2013年12月11日水曜日
★狂暴化する中国、弱体化するアメリカ、日本は大丈夫???
★狂暴化する中国、弱体化するアメリカ、日本は大丈夫???
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チャイナウォッチ読者の皆様こんにちは。
メルマガ管理人です。
今回は、最近の中国にまつわる話題に関して、
興味深い分析がありましたので、ご紹介させて頂きます。
日本に対してのみならず、
アメリカに対しても強気の対応を見せる中国は、
それゆえに墓穴を掘っているのではないか?
という見方を示しております。
ぜひお読みになってみて下さい。
(転載はじめ)
== RPE Journal================================================
ロシア政治経済ジャーナル No.996 2013/12/10
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北野です。
「防空識別圏」で、中国は強気、アメリカは弱気。
同盟国アメリカがあてにならない状況で、日本は大丈夫なのでしょうか???
★狂暴化する中国、弱体化するアメリカ、日本は大丈夫???
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。
RPEは、08年9月発売の「隷属国家日本の岐路」で、
「尖閣諸島から日中対立が起こる」
と明確に予測しました。
当時は、「今の時代ありえませんよ!
中国は『平和的台頭』をめざしてるんですからね!」
と「平和ボケ」な批判をされたものです。
しかし、10年尖閣中国漁船衝突事件、
12年尖閣国有化で日中関係は「2次大戦後最悪」になっていった。
いまは、批判どころか、「なんでわかったんですか?」
と問い合わせが殺到しています。
さて、中国が一方的に設定した「防空識別圏」問題。
これがらみで、強気な中国、弱気なアメリカというのが、
全世界にバレバレになってしまいました。
↓
<バイデン副大統領の説明を習主席がピシャリ!」
=海外メディアは米中会談をどう伝えたか─中国メディア
Record China 12月6日(金)13時28分配信
2013年12月6日、環球網によると、バイデン米副大統領の訪中で
外国メディアの注目度が高かったのはやはり防空識別圏の問題だった。
6日付で環球網が伝えた。
韓国・朝鮮日報は「東アジアでの“火消し”は容易ではない」とし、
「習近平(シー・ジンピン)国家主席と通訳のみが同席する単独の
会談は2時間に達した。
具体的な会話の内容は公表されていないが、防空識別圏の問題
で両者の意見には大きな隔たりがあったようだ」と伝え、聯合ニュ
ースも「バイデン副大統領の会談後の表情は暗く、落ち込んだ様
子だった」とした。>
↑
バイデンさん、暗く、落ち込んだ様子だったそうです。
全然聞く耳もたない習さんと話しながら、
「アメリカも落ちぶれたよな~~」と切ない思いになったことでしょう。
<米紙ニューヨーク・タイムズは「5時間半にわたる会談で、バイ
デン副大統領は米国が中国の防空識別圏に反対する理由を説
明したが、習主席の強烈な反論を受けた」とし、
「バイデン副大統領は中国に防空識別圏の撤回を呼びかけな
かった。日中の対立が民族主義感情を呼び起こしている状態で、
撤回はほとんど不可能」と伝えた。>
(同上)
<米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「米国が中国に対して
識別圏撤回の要求にまで踏み込まなかったことは、超大国の外
交上の微妙な位置を表している」とし、
バイデン副大統領の中国への態度に疑問を投げかけた。
米企業研究所の専門家は「正常な外交であれば、バイデン副
大統領の態度は間違いではないが、現在の情勢は正常ではない。
米国の同盟国はより強固な姿勢を期待していた。
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これらの国々は『今後は自分の身は自分で守らねば』と自覚し
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
たことだろう」と述べている。>(同上)
~~~~~~~~~~~~~
今回のバイデンさんの訪日、訪中で、
1、「アメリカは弱気であてにならないよね~」ということが明らかになった
そして、
2、「アメリカは弱気であてにならないから、
『自分の身は自分で守らないとだめよね~~』となった
重要なのは、日本だけがそう思ったんじゃない。
全同盟国が、「アメリカはもうダメだ!」と感じたと。
これは実際そのとおりでしょう。
RPEで前々から書いていたとおり、アメリカは「没落の過程」にある。
それで、日本国民は、「うわ!アメリカが弱っちかったら日本もうダメじゃん!」
と感じているでしょう?
