●もがり●殯●虎落●強請
★殯(もがり) http://p.tl/tGvm
日本の古代に行われていた葬儀儀礼で、死者を本葬するまでのかなり長い期間、棺に遺体を仮安置し、別れを惜しみ、死者の霊魂を畏れ、かつ慰め、死者の復活を願いつつも遺体の腐敗・白骨化などの物理的変化を確認することにより、死者の最終的な「死」を確認すること。その棺を安置する場所をも指すことがある。殯の期間に遺体を安置した建物を「殯宮」(「もがりのみや」、『万葉集』では「あらきのみや」)という。
★
★殯 (もがり) 防府歴史用語辞典 防府の歴史「桑山塔ノ尾古墳」 http://p.tl/KyvZ
亡くなった人の葬儀を行う前に、仮に遺体を納めてまつることを言います。仮の葬儀のことです。
★
★もがり 0 3 【〈虎落〉】
(1)竹を筋かいに組み合わせて縄で縛った柵(さく)や垣根。
「牛若なのめに思し召し、―の内へ尋ね入り/幸若・烏帽子折」
(2)枝のついた竹を立て並べ、物を掛けて干すのに使うもの。もがり竿。
「門の戸あくれば徳兵衛―の蔭に隠れしを/浄瑠璃・重井筒(上)」
〔中国で、「虎落」は割竹を連ねて作った竹矢来の意。その用字を当てたもので、「もがり」の語源は未詳〕
--------------------------------------------------------------------------------
・もがり 【〈強請〉/〈虎落〉】
〔動詞「もがる」の連用形から〕言いがかり。かたり。ゆすり。
「半七が目にはそなたを人売りと見た、―と見た/浄瑠璃・長町女腹切(中)」
-------------------------------------------------------------------------------
・もがり 【▼殯】
〔「喪(も)上がり」の意という〕「あらき」に同じ。
「五月、河内の古市(ふるいち)に―す/日本書紀(欽明訓)」
★
★笛(ふえ) http://p.tl/R-Px
気流によって音を出す器具一般を指す。元来「吹き鳴らすもの」を意味し、現在では楽器、玩具、合図、警報など広い用途で用いられる。特にエアリード構造のものを指すことが多い。
語源は吹柄、吹枝(いずれもフキエないしフクエ)といわれるが異説も多い。文献上の初出は日本書紀の「天之鳥笛」であるが詳しい形状などは不明である。万葉仮名では「輔曳」と表記された。
・虎落笛(もがりぶえ) - 冬の激しい風が柵や竹垣、電線などに吹きつけて発する笛のような音。気流の中に、これらの杭や電線などの障害物が有るとき、その風下にカルマン渦が交互に発生する事で起こる。冬の季語。香西かおりの演歌「風恋歌」(作詞・里村龍一)でも歌い込まれている。
★【虎落笛】(もがりぶえ)http://p.tl/M43o
・世界大百科事典内の虎落笛の言及.
【エオルス音】より
…エオルスの名はギリシア神話の風神アイオロスAiolosに由来する。日本には古くから虎落笛(もがりぶえ)という言葉があり,冬の季語になっているが,これは冬の季節風が柵や竹垣の狭いすき間を吹き抜ける時に出すエオルス音をいう。【畠山 久尚】。…
【季語】より
[冬]
小春(こはる)(陰暦10月の異称),師走,寒の入り(冬至の後15日目。小寒),大寒(二十四節気の一つで寒さの頂点),寒中(小寒から節分までの間),冴(さ)ゆる(透徹した寒さの感じ),凩(こがらし)(11月前後の強風),風花(かざはな)(晴天を飛ぶ雪),虎落笛(もがりぶえ)(烈風が竹垣などに吹き当たってたてる音),年の市(新年用の物品を売る市),歳暮,時雨(しぐれ)(通り雨のように降る初冬の雨),雪催(ゆきもよい)(雪が降りそうなこと),山眠る(冬の山のようす),煤払(すすはらい)(かつて師走13日に行われた大掃除),年忘(忘年会),御用納(官公庁で年内の仕事を終りにすること),寒稽古,厄落(やくおとし)(厄年の者が厄払いをする節分の行事),寒造(かんづくり)(寒中の水で醸造した酒),冬籠(ふゆごもり)(冬のあいだ,家の内へひきこもること),火事,顔見世(顔見世の狂言。