2012年9月26日水曜日

●色名●臙脂色(えんじいろ)●茜色(あかねいろ)●一斤染め(いっこんぞめ)

●色名●臙脂色(えんじいろ)●茜色(あかねいろ)●一斤染め(いっこんぞめ)
★えんじ色(臙脂色、えんじいろ)とは濃い紅色のこと。http://p.tl/ckim
名前の由来は中国の紅花の一大産地である「燕支山」にちなみ、本来は紅花染めをこの名で呼んだ。
現在はカメムシ目カイガラムシ上科の一部の昆虫、特にアジア産のラックカイガラムシ、南ヨーロッパのケルメスカイガラムシ、メキシコのコチニールカイガラムシなどの体内色素を浸出させて得るコチニール色素で染めた色をさす。日本には奈良時代に「紫鉱」の名でラックカイガラムシの分泌物が渡来しており正倉院にも薬用として採集された「紫鉱」が保存されている。エンジムシとも呼ばれるこれらのカイガラムシから採集された色素は友禅や紅型の染料として現在も利用される。

★茜色(あかねいろ)http://p.tl/7Pst
薬用・染料植物アカネの根で染めた暗い赤色をさす。夕暮れ時の空の形容などに良く用いる。
アカネを染料として得る色には他に、緋色があるが、こちらは鮮やかな赤色で茜色よりはるかに明るい。やや明るい茜色を英語ではマダー(madder:セイヨウアカネのこと)と呼ぶ。
日本茜が属する茜科には六千種近い種類があり、それぞれ茶色と黄色の染料として使用可能なコーヒーやクチナシもこの科に属する。

★色名一覧(いろめいいちらん、しきめいいちらん)http://p.tl/9UJg
事実上、あらゆる色名を列記するのは不可能である。ここに挙げた色名は、現代の日本で日常的に使われるものを中心としている。諸言語における色名は、各言語版のウィキペディアを参照のこと。

★藍色(あいいろ)http://p.tl/YG5y
色のひとつ。植物である藍に由来する色素を由緒とする色である。インディゴに同じ色。日本の伝統的な色としては、藍のみで染めた色ではなく、藍に少量の黄の染料を加え、緑がからせたものを指す。藍のみで染めた色の伝統的な呼び名は、縹(はなだ。花田と書くことも。)色。
★インディゴ(英: Indigo)http://p.tl/Fdqe
青藍を呈する染料である。また、インディゴはそのままで不溶性であるから、顔料としても用いる(「インディゴ染料」はそのまま「インディゴ顔料」である)。
アメリカ合衆国における主な用途は綿製の服や青いジーンズの染色である。世界中で10億着以上のジーンズがインディゴで青く染められている。また、長年にわたりウール生地を深いネイビーブルーにするため使われてきた。
繊維に強く定着しないため、着古したり洗濯を繰り返すうちに徐々に染料が落ちていく。

★藍玉 (染料)   http://p.tl/PWZY
移動: 案内、 検索 藍玉(あいだま)とは、藍の葉を発酵・熟成させた染料である蒅(すくも)を突き固めて固形化したもの。玉藍とも。
藍の葉を収穫して乾燥させた後、蔵の中で寝かせ、これに水を打って良く湿らせながら上下に撹拌し、約75-90日間発酵させたものを再び乾燥させると、無色の物質であるインジカンが酸化されて青色のインジコへと変化して、その色が濃くなることで黒色の土塊状の物質が出来る。これを蒅(すくも)と呼ぶ。蒅の状態でも染料としては十分使用可能であったが、運搬に不向きであったために後にこれを臼で突き固めて乾燥させて扁円形の小さな塊にすることによって運搬を容易にしたこれが藍玉である。
江戸時代以後、全国各地で流通に便利な藍玉の生産が盛んになったが、特に阿波藩のものは良質として知られ、全国でも屈指の産地として全国的に市場を有した。しかし、明治以後にはインド産の流入や化学染料によって人工的に藍色が出せるようになったこと、更に輸送手段の発達によって蒅の状態での輸送が可能になったことにより、藍玉そのものの生産は衰退していくことになった。

★日本の色の一覧    http://p.tl/16wu
日本語で呼称される様々な色と、その簡単な語源の一覧。色名一覧も参照のこと。

★緋色(あけいろ、ひいろ)http://p.tl/VtXW
スカーレットと緋色(ひいろ)はしばしば同一視される。『緋色の研究』 A Study in Scarlet など、scarletが緋色と訳されることも多い。
緋色は茜の赤色色素プルプリンを高純度に精製した染料の色である。それに対し茜色は、茜を精製せずに使った染料の色で、緋色よりくすんだ赤である。
和訓では「あか」「あけ」とも読み、茜の根の灰汁を原料として作られた。これに対して紫草を重ねて染めた紫褐色を深緋(黒緋)と呼ぶ。また、平安時代には茜に替わって支子の黄色と蘇芳の赤を混ぜて明礬を触媒として作った紅緋色を生み出すことも行われ、後にはこれを緋色と呼ぶようになった。日本では大和朝廷時代より緋が官人の服装の色として用いられ、紫に次ぐ高貴な色と位置づけられた。養老律令衣服令には四位は深緋、五位は浅緋(うすあけ)すなわち緋色の礼服を用いることが定められた。以後、緋色は中級官人の色として知られるようになり多くの文学作品にも登場するようになった。また、武士にも用いられて『平家物語』などの軍記物語には緋の腹巻や緋威(ひおどし)の鎧が登場する。江戸時代には庶民の衣装にも広く用いられた。

★浅葱色(あさぎいろ)http://p.tl/FyUo    葱の葉の色を薄くしたような青緑。
ごく薄い藍色のことである。また、現在は薄い青緑をこう呼ぶこともある。
水色より濃く、花色より薄い。新選組が羽織等で使用。
しばしば淡い黄色の浅黄色(あさぎいろ もしくは あさきいろ)と混同されるが、別の色である。
★ネギ(葱)http://p.tl/QSOt 
学名 Allium fistulosum'は、原産地を中国西部・中央アジアとする植物で日本では食用などに栽培される。クロンキスト体系ではユリ科、APG植物分類体系ではネギ科ネギ属に分類される。

★亜麻色(あまいろ)http://p.tl/_tQZ - 亜麻の繊維の色。
アマの繊維の色。「亜麻色の髪」等、金髪などの形容に用いられる。ただし、辞書によれば「黄みを帯びた茶色」、色の16進法表記によれば下のような色(左は「亜麻色」。右は「エクルベージュ」で、これも「亜麻色」とされる)であり、金髪の色とは少しイメージが異なる。金髪ではなく栗毛の形容に用いられることもある。

★一斤染め(いっこんぞめ)http://p.tl/KLoY - 薄いピンク。赤系統。
一反の布を染めるに当たって、染料のベニバナを一斤しか使わないことから言う。染め上がってもごく淡い紅色にしかならないが、これは高価なベニバナでの染色を朝廷が一部の貴族を除いて許さなかったためである。
また、一斤だけを使うことが許されたので、聴色(ゆるしいろ)という別名もある。
平安文学などでこの色の衣装をまとっているのは、大抵下級の官人と考えてよい。現在では和服の色合い以外ではほとんど使用されない色の名前である。

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