ところが私は、そう思わないのですね。
▼中国の作戦はなにか?
なにごとにも「受け身」で、起こったことに対処することにおわれている日本。
そんな我が国とは違い、中国には、積極的に「日本を破滅させる作戦」があります。
もちろん、それは今も継続中ですので、日本政府は細心の注意が必要。
その作戦とは、
1、日本は再び、「右傾化」「軍国主義化」している
2、その証拠に、日本はロシア、韓国の領土を要求している
(↑↓これ私の意見ではなく、中国のプロパガンダです。念のため)
3、そして、中国固有の領土である、尖閣諸島支配をつづけている
4、だから、中国、【アメリカ】、ロシア、韓国は一体化して、
【反日統一戦線】を構築しなければならない!!!
「ウソだ!」と思われる方は、こちらを熟読してください。
100%ホントです。
↓
http://archive.mag2.com/0000012950/20121118015324000.html
【超衝撃】中国、【反日統一戦線】を【アメリカ】、ロシア、韓国によびかける
つまり「プロパガンダ」によって日本を全世界から孤立させ、
2次大戦の戦勝大国群を反日で結束させ、日本を滅ぼすと。
これは、敵ながら「あっぱれ!」な作戦です。
だから、私は「日本のよき文化、伝統、歴史を大切にする」
という「保守」思想のもちぬしでありながら、
たとえば、総理が「歴史の修正を求めること」に反対しています。
(現在の歴史は、「アメリカ絶対善」「日本絶対悪」である。
「歴史の修正」とはこれを「日本善」「アメリカ悪」にすることである。
これをすると、自国の歴史を否定できないアメリカは、
中国と一体化し、日本を叩き潰すであろう。
真実の歴史を日本国民がしることは大事だが、
中国と戦争前夜にある状況で、わざわざアメリカを敵にまわすのは愚かである。)
安倍さんには二つの道がありました。
1、(中国の罠にはまり)日本の過去の正当性を主張し、
アメリカ、中国、ロシア、韓国を敵にまわし、孤立し、再び破滅する
2、(中国の罠にはまらず)日本は、(中国とは違い)自由、
人権、民主主義などを重んじる、「自由民主主義国家」
であるという立場を堅持する。
そして、同じ立場のアメリカ、欧州、オーストラリア、インド、
東南アジア諸国などと共に歩んでいくこと
正直、総理は、当初フラフラフラフラされていたようですが。
結果的には、
民主党時代ボロボロになっていた日米同盟の再強化に成功されています。
それにともなって、イギリス、EU、オーストラリア等々との関係もよくなってきた。
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・自立と孤立は違う
・自立は繁栄、孤立は破滅
・日本は第2次大戦時、世界から孤立して負けた。
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です。
総理は、いまのところ、なんやかんやとうまくやっておられます。
▼中国は「戦術」レベルで勝利した
「戦争」で勝つための方法を、「戦略」といいます。
「戦闘」で勝つための方法を、「戦術」といいます。
今回、中国は、「『防空識別圏』を一方的に設定する」
という戦い(戦闘)を挑んできました。
これに対して日本は、アメリカを味方にひきずりこむことで、
勝利しようとした。
バイデンさんは、安倍さんと会い、その後習さんと会い、抗議しました。
しかし、習さんは聞く耳もたず、「新防空識別圏」を
撤廃する気がないことを明らかにした。
これだけ見ると、中国は「戦闘」に勝利したことがわかります。
つまり、戦術レベルで日本に勝った。
しかし・・・
▼中国は「戦略」レベルで負けている
既に日中が「戦争の前段階」にあること、
よほど「平和ボケ」な人でないかぎり、同意いただけるでしょう。
日本人の大部分は(私も含め)、戦争なんてしたくありません。
しかし、中国からしかけてくるという事実を無視していても、
戦争は回避できないのです。
やはり、事実は事実として見る必要がある。
で、「防空識別圏」という戦闘に負けた日本。
しかし、「戦略的」には、逆に中国の方が負けていると私は思います。
なぜか?