今は京都南座の12月興行をさす),寒念仏(かんねぶつ)(寒中の念仏修行者,またはその修業),冬眠,枯野,冬構(ふゆがまえ)(家や庭などに冬の用意をすること),亥(い)の子(陰暦10月の亥の日の行事),七五三,柚子湯(ゆずゆ)(冬至の柚子風呂),除夜(大晦日(おおみそか)の夜),大晦日(おおつごもりともいい12月の末日),行く年,年の暮,寒卵(貯蔵がきき滋養に富むという),枯尾花(かれおばな)(枯れ果てたススキ),炭焼,水鳥(水に浮く鳥の総称),河豚(ふぐ),牡蠣(かき),葱(ねぎ),障子,冬座敷(冬の構えをした座敷),湯婆(ゆたんぽ),蒲団(ふとん),褞袍(どてら)(丹前ともいい綿を厚く入れたふだん着),煮凝(にこごり)(煮魚の汁が凝り固まったもの),山茶花(さざんか),石蕗(つわ)の花(暖かい海辺に自生する),麦蒔(むぎまき)(初冬の農村行事であった),炉開(ろびらき)(陰暦10月の亥の日に初めて炉を開いた),雪囲(ゆきがこい)(家屋や庭木のための防雪装置),掛乞(かけごい)(売掛金の回収,または回収に歩く人),寒椿,寒梅(寒中に咲く梅)。…
★
★盲長屋梅加賀鳶(めくらながやうめがかがとび) http://p.tl/iLIO
歌舞伎(かぶき)脚本。世話物。七幕。河竹黙阿弥(もくあみ)作。通称「加賀鳶」。... 情婦お兼と共謀して、姪(めい)のお朝が奉公する質店伊勢(いせ)屋へ難癖をつけて強請(ゆすり)に行くが、かつてお茶の水で人を殺して金を奪った現場に落とした煙草(たばこ)入れをきあわせた松蔵に突きつけ ...
★
★加賀鳶(かがとび) http://p.tl/f4G4
加賀藩前田家の、江戸屋敷に出入りの鳶職人で編成したお抱え消防夫。
★
★河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)(1816―1893) http://p.tl/O0Xj
歌舞伎(かぶき)作者。本名吉村芳三郎。俳号其水(きすい)。江戸・日本橋の商家4世越前屋(えちぜんや)勘兵衛の長男に生まれる。
★
★青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ) http://p.tl/ApDs
歌舞伎(かぶき)脚本。世話物。5幕。河竹黙阿弥(もくあみ)作。通称「白浪五人男(しらなみごにんおとこ)」「弁天小僧(べんてんこぞう)」。... 同蔵前)―弁天は武家娘に変装し、供侍に化けた南郷とともに、呉服商浜松屋で万引きしたとみせかけて強請(ゆすり)を働く。駄右衛門はわざと弁天の正体を見破り、浜松屋の主人幸兵衛の信用を得て ...
★
★足利尊氏(あしかがたかうじ) http://p.tl/MMkH
... 尊氏は、師直の強請によって直義を退け、義詮(よしあきら)を鎌倉から呼び寄せて、直義のもっていた諸権限を義詮に与えた。尊氏の庶子で、直義の養子となっていた直冬(ただふゆ)も九州へと逐(お)われた。 ...
★
★きょうせい きやう― 0 【強請】
(名)スル
むりに頼むこと。むりにせがんで求めること。ゆすること。
「露国は蒙古鉄道の北京延長を―する/社会百面相(魯庵)」
--------------------------------------------------------------------------------
・ごうせい がう― 0 【強請】
「きょうせい(強請)」に同じ。
--------------------------------------------------------------------------------
・もがり 【〈強請〉/〈虎落〉】
〔動詞「もがる」の連用形から〕言いがかり。かたり。ゆすり。
「半七が目にはそなたを人売りと見た、―と見た/浄瑠璃・長町女腹切(中)」
--------------------------------------------------------------------------------
・ゆすり 0 【〈強請〉】
〔「揺すり」と同源〕他人をおどしてむりに金銭や品物を出させること。また、その人。
「―たかり」「―に合って金を巻き上げられる」
0 件のコメント:
コメントを投稿