2014年7月22日火曜日

●のし

●のし ◆のし シオンの古名。〔本草和名〕 〔和名抄〕    ・・・・・・・・・・ ・・のし 【伸し】 〔動詞「のす(伸)」の連用形から〕 ① 伸ばすこと。 「 -イカ」 ② 日本泳法の横泳ぎの一。体を横にして伸ばし,手で水をかき,あおり足を用いて泳ぐもの。    ・・・・・・・・・・ ・のし【〈熨斗〉・熨】 〔「伸し」と同源〕 ① 「火熨斗(ひのし)」の略。 ② 「熨斗鮑(のしあわび)」の略。 ③ 贈答品につける飾り物。② が形式化したもの。色紙を細長い六角形に折り,中に熨斗鮑の小片あるいは黄色い紙を貼ったもの,また,その形を印刷したもの,単に「のし」と書いたものなど。 ④ 文様・家紋の一。熨斗鮑の形を文様化したもの。束ね熨斗と包み熨斗がある。 [句]熨斗をつける    ・・・・・・・・・・ ・のし 【主】 ( 代 ) 〔「ぬし」の転〕 二人称。同等またはそれ以下の相手をさしていう。おまえ。 「ひやあ,-やあ,うへのの長太ぢやないか/滑稽本・膝栗毛 5」   ◆熨斗(のし)  刀剣用語解説集 拵(つくり)の鞘を装うために金銀の板を薄く延ばしたものを熨斗板と称する。この金属板で鞘の一部或いは全体を包んだり、装飾の目的で嵌め込んだ拵を熨斗付太刀などと称し、蛭巻太刀(ひるまきたち)の螺旋状の帯板もこの熨斗板によるものである。   ◆熨斗(のし)  結婚用語集 あわびを薄く伸ばしたもの。日本では古来より神への捧げものの代表とされていて、お祝いごとには欠かせないアイテム。「長生不死」の意味がある。関西では鶴飾りがついている。   ◆~(や)のし   和歌山弁辞典 ~ですね、~でございます(→「よし」) 「のし言葉」と呼ばれる丁寧な言葉。 かつて和歌山ではかなりメジャーな表現であったらしい。 主に女性が使用していたが男性も使用可。 有吉佐和子「紀ノ川」では、和歌山の良家が舞台なだけに、 会話文のほとんどでこの「のし言葉」が使われている。 例「ええてんきやのし」=「いい天気ですねえ」   ◆のし   隠語大辞典 1.刑務所を云ふ。〔岩手県〕 2.刑務所のこと。 分類 岩手県    ・・・・・・・・・・ ・のし 隠語、出張。    ・・・・・・・・・・ ・のし 忍込。岡山。    ・・・・・・・・・・ ・ノシ 読み方:のし 越獄ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・岩手県〕 分類 岩手県   ◆熨斗(のし)http://urx.nu/alui 一般的には慶事における進物や贈答品に添える飾りである。ただし、元来長寿を表す鮑が使われていたため、お見舞いなどには熨斗を使う場合もある。現在では黄色い紙を長六角形の色紙で包んだ形状をしているものが多く使われる。祝儀袋等の表面に印刷された、簡略化されたものもある。しばしば水引と併用される。   ◆   ◆拵   歴史民俗用語辞典 読み方:ツクリ 刀剣の外装。   ◆ひる まき 【蛭巻】 〔蛭の巻きついた形に似ることから〕 補強や装飾のために,刀の柄や鞘,また槍・薙刀(なぎなた)・斧(おの)などの柄を,鉄や鍍金・鍍銀の延べ板で間をあけて巻いたもの。   ◆蛭巻(ひるまき)  刀剣用語解説集 柄や鞘の補強あるいは装飾の目的で表面に施された螺旋状の模様が、水棲の小動物蛭が巻き付いたように見えるところからこの呼称があり、平安時代から幕末に至るまで好まれ製作されている。古い例では福井県丹生郡の比売神社に、柄及び鞘に五分幅の薄い銀板を巻き付けた厳物造太刀が伝えられている。また太閤秀吉所用の大小拵(国立博物館蔵)は朱塗鞘に金の蛭巻が施されたもので、最も有名である。   ◆蛭金物(ひるかなもの・ひるかねもの)http://urx.nu/alz8  蛭金(ひるかね・ひるがね)ともいい、斬撃や打撃から耐久性を上げる巻き付ける補強技術とその金属部品である。また補強技術そのものや補強技術を施したものには「金蛭巻(かねひるまき)」とも表記する。 鉄、真鍮、銅、銀あるいはそれらを素にした合金で作られた箍のように細長い帯状の金属板で、平安時代ごろより太刀や打刀の鞘、矛や薙刀の柄、金棒等の各種武器を補強した。 同様の用途でさらに古く古墳時代から用いられた補強技術に板金でぐるりと覆い貼り付ける「覆輪(ふくりん)」があり、長覆輪太刀(ながふくりんのたち)等に用いられる。   ◆長覆輪太刀(ながふくりんのたち)http://urx.nu/alAG 厳物造太刀(いかものつくりのたち):「兵庫鎖太刀」「長覆輪太刀」「蛭巻太刀」等の、武用に用いるための「兵仗太刀(ひょうじょうのたち)」を総称してこう呼んだ。 ・兵庫鎖太刀(ひょうごくさりのたち):太刀緒と太刀本体を結ぶ「足緒」と呼ばれる部品を、革ではなく細く編んだ鎖を何条も平組に組み上げたものとした太刀。「長覆輪太刀(ながふくりんのたち)」と呼ばれる、鞘全体を板金で包み、彫刻を施した板状の金具で鞘の上下を挟んで固定した形式のものが多く、後には専ら装飾性を重視した拵として儀仗用の太刀の代表的な拵となり、寺社への奉納用として多数が製作された。    尚、本来の字は「兵具(ひょうぐ)」であったが、後世に訛って「兵庫」と変化したという説が有力である。 ・蛭巻太刀(ひるまきたち):漆で下塗りした柄及び鞘に短冊状にした金属板を螺旋状に巻き付け、漆を塗って仕上げた太刀。平安末期、「厳物造」が好まれるようになってより室町時代頃まで好んで作られた。

0 件のコメント:

コメントを投稿