2013年12月30日月曜日

【皇室祭祀と天皇陛下の正月三が日】

【皇室祭祀と天皇陛下の正月三が日】 《皇室祭祀》 皇室祭祀には、「大祭」、「小祭」、「旬祭」とあります。大祭は天皇陛下自らが祭典を行う祭祀です。これだけでも元始祭(一月三日)、先帝祭(一月七日)、春季皇霊祭(春分の日)、神武天皇祭(四月三日)、秋季皇霊祭(秋分の日)、神嘗祭(十月十七日)、新嘗祭(十一月二十三日)とあります。 ... 小祭も多くあり、祭儀は年間で全部あわせて三十前後ぐらいでしょう。紀元節(二月十一日)には臨時御拝を別途行われます。天皇陛下は国民の安寧、五穀豊穣を祈り続けておられるのです。祭祀が天皇陛下の本質です。 「大祭」:天皇陛下ご自身で祭典を行われ,御告文おつげぶみを奏上されます。 「小祭」:掌典長が祭典を行い,天皇陛下がご拝礼になります。 「旬祭」:毎月1日・11日・21日に掌典長が祭典を行い,原則として1日には天皇陛下のご拝礼があります。 《天皇陛下の正月三が日》 天皇陛下は毎年一月一日(元旦)の午前五時半、皇居内の南西部にある「宮中三殿」の近くにある、「神嘉殿」という建物前の庭に出御します。 陛下は平安時代から伝わる古式の装束のお姿で庭の中央にある屋根だけの東屋のような場所へ移動され、そこに敷かれた畳の上で、まず伊勢神宮(祖先神)、そして四方の神々に向かって、国の安泰や農作物の豊作を祈って礼拝を行います。これが「四方拝」と呼ばれる皇室祭祀です。 この後、陛下は年始を祝う「歳旦祭」を行われ、拝礼されます。皇太子殿下も続いて拝礼されます。こうして、およそ二千七百年の歴史と伝統をもつ日ノ本の国の一年が始まります。 天皇陛下は続いて「晴の御膳」という儀式を行います。実際には箸をつけるだけで口には入れないそうです。 午前十時になると「松の間」で各皇族からの祝賀を受けます。十一時になると「梅の間」で首相、大臣、官房副長官、副大臣・・・の各夫妻から祝賀の挨拶を受けます。再び「松の間」に移動して衆参両議長、副議長、議員・・・夫妻から祝賀を受けられます。次に「竹の間」で最高裁判官、同判事、・・・司法関係の各夫妻からの祝賀を受けられます。次は中央官庁の事務次官、各都道府県の知事・・・そしてお昼です。午後は各国大使の祝賀を受けられます。 二日は一般参賀があり、天皇皇后両陛下は五回長和殿ベランダにお出ましになります。一回目は午前十時十分ごろ、最終回の五回目は午後二時二十分ごろになります。 三日は元始祭(げんしさい)という大祭が三殿で行われます。年初に皇位の元始を祝い、国家の安泰を祈るもので、こちらのほうは歴史は浅く、明治五年に行われて以来の祭儀になります。天皇陛下のご拝礼の後、皇后陛下、皇太子殿下、同妃殿下のご拝礼があります。そして天皇陛下ご自身がお告げ文を奉せられます。 このように正月三が日、天皇陛下は大変な激務をこなされているわけです。諸行事をこなされ「国平らかに、民安かれ」と祈られているです。

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