2014年8月23日土曜日

●天高く 馬肥ゆる秋

●天高く 馬肥ゆる秋 読み方:てんたかくうまこゆるあき 別表記:天たかく馬肥ゆる秋 秋は空が澄んで高く見え、野の実りによって馬がたくましくなる。 秋の風情を表す表現。天高く馬肥ゆ。馬肥ゆる。   ◆天高く馬肥ゆる秋 故事ことわざ辞典 【読み】 てんたかくうまこゆるあき 【意味】 天高く馬肥ゆる秋とは、秋の快適な気候のこと。 【天高く馬肥ゆる秋の解説】 【注釈】 秋は空気も澄んでいて、空も高く感じられ、馬も肥えるような収穫の季節でもある。 秋の季節の素晴らしさをいう句で、多く手紙などで時節の挨拶として用いられる。 「肥ゆる」は文語動詞「肥ゆ」の連体形。 杜審言の詩『蘇味道に贈る』に「雲浄くして妖星落ち、秋高くして塞馬肥ゆ」とあるのに基づく。 昔、中国では、北方の騎馬民族の匈奴が収穫の秋になると大挙して略奪にやってきたので、前漢の趙充国はそれを見抜き、「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる、今年もその季節がやってきた」と、警戒の言葉として言った。 しかし匈奴が滅びた後は、現在の意味で使われるようになった。 「天高くして馬肥ゆる秋」「天高く馬肥ゆ」ともいう。 【出典】 杜審言・詩『蘇味道に贈る』 【注意】 「肥ゆる」を「越ゆる」と書くのは誤り。 【類義】 秋高く馬肥ゆ/秋高馬肥/天高馬肥/天高くして気清し 【用例】 「庭の木にも柿がたくさん実り、天高く馬肥ゆる秋となりました」   ◆「天高く馬肥ゆる秋」 天を地球の回りにある空気の部分と仮定すると、暑い太陽光線を受けて空気が膨張する夏が最も高く、冬に低くなるので、秋は中ぐらいの高さといえる。 それなのに、秋の空が高いと言われるのは、夏の間の湿気の多い空気に変わって、大陸育ちの乾燥した空気が日本を覆い、視界が良くなるために空が高く見える。 「天高く馬肥ゆ」は中国北西部の農民の諺で、秋になると馬に乗って略奪にくる蒙古人を恐れていた。 夏の間放牧していた馬が、たっぷり草を食べて肥ってくる秋のころになると、農民たちは蒙古の襲来に対する警戒心を呼び起こすために、馬肥ゆを引用したと伝えられている。 ところで、秋になり馬や牛、鶏などが肥えるのは好ましいことだが、人間も太る傾向がある。実りの秋には新米や、さつま芋、果物類梨、ぶどう、柿、栗、りんご、みかんなど糖分たっぷり、小松菜、大根、きゃべつ、魚類ではサンマ、イワシ、サケ、サバなど秋の味覚が食欲を誘う。 更に、秋は気温の低下とともに湿気の低下と空気も心地よく夏バテからも回復する。一年中で最も良い季節である。 秋は日が短くなり、地面が冷えてくる、そして、大気の状態が安定し、強い風も吹かない。 また、台風や秋の長雨の後で、地面は湿っていて、ちりやごみが立ちにくくなっている。このため秋の空は、一年のうちで一番澄んで青く見える。 この次に冬到来、春、夏の順で空が変化する。きれいな大気を大切にしたいものである。    ◆天(てん)高く馬(うま)肥(こ)ゆる秋 【天高く馬肥ゆる秋】 空は澄み渡って晴れ、馬が食欲を増し、肥えてたくましくなる秋。秋の好時節をいう言葉。   ◆『天高く馬肥ゆる秋のうんちく』 http://urx.nu/bgNj 天高く馬肥ゆる秋とは秋は空気も澄んでいて、空も高く感じられ、馬も肥えるような収穫の季節でもある。 秋の季節の素晴らしさをいう句で、多く手紙などで時節の挨拶として用いられる。(故事ことわざ辞典)   ◆「天高く馬肥ゆる秋」のほんとうの意味!? http://urx.nu/bgNr 「天高く馬肥ゆる秋と申しますように、 すがすがしい実りの季節を迎えております。」 といったように時候の挨拶としても使われる、 「天高く馬肥ゆる秋」という言葉ですが、      ・・・・・・・・・・ 天高く馬肥ゆる秋はいつの言葉? この言葉の出典は今から2,000年位前、 漢書の「匈奴伝」が出典と言われています。

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