中国が強硬で独善的な態度をとればとるほど、
この国は世界から孤立していくからです。
例を見てみましょう。
<防空圏反対声明の豪を中国批判、対抗措置も示唆
読売新聞 12月7日(土)18時5分配信
【北京=牧野田亨】中国の王毅(ワンイー)外相は6日、北京を訪
問したオーストラリアのビショップ外相と会談した。
中国外務省によると、王外相は、中国による東シナ海の防空識
別圏設定後、豪州が反対声明を出したことについて、「中国社会
の各界と人民は非常に不満だ」と批判した。
王外相は「相互の核心的利益の尊重は、各分野での協力に必
要な前提(条件)だ」と強調。
豪州の対応次第では、経済協力や貿易などで何らかの対抗措置
を取る可能性も示唆した。
豪有力紙「オーストラリアン」(電子版)によると、ビショップ外相は
「我々の考えは変わらない」と反論した。>
↑
どうですか、これ?
大国オーストラリアに対し、「制裁」をちらつかせながら、
「脅迫」したのです。
立派なビショップ外相は、「われわれの考えは変わらない!」
と断言しました。
彼は、本国に帰ってどんな報告をしたのでしょうね?
想像ですが、
「中国は、誇大妄想にとりつかれている。危険なので要注意!」
てなところでしょうか。
いずれにしてもオーストラリアは、中国に対し、
「警戒感マックス」になっていることでしょう。
反日NO1のあの国は?
<中国防空圏「緊張高め、容認できぬ」…米韓一致
読売新聞 12月7日(土)19時0分配信
【ソウル=豊浦潤一】米政府高官は7日、ソウルで6日に行われた
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領とバイデン米副大統領との会談で、
中国の防空識別圏設定は「地域の緊張を高める行為であり容認で
きない」との認識で一致したと明らかにした。>
中国の「使い走り」になっている韓国が、中国の防空識別圏に反対だそうです。
なぜ?
< 韓国が、中国と管轄権を争う暗礁・離於島(イオド)(中国名・蘇
岩礁)を含む範囲まで防空識別圏を拡大することに関しては、近
隣国と協議し、地域の緊張を高めないようにすることでも一致した。>
(同上)
↑
韓国は中国のポチかと思ったら、
中国に対抗して「防空識別圏」を拡大するのですね。
(日本にとっては、重なる部分もあるので迷惑。)
韓国からすれば、「中国に忠誠をつくしてるのに、
なんの相談もなく、防空識別圏を拡大して、ひどい!」ってことでしょう。
韓国は、中国とアメリカの間で揺れていますが、中国への不信がつよまりました。
南シナ海で中国と争うベトナムは?
<ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン副報道官は5日の定例記者会見
で、中国の防空識別圏設定について「関係国の懸念も含め、強い
関心をもって注視している」と述べ、中国への警戒感を示した。
この問題でベトナムが公式に見解を表明するのは初めて。
南シナ海でベトナムと領有権を争っている中国は11月下旬、初
の空母「遼寧」をこの海域に派遣するなど実効支配を強めようとし
ている。
ビン副報道官は「(南シナ海での)全ての活動は、各国の主権と国
際法を尊重すべきだ」と述べ、中国の活動をけん制した。
東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国は、中国に圧力をかける
方針だ。>
(読売新聞12月6日)
↑
ベトナムばかりでなく、アセアンも日本の味方であります。
上に、中国が日本を壊滅させるための作戦をご紹介しました。
しかし、実際は、中国が一方的で強圧的な行動をすることで、
どんどん敵を増やしています。中国が日本と戦争になったとき、
「中国側につくのは、北朝鮮とパキスタンしかいない」といわれている。
日本は確かに、防空識別圏問題で中国に負けました。
しかし、長期的、戦略的に見て、日本は勝っているのです。
なぜでしょうか?
日本の味方は、どんどん増えている。
そして、
中国は、敵をどんどん増やしている、
からです。
「孤立 = 破滅」
この真実を中国はいずれ思い知ることになるでしょう。
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