2014年7月25日金曜日
韓流批判封殺するメディアに言論の自由はない
韓流批判封殺するメディアに言論の自由はない
戦後教育に寸断された日本の歴史と刷り込まれた自虐史観~西村幸祐氏
2011.08.19(金)
マット安川 実際に戦争を体験した世代が少なくなり、間違った解釈や論評が増えていく――今回のゲスト・西村幸祐さんのお話をうかがい、正しい歴史と真実を次世代に伝えなければならないと共感しました。
■「日本はなぜ戦争を・・・?」と繰り返すNHKはおかしい
西村 毎年、終戦記念日が近づくと、日本はなぜあの戦争をしたのか、なぜ負けたのかといったテレビ番組が目につきます。今年は特にNHKが盛んにやっていますが、私に言わせれば頭がおかしい。
アメリカはなぜ日本に戦争を仕掛けたのか・・・といった切り口なら新しいと思いますが、60年間あいもかわらず、「日本はなぜ?」を繰り返している。そのおかしさに気付かないといけません。
しかしこれがまた難しい。去年、話題を呼んだ加藤陽子さんの本『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』にしても、タイトルだけを見ると新しい切り口に見えます。しかし中身はといえば、贖罪史観に彩られている。これでは歴史の真相が見えてきません。
戦争をめぐる偏った見方がまかり通る背景には、実際に戦争を体験した当事者が少なくなってきたことがあります。以前の東宝など、戦争の真実を伝える映画を毎年のように作ることができたのは、そうした方がたくさんいたからです。
しかし、体験者が少なくなると真実がどんどんあやふやになっていく。海軍の特攻兵器、回天を描いた映画では、搭乗員だった方が時代考証のために招かれました。
にもかかわらず「こんなセリフはありえないからやめてくれ」というその方の意見は尊重されず、そのままのシナリオで撮影されたとか。こういうことはけっこうあるんです。
■日本は敗戦を機に生まれ変わった、のではない!
日本人の多くは、終戦を境に日本のすべてが変わったかのように思い込んでいます。あれから66年目の夏を迎えた今、僕が皆さんに言いたいのは、それは錯覚だということです。
もちろん敗戦で日本が変わったのは確かですが、そうした見方だけでは物事の半分を見落とすことになります。
あの戦争では300万人もの日本人が亡くなりました。一時はぼろぼろになったのに、それでも見事な復興を遂げたのは、日本がすでに戦前の時点でものすごく偉大で強かったからにほかなりません。
いい例が東京オリンピックです。まるで生まれ変わった日本の象徴のように思われていますが、東京でのオリンピックは戦前から予定されていたことです。
同じ年に開通した東海道新幹線だってそう。今も新幹線が走っている新丹那トンネルなど、半分以上は戦前に掘られていました。
戦争で中止されていたプロジェクトが、戦後継承されたということは少なくないのに、そうした歴史的事実が伝えられていない。占領軍の意図によって、戦前と戦後の連続性を遮断するような教育がなされてきたためです。
中学生のころだったか、母親が何かの拍子で教えてくれたことが印象に残っています。真珠湾攻撃が報じられた日、日本中の雰囲気がパーッと明るくなったというんです。
学校で教わる歴史からすると思いもよらないことなので調べてみたんですが、確かにそうでした。戦争から一番遠いところにいるような作家、武者小路実篤ですら、感動にうち震えたと書いています。
真珠湾攻撃の2日前までは東京中でアメリカ映画を上映していましたし、英会話の学校だっていっぱいありました。戦後教育が教えないそうした事実を、今の日本人はもっと知るべきだと思います。
■「韓流批判」問題から透けて見えるメディアの異常
戦前戦中は報道が極端に規制されていた、しかし今は自由だと思われがちですが、それは間違いです。報道規制はむしろ今の方がひどいと思います。
原発がらみで言えば、原子力安全・保安院の院長が震災翌日にはメルトダウンの可能性を認識していたと、5カ月もたってから明らかにする始末です。政府首脳もそれを知りながら隠していたということですから、責任重大でしょう。
俳優がフジテレビは韓流ばかりやっていると批判したら、彼に対するヘンな反発が巻き起こったりすることにも、自由とは相容れないものを感じます。
これに関連して先日、フジテレビへの抗議行動があったんですが、それを日本のメディアが報道しないのもおかしい。北京のメディアですら報道しているんですよ。
愛知で若い女性が殺された事件の報道もヘンでした。容疑者が捕まったときの映像にテコンドー協会の看板が映っているのに、フジテレビはなぜかそれにモザイクをかけて見えないようにしたんです。
犯罪報道をするのに、容疑者の属性に当たる情報をわざわざ消すのはどういうことでしょう。
■サッカー日韓戦で日本が圧勝したのは当たり前のこと
韓国に気を遣っているということなのか、こうしたメディアの報道姿勢のおかしさは、スポーツについても言えることです。
僕は15年以上、サッカーの現場を取材していますが、日本は韓国よりも格段にレベルが高い。それをはっきり言う専門家もいるにはいますが、多くは口を閉ざしています。だから本当のことが伝わらない。実力が拮抗したライバルであるかのように思われているのは、明らかにヘンなのです。
サッカーというスポーツは、レベルが高いチームが必ず勝つとは限りません。番狂わせということがしばしば起きるのですが、なぜか日韓戦に関してはずっと番狂わせが続いていました。先日の日韓戦で日本が圧勝したのは、実力差がそのまま表れただけのことです。
ひとつには、監督が日本流のサッカーを真似たことが裏目に出たということがあります。韓国のサッカーは技術よりも力を重視した、言うなれば時代遅れのスタイルでしたから、このままではまずいという思いがあったんでしょう。
Jリーグで育ったパク・チソンが引退するなど、世代交代の狭間にあることの影響もあったと思いますが、いずれにしても順当な結果だったのです。
「マット安川のずばり勝負」
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