2013年12月21日土曜日
●宵待草
●宵待草
◆宵待【ヨイマチ】(草花類) 品種登録データベース
登録番号 第11935号
登録年月日 2004年 3月 9日
農林水産植物の種類 しゃくやく
登録品種の名称及びその読み 宵待
よみ:ヨイマチ
品種登録の有効期限 20 年
育成者権の消滅日
品種登録者の名称 吉沢武夫
品種登録者の住所 新潟県白根市大字東萱場3500
登録品種の育成をした者の氏名 吉沢武夫
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は、「日の出世界」に「小島の輝」を交配して育成されたものであり、花は濃赤紫色で翁咲きの切り花及び花壇向きの中輪花である。草型は直立性、草丈、茎の太さ及び茎葉の毛の多少は中、どん芽の形は筆状、色は赤、芽立ち数はかなり多、分枝性は多、節間長は中である。複葉の形は2回3出、小葉の形は丸葉、、葉縁の波打は無、葉の大きさは中、色は濃、光沢は中、葉先の垂れはやや垂れである。花形は翁咲き、花の大きさは中、開花始時の花色は濃紫赤(JHS カラーチャート9709)、満開時の花色は濃赤紫(同9509)、内弁の色は地色が鮮赤紫(同9507)で弁先は淡緑黄(同2702)、ぼかしの有無はやや有、絞りの有無並びに程度は無である。花弁先端の形は小凹形、長さは長、幅は中である。雌しべの有無並びに多少は中、状態は小型、柱頭の色は赤色、雄しべの有無並びに多少は無である。花首の太さは中、長さはやや短、アントシアニンによる着色は淡、花の香りは中である。開花の早晩性は中である。「ドリーン」と比較して、葉縁の波打が無いこと、開花始時の花色が濃紫赤、満開時の花色が濃赤紫であること等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
この品種は、昭和61年に育成者のほ場(新潟県白根市)において、「日の出世界」に「小島の輝」を交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、平成5年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。
◆よいまち-ぐさ 【宵待草】
マツヨイグサの異名。
◆短編小説作品名辞典
・宵待草
作者多田美香子
収載図書桜の小町
出版社文芸社
刊行年月2001.2
★★★★★
・宵待草
作者浅田次郎
収載図書天切り松 闇がたり 第3巻 初湯千両
出版社集英社
刊行年月2002.2
収載図書初湯千両―天切り松 闇がたり 第3巻
出版社集英社
刊行年月2005.6
シリーズ名集英社文庫
★★★★★
・宵待草
作者越智月子
収載図書きょうの私は、どうかしている
出版社小学館
刊行年月2006.12
★★★★★
・宵待草
作者川島英子
収載図書白いパラソル
出版社けやき書房
刊行年月2007.2
シリーズ名童話の広場
★★★★★
・宵待草
作者ジョン・コリア
収載図書ナツメグの味
出版社河出書房新社
刊行年月2007.11
シリーズ名KAWADE MYSTERY
◆宵待草 植物名辞典
読み方:ヨイマチグサ(yoimachigusa)
オオマツヨイグサの別称。
アカバナ科の越年草、園芸植物
学名 Oenothera erythrosepala
◆『宵待草』(宵待ち草:よいまちぐさ)http://p.tl/ZDo9
大正浪漫を代表する画家・詩人である竹久夢二によって創られた詩歌のタイトル。
50年たらずの短い生涯にわたり恋多き夢二ではあったが、実ることなく終わったひと夏の恋によって、この詩は創られた。多忠亮(おおのただすけ)により曲が付けられて「セノオ楽譜」より出版され、一世を風靡する。
「宵待草」
待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな
本来、植物学的には「マツヨイグサ(待宵草)」が正しく、「ツキミソウ(月見草)」などと同種の、群生して可憐な花(待宵草は黄色、月見草は白~ピンク)をつける植物のことである。夕刻に開花して夜の間咲き続け、翌朝には萎んでしまうこの花のはかなさが、一夜の恋を象徴するかのようで、後には太宰治も好んで題材とした(富嶽百景 「富士には月見草がよく似合う」)。
ちなみに、夢二自身の自筆記録(大正9年・日本近代文学館蔵・紙に墨書)においては「待宵草」となっている。いっぽう同じセノオ楽譜(No.106)の表紙であっても版により「待宵草(初版-4版)」「宵待草(5版以降)」の異なる2種類の表記がある。ある時期から夢二自身が音感の美しさにこだわってこう替えたとされる。
・物語
1910 年(明治43年)夢二27歳の夏、前年話し合って離婚したにもかかわらず、よりを戻した岸たまきと2歳の息子虹之助を伴い、房総方面に避暑旅行する。銚子から犬吠崎に向かい、あしか(海鹿)島の宮下旅館に滞在した。ここは太平洋に向かう見晴らしの良さで、明治から多くの文人が訪れた名所である。
◆宵待草 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト http://p.tl/urN4 無料で楽譜PDFが入手可能。
◆宵待草 高峰三枝子 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=uOSfZnd3wv8
◆宵待草: 二木紘三のうた物語
作詞:竹久夢二、補作:西條八十
作曲:多 忠亮、唄:高峰三枝子 他
1 待てど暮らせど 来ぬひとを
宵待草の やるせなさ
今宵は月も 出ぬそうな
2 暮れて河原に 星一つ
宵待草の 花の露
更けては風も 泣くそうな
★★★★★
《蛇足》 竹久夢二は、数多くの叙情的な美人画とともに、約180篇の詩、約430首の短歌のほか、150あまりの小唄などを作っています。
◆宵待草 http://p.tl/fKYd
「宵待草」という花は無いことから、竹久夢二はなんの花を宵待草と呼んだのか、という議論が絶えません。
【待宵草】を間違って宵待草としたという珍説もあるくらいです。
上掲の写真のようにマツヨイグサ類は語感も合い、通常<月待草・月見草>とも呼ばれていた
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