2014年7月30日水曜日
●乞食
●乞食
◆かた い 【〈乞丐〉・〈乞食〉】
〔「傍居(かたい)」の意〕
① 「 乞食(こじき) 」に同じ。
② 人をののしっていう語。ばかもの。 「心なしの-とは,をのれがやうなる者をいふぞかし/宇治拾遺 2」
③ 〔昔,罹病(りびよう)者は放逐され放浪して物もらいをせざるをえなかったところから〕 古く,ハンセン病,また,それにかかった人を言った語。
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・こ じき 【乞食】
〔古くは「こつじき」〕
金銭・食べ物などを人からもらって生きていくこと。また,その者。ものもらい。おこも。 「争ふ所の車夫を見,-する翁を見/欺かざるの記 独歩」
[句]乞食が馬を貰う ・ 乞食が米を零したよう ・ 乞食に氏無し ・ 乞食に朱椀 ・ 乞食に貧乏無し ・ 乞食にも門出 ・ 乞食の朝謡 ・ 乞食の系図話 ・ 乞食の断食 ・ 乞食の嫁入り ・ 乞食も身祝い ・ 乞食も三日すれば忘れられぬ ・ 乞食も身づくろい
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・こつ じき 【乞食】
( 名 ) スル
① 僧侶が人家の門前に立ち,食を求めながら行脚(あんぎや)して修行すること。また,その僧。托鉢(たくはつ)。頭陀(ずだ)。行乞(ぎようこつ)。
② 「 こじき(乞食) 」に同じ。 「 -,道のほとりに多く/方丈記」
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・ほい と 【陪堂・乞児・乞食】
〔「ほいとう(陪堂)」の転とも,「祝人(ほぎひと)」の転ともいう〕
① 「 ほいとう(陪堂)③ 」に同じ。
② いそうろう。食客。
「乞食」に似た言葉» 物乞い 非人 薦被り 乞児 御貰い
◆乞食
読み方:こじき,こじぎ
1.薩摩芋ノコトヲ云フ。〔第三類 飲食物之部・大阪府〕
2.薩摩芋。〔第六類 器具食物〕
3.昔は非人、乞食の区別が判然としてゐて、乞食は所謂袖乞ひのことを指して云ふのであつた。彼の本堂建立や鳥追、千手観音等は事実物乞ひには違ひないのであつたが、それ等をも一種の生業と看做して乞食とは云はなかつた、然し現今ではやや広い意味に解して云つて居るやうで、即ち(1)他から金品物資の恵与を俟つもの、(2)有価物の拾得を目的とするもの、又は多少の労務或は技芸を提供して他から物資の恵与を受くるもの、等を凡て乞食の種類に入れてゐる。
4.薩摩芋を云ふ。「どーじぼ、いざりばいぼく、ぼく」等皆同意。
5.薩摩芋をいう。「どうしぼ」「いざりざいぼく」「ぼく」等皆同じ。
分類 大阪府、浮浪者と乞食
◆乞食「こつじき」
http://www.weblio.jp/wkpja/content/%E4%B9%9E%E9%A3%9F_%E4%B9%9E%E9%A3%9F%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81
1.本来は仏教用語で「こつじき」と読む。比丘(僧侶)が自己の色身(物質的な身体)を維持するために人に乞うこと。行乞(ぎょうこつ)。また托鉢。十二頭陀行(じゅうにずだぎょう)の一つで、これを清浄の正命と定める。もし自ら種々の生業(なりわい)を作(な)して自活することは邪命であると定める。
2.上記の事項が転じて、僧侶でない者が路上などで物乞いをすることも乞食(こじき)と呼ぶようになった。ただし、現在は差別用語(放送問題用語)とされたため使用することはできなくなり、ホームレスと言い換えられることが多い。
◆由来
古代インドのバラモン階級では、人の一生を学生期・家長期・林住期・遊行(遍歴)期という、四住期に分けて人生を送った。このうち最後の遊行期は、各所を遍歴して食物を乞い、ひたすら解脱を求める生活を送る期間である。またこの時代には、バラモン階級以外の自由な思想家・修行者たちもこの作法に則り、少欲知足を旨として修行していた。釈迦もまたこれに随い、本来の仏教では修行形態の大きな柱であった。
特に釈迦の筆頭弟子であったサーリプッタ(舎利弗)は、五比丘の一人であるアッサジ(阿説示)が乞食で各家を周っている姿を見て、その所作が端正で理に叶っていることに感じ入り、これを契機に改宗して弟子入りしたことは有名な故事である。このように仏教では乞食・行乞することを頭陀行(ずだぎょう)といい、簡素で清貧な修行によって煩悩の損減を図るのが特徴である。
また、僧侶は比丘(びく)というが、これはサンスクリット語の音写訳で、「食を乞う者」という意味である。これが後々に中国で仏典を訳した際に乞食(こつじき)、また乞者(こっしゃ)などと翻訳されたことにはじまる。
『大乗義章』15に「専行乞食。所為有二。一者為自。省事修道。二者為他。福利済世利人」、『行事鈔』下に「善見云。三乗聖人悉皆乞食」、また「善見云。分衛者乞食也」とあり、『法集経』に「行乞食者。破一切憍慢」、『十二頭陀経』に「食有三種。一受請食。二衆請食。三常乞食。若前二食起諸漏因縁。所以者何。受請食者。若得請便言我有福徳好人。若不請則嫌根彼。或自鄙薄。是食憂法則能遮道。若僧食者。当隋衆法断事擯人料理僧事。心則散乱妨廃行道。有
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