2012年9月19日水曜日

日本語での色の表現     2010年12月21日 my日本から転載

日本語での色の表現     2010年12月21日 my日本から転載
  
 
か~ちん♪ 三からのリクエストで
日記のお題的な意味で、日本語での色の表現なんかも
 
と言うことで調べて見ると面白いのが有りました。
 
 
 
形容詞関連(1) http://p.tl/BQOB より転載。
 
 
日本語の色の表現には、基本的に2種類あるようです。
元々、日本語で色を表現する言葉は少なく、『白い』『赤い』『黒い』『青い』ぐらいでしょうか。
他の色は、具体物で示すのです。例えば『だいだい色』。
現代では、橙という果物は市場に出回るものではありませんけどーー。
元々言葉が存在していた色はイ形容詞で、具体物で表現する色は『名詞+の』で
表現するのが基本でしょう。
   赤いハンカチ  青い鳥     緑の葉  紫のスカーフ  等
具体物がどういう意味を持つものであるかは、古語の世界の話で、私にはあまり分かりません。
例えば、『緑』は、『生まれたばかりのみずみずしいもの』で、よく例に出されます。
現代語では、意味が違ってきていますね。
 
このようにお話すると、では『黄色い』はどうなるのかというご意見が出ると思います。
言葉を表現する規則というものは、一般化される傾向があります。
『黄色』『茶色』と一音節の具体物には、発音上の問題で『色』がついた。
その規則が定着すると、『緑色』『黄土色』等に発展。
イ形容詞で色を表現する規則が発展して、『黄色い』『茶色い』。
色を具体物(名詞)で表現する規則から『白』『赤』『黒』『青』と名詞が生まれた。
(形容詞が先か、名詞が先かは、全く分からないのですがーー。)
 
これ、実を言うと、私の推理が混じっています。
(このままの内容を日本語学習者さんに理解させようということではありません。)
 
夜遊さんから、情報をいただきました。
 
「赤」「青」「白」「黒」だけが「い」を伴って形容詞になるという件について。
 
古来日本では、色といえば、この4色しか存在しませんでした。
そして、これらも、今の感覚で言う「色」とは少し違うモノでした。
 
これらは、実は「赤・黒」「白・青」でセットとなるもので、
「赤=明・黒=暗」「白=顕・青=漠」でした。
赤は明るい色の総称で、今で言う黄色やオレンジも、「赤」でした。
黒は暗い色の総称です。
白は、はっきりしているという意味で、「しるし」と語源が同じです。
青は逆にぼんやりしてよく分からない色という意味です。
 
青は非常に幅広い色を差す言葉で、現代でいえば緑から青、灰色までを表します。
もとはくすんだ白を指す言葉だったようです。
たとえば、「白馬節会」と書いて、「あおうまのせちえ」と読むように。
 
このように、これら4色は、古代日本語にあった色名なので、形容詞なのです。
 
 
知れば知るほど日本語とは楽しいモノ。
日本に生まれて良かった。
日本を皆さんモット楽しんで下さい。
 
 
コメント
2010年12月21日16:11
 1: か~ちん♪
 さっそくテーマにしていただき、感謝です。
 
ワタクシのつたない知識でも、たとえば
白い色のニュアンスの違いで、どれだけの
バリエーションが存在するだとか、
そういう機微のあるコトバ、それが日本語の
美しさと深さだと感じています。
 
実際に無限大ではないにしろ、日本語の表現力は
無限大に広げられる可能性を持っているのを
端的に披露できるテーマが、「色の表現」
だったりしますんで、是非にとお薦めしてみました。
 
2010年12月21日18:13
 2: ひでごん
 はじめまして。
 
以前に、染色での微妙な違いごとに、色の名前がある事に驚いた記憶があります。それも「そんな色の名前あったの?」と初めて聞くものばかりで、自分の無知を思い知らされました。
 
自然に関する言葉の種類も多いですよね。
 
花の散り方の形容も
 
萩はこぼれる
牡丹は崩れる
椿は落ちる
桜は散る
朝顔はしぼむ
 
など、日本人の美的感覚と感性の豊かさを表していると思います。
本当に日本の言葉の豊かさは世界一!
 
2010年12月21日22:59
 3: よしき
 志葉楽さま こんばんは
 
「赤」「青」「白」「黒」が形容詞って、知るだけで感動しました。
いつも言ってますが、そんなこと頭にない。なんとなく言葉を使っています。
 
歴史と色と言葉のからみ、奥深いです。
考えてたら嬉しくなってきますね。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