2013年12月11日水曜日

「自然栽培がいいに決まっている」

「自然栽培がいいに決まっている」      岡本 よりたか 農耕が始まった頃から、農家は生かさず殺さずという政策が行われてきた。生かし過ぎれば食料支配を行い、殺してしまったら食料不足となるからだ。 現代の農家は、肥料と農薬で栽培を成り立たせるという悪循環に入っている。... まず農地に肥料を撒き、除草剤を撒くことで、土壌中の有機物が減る。有機物が減ると微生物が減る。しかし肥料の主成分である窒素は過多になり作物は良く育つ。窒素が過多になると硝酸態窒素が増え、虫食いが増える。虫は窒素が好きだからである。 虫が増えると農薬を撒く。農薬を撒くとさらに微生物が減る。こうなった農地は肥料と農薬が無いと作物が育たない砂漠のような土壌となる。砂漠のような農地は、JAにとってはありがたい農地である。永遠に肥料と農薬を買い続けてくれるからだ。 この農地で育った野菜や穀物はJAに納品される。JAに納めた農作物は、JAから販売代金が農家のJAバンクの口座に全額振り込まれる。その翌日以降に、農薬、肥料、燃料代、施設使用料、農機具レンタル代などがJAバンクから引き落とされる。それがおおよそ8割。農家の手元に残るのは2割。 これは単なる一例であるが、いわゆる生かさず殺さずという飼い殺し手法である。専業農家になれないので、兼業農家となる。 専業農家になるためには兼業農家の10倍の農地が必要になる。こうなるともう効率化のために安全と信頼を置き忘れざるを負えなくなる。 もちろん、中には安全と信頼を保ちつつも頑張る農家もいるのは事実だが、それは一部の農家でしかない。多くの農家は諦める。それが今のJAの仕組みである。 JA経由では、消費者の手元に安全な食など届くはずがないのである。このループから、農家はもう抜け出る術を持っていないからだ。 直接販売ができればいい。自然栽培であれば農薬も肥料もJAの施設も使用しない。JAバンクの利用もないので入金額を知られることなく、JAの引き落としもない。 しかも安全で信頼できる作物を消費者に旬に届けることができる。自然栽培が良いに決まっている。消費者にとっても農家にとっても。 安全な野菜や穀物を手に入れたいのなら、自然栽培農家を応援して欲しい。敢えてどこの誰とは書かないが、全国には自然栽培農家は沢山いるから。もっと見る

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