2014年7月25日金曜日

●尋常

●尋常 ◆じん じょう -じやう [0] 【尋常】 一 ( 名 ・形動 ) [文] ナリ 〔「尋」は八尺,「常」はその二倍の意で,わずかな長さ・広さを表す〕 ① 特に変わった点のない・こと(さま)。あたりまえ。並み。普通。 「 尋常の手段ではうまくいくまい」 ② 特に悪い点がなく,普通な・こと(さま)。 「尋常な顔立ち」 ③ 振る舞いなどが見事なこと。見苦しくないこと。また,そのさま。殊勝。 「いざ尋常に勝負しろ」 「尋常に白状しろ」 ④ 人柄が素直で品のよい・こと(さま)。 「まことに尋常なる女房,装束もやさしき体なる/沙石 7」 ⑤ かなり立派なこと。かなりな程度のこと。また,そのさま。 「よき馬に尋常の鞍置きて/今昔 29」 二 ( 名 ) 「尋常小学校」の略。 「尋常三年」 「尋常」に似た言葉»    並大抵 一方 ノルマル 正常 ノーマル ◆尋常に勝負ってどういう意味ですか?  http://urx.nu/apUj 真剣に、と意味は少し似ています。 この場合「尋常に」とは、振る舞いなどが見苦しくない様のことを意味します。 殊勝という言葉に近いと思います。 尋常に勝負しろ=みっともない真似はせず、正々堂々と勝負しろ みたいに捉えたら良いと思います。   ◆「いざ、尋常に勝負」と  http://urx.nu/apUq そのように使われているならどちらも「すなおに」とか「殊勝に」という意味でしょう。 【尋常】は「普通、通常」ということで、「いざ、尋常に勝負」は「さあ、素直に勝負しろ」という意味でよく使われるフレーズですが、 「いざ、神妙に勝負」は聞いたことないですね。「神妙にお縄につけ」はよく使われます。 これは【神妙】が【尋常】と同じく「すなお、殊勝」を表す言葉でも、「普通や通常」ではなく、「けなげ、おとなしい」意味からくる「すなお、殊勝」だからです。 「神妙にお縄につけ」は、「すなおに捕縛されろ」、つまり「おとなしく捕まれ」ということなので『神妙』なのです。 「いざ、神妙に勝負」は「おとなしく勝負に応じろ」ということなので漫画とかでは使われる場合があるかもしれません。時代劇ではあまり使われないと思います。   ◆尋常(じんじょう)の意味・語源・由来を解説。 【意味】 尋常とは、普通であること。当たり前。見苦しくないこと。しとやか。素直なこと。いさぎよいこと。立派なこと。 【尋常の語源・由来】 尋常の「尋」も「常」も長さの単位で、古代中国で「尋」は8尺(日本では6尺または5尺)、「常」はその2倍の16尺を表した。 8尺や16尺は並みの長さであることから、「普通の長さ」を意味し、「普通」や「当たり前」の意味に転じた。 日本では、普通が目立たず上品であるという意識から、見苦しくないこと、立派なさまもいうようになった。 時代劇などで「いざ、尋常に勝負しろ」などという「尋常」は、「素直」「潔い」といった意味で、これも「普通」の意味から転じたものである。

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