や首都圏方言に次ぐ認知度と影響力を持つ(#歴史参照)。
関西弁(かんさいべん)と呼ばれることもあるが、「関西弁」は大阪弁(おおさかべん)を中心に見据えた呼称であり、三重県の方言が近畿方言であるにも拘わらず「関西弁」のイメージから外されやすいなど、近畿方言の実態に沿っているとは言い難い[1]。漠然と西日本全域の方言を包括して「関西弁」と呼ぶことさえある。
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★日本のふるさとことば集成〜近畿〜(国立国語研究所) http://p.tl/-8qv
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