2013年12月27日金曜日
●えにし
●えにし
◆えにし 【縁】
〔「えに(縁)」に副助詞「し」の付いたものから〕えん。関係。つながり。特に、男女の間のえん。
「―の糸」
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・えに 【縁】
〔「縁(えん)」の「ん」を「に」で表記したもの〕えん。ゆかり。
「夕露にひもとく花は玉ぼこのたよりに見えし―こそありけれ/源氏(夕顔)」
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・えん 【縁】
(1)人と人を結ぶ、人力を超えた不思議な力。巡り合わせ。
「こうなったのも何かの―」「ご―があったら、また会いましょう」
(2)親子・夫婦・親戚などの間柄。
「親子の―」
(3)知り合いの間柄。交わり。縁故。
「友達の―を切る」「―を頼って上京する」
(4)関係。つながり。
「学問には―がない」「日本と―の深い国」
(5)関係のできるきっかけ。
「これが―で結ばれる」
(6)〔仏〕 結果を生ずるための間接的原因や条件。
「他生の―」
→因(いん)
(7)(「椽」とも書く)和風建築で、部屋の外側につけた板張りの細長い床の部分。入り側(がわ)・榑(くれ)縁・木口縁(切り目縁)・簀子(すのこ)縁・濡れ縁などの種類がある。えんがわ。
「―に腰をおろす」
(8)母屋(もや)の庇(ひさし)の端。
» (成句)縁と浮世は末を待て
» (成句)縁なき衆生は度し難し
» (成句)縁に付ける
» (成句)縁に繋がる
» (成句)縁に連るれば唐の物
» (成句)縁は異なもの味なもの
» (成句)縁もゆかりも無い
» (成句)縁を結ぶ
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・ふち 【縁】
物の端の、他との境界になる部分。へり。はし。また、そこを取り囲む枠など。
「花びらの―」「眼鏡の―」「―をとる」
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・へり 【縁】
(1)海・川・湖・穴などのふち。きわ。
「池の―に立つ」
(2)物のはし。物のふち。また、そこに付けた飾り。
「本の―がいたむ」「カーテンに―をつける」「―をとる(=縁ニ装飾ヲホドコス)」
(3)畳や薄縁(うすべり)などのふちにつけた布。
「―が切れる」
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・ゆかり 【縁】
(1)何かのつながりや関係があること。縁。縁故。
「岡崎は家康―の地だ」「縁(えん)も―もない人」
(2)血のつながる者。親類縁者。
「国の内は、守(かみ)の―のみこそ畏きことにはすめれど/源氏(須磨)」
(3)赤紫蘇の葉を乾燥させ粉末にしたもの。
(4)菓子の一種。柚(ゆず)の香りをつけ、砂糖でくるんだあられ。
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・よすが 【縁/因/便】
〔寄す処(か)の意。古くは清音〕
(1)物事をするのに、たよりとなること。よりどころ。てがかり。
「一葉の写真を思い出の―とする」
(2)たのみとする人。夫や妻また、子など。
「もとよりの―などもあれば、しげくも見えぬを/枕草子 292」
「縁」に似た言葉» 端 境界 外れ へり 縁辺
◆名字 読み方
江西 えにし
◆縁 歴史民俗用語辞典
読み方:エニシ
因縁、人間のつながり、かかわりあい。
◆縁(えん)
・巡り合わせとしての「縁」は、運命を参照。
・血縁的つながりとしての「縁」は、親族・続柄を参照。
・日本の住宅構造の「縁」は、縁側を参照。
・仏教における「縁」は、因縁・縁起を参照。
・縁(ふち)
・物の端の部分。
・眼鏡のふち
・額縁
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