2012年10月29日月曜日

●尊属殺●親族・血族・姻族・尊属・卑属

●尊属殺●親族・血族・姻族・尊属・卑属
★尊属殺(そんぞくさつ、英: parricide) http://p.tl/4uF7
祖父母・両親・おじ・おばなど親等上、父母と同列以上にある血族(尊属)を殺害すること。
狭義では特に、刑法の旧規定で特別の扱いがあった、自己または配偶者の祖父母・両親など直系の尊属の殺害を指すことが多い。
かつて日本では、自己または配偶者の直系尊属を殺した者について、通常の殺人罪(刑法199条)とは別に尊属殺人罪(刑法200条)を設けていた。通常の殺人罪では三年以上~無期の懲役、または死刑とされているのに対し、尊属殺人罪は無期懲役または死刑のみと、刑罰の下限が高く、より重いものになっていた。しかし、1973年4月4日に最高裁によりこうした過度の加重規定は違憲であるとされ(尊属殺法定刑違憲事件)、それ以降は適用されなかった。1995年の刑法改訂で削除されている。
 
尊属殺人罪はローマ法の殺親罪(parricidium)を祖として、以来、世界各国で広く認められていた。しかし、近年、尊属だからという理由のみで刑法上厚い保護を受けるべきとの思想はもはや時代にあっておらず、各国においても尊属殺人罪を規定する立法例はフランス刑法299条などのわずかな例をみるだけである。

★殺人(さつじん、英: murder)、人殺し(ひとごろし)  http://p.tl/D5yI
故意・過失を問わず人間の命を絶つこと。人間が相互の安全を確保するために、原則的に禁じている行為である。故意に行うと殺人罪が成立し、そうでなくとも過失致死などに問われる。自ら命を絶つことは自殺とされ、これと区別するため、他殺(たさつ)と呼ばれることもある。また、計画的な殺人は謀殺(ぼうさつ)、故意の殺人は故殺(こさつ)と呼ばれる。

★尊属殺法定刑違憲事件  http://p.tl/7zSr
1973年(昭和48年)4月4日に最高裁において、刑法200条に規定された「尊属殺」の重罰規定が日本国憲法第14条(法の下の平等)に反し違憲であるとの判決が下された殺人事件であり、かつ同時に最高裁判所が違憲立法審査権を発動し、既存の法律を違憲と判断した最初の判例となった。
「尊属殺重罰規定違憲判決」、「栃木実父殺し事件」(栃木県矢板市での事件である)とも呼ばれる。

★子殺し(こごろし)  http://p.tl/98Tj
親が子を殺すことである。人間の場合、自分の子を殺すことに限定して使われることが多い(Filicide)が、動物の場合、同種の子供を殺すことまで含める(Infanticide)。
人間の場合、21世紀初頭の通称先進国では、親は一般に子を守るものと考えられる。子は親が扶養すべきものとされ、民法でも明確な扶養の義務づけが記載されており、通常、子供は大人にとっては愛すべき対象と見られている。
現代においては建前上は子も親同様、個人としての人格を持った人間であると考えられている。しかしその一方で、子は親に従属すべきもの、あるいは親の所有するものであるとの価値観も厳として存在しており、両者の折衷状態である。そのため、親の都合で子の生命や人生を左右する事例は多々ある。日本では親が自殺する際に巻き添えで子を殺す例も多く、無理心中といわれる(殺害動機として「残すと可哀想なので連れて行く」という理由付けがなされることが多い)。

★大逆罪(たいぎゃくざい)  http://p.tl/6IMc
日本において明治15年(1882年)に施行された旧刑法116条、および大日本帝国憲法制定後の明治41年(1908年)に施行された現行刑法73条(昭和22年(1947年)に削除)が規定していた、天皇、皇后、皇太子などに危害を加える事を指した犯罪類型。日本以外の君主制国家では皇帝や王に叛逆し、また、謀叛をくわだてた犯罪を大逆罪と呼ぶことがある。
近代国家としての日本の統治機構の根幹として国体(皇室)を重視した大日本帝国憲法体制下の刑法典においては大逆罪を最も重大な罪の一つとした。

★ヒト以外の動物の場合(子殺し(こごろし)http://p.tl/s0Mo
ヒト以外の動物の場合、親が子を殺すのは、いくつかの場合がある。
一つは、子であることを知らずに殺す、あるいは食べてしまう場合である。例えば金魚やメダカは、産卵させた水槽に親をそのまま置いておくと親が卵を食べてしまう。いわゆる共食いである。このような生物の多くは多産戦略を採っており、子は素早く分散するなどして親が子を識別する必要がない。また、人間飼育下の猫やハムスターが子を産んだ時に、飼い主があまり干渉すると親が子を食い殺してしまうことがある。ラットに見られるブルース効果は通常は子殺しには含まれないが、後述する適応的な子殺しの一種と見なすことができる。

★親族(しんぞく)(血族から転送)(尊属から転送) http://p.tl/sewf
血縁関係または婚姻関係で繋がりを有する者の総称である。

★けつぞく 2 0 【血族】 http://p.tl/jR_d
血縁によってつながる人々。法律上は、養親子関係にある者(法定血族)を含む。
→姻族

★いんぞく 1 0 【姻族】
本人または血族の婚姻によってつながる人々。姻戚。
→血族

★そんぞく 1 【尊属】
親等の上で、基準となる人より先の世代の血族。父母・祖父母などの直系尊属、おじ・おばなどの傍系尊属に分けられる。
⇔卑属

★ひぞく 1 【卑属】
親等の上で、基準となる人よりあとの世代の血族。子・孫・曾孫(ひまご)など直系卑属と、甥(おい)・姪(めい)など傍系卑属に分けられる。
⇔尊属

★血縁(けつえん)  http://p.tl/4TcU
共通の祖先を有している関係、あるいは有しているものと信じられている関係を指す。
中世以前の社会や、開発途上国では、社会で重要な位置を占める。子供・老人・病人・障害者がいる場合にも、国家に福祉政策の観点がないからだ。必要性から、このような社会では、血縁を拡大解釈し、濃密な関係を維持しようとする(大家族主義)が、先進国(特に新中間層の核家族生活者)では、必要性が少なく、プライバシーに干渉されることを嫌う傾向が強いため、縮小解釈し、淡白な関係に留めようとする

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