●喧嘩
★喧嘩(けんか)
1.(原義・古語)大声で騒ぐ。
支那人の所謂喧嘩は喧嘩口論である。この意味での喧嘩ならば、支那人は世界有數の喧嘩好きかも知れぬ。支那の學堂や官衙など、人の群集する場所には、必ず禁止喧嘩と掲示してある。實際支那人は口喧しいが、決して手出しはせぬ。(桑原隲蔵 『支那人の文弱と保守』)
2.個人間又は少人数の間で相手を屈服させようと、言い争う乃至殴りあうなどして争うこと。
中学と師範とはどこの県下でも犬と猿のように仲がわるいそうだ。なぜだかわからないが、まるで気風が合わない。何かあると喧嘩をする。(夏目漱石『坊っちゃん』)
3.(比喩的)険悪な状態にあること。
しかるにあいにく私は妻と喧嘩をしていた。私は厭な顔をしたまま、書斎にじっと坐っていた。(夏目漱石『硝子戸の中』)
4.(比喩、多くは複合語で)秩序だたず勢いだけで攻め立てる。
私の家でも窓の相違で部屋の空気の中に一定の通路が生じ、通路を外れた箇所で碁を打つと後が長く続かずに直ぐ頭が疲れて来る。だが通路の中で碁を打つと客観性が無くなつて喧嘩碁ばかり打ち始める。(横光利一 『無常の風』)
連語
喧嘩を売る/喧嘩を買う
成句
喧嘩腰
翻訳
あらそい
英語:quarrel
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★けんか【喧嘩/諠譁】
(名)スル
(1)言いあらそったり腕力を用いてあらそったりすること。言いあらそいやなぐり合い。いさかい。
「―口論」
(2)やかましく言い立てること。騒がしいこと。
「弥(いよいよ)―を増さむと欲す/東鑑(建長二)」
» (成句)喧嘩過ぎての棒千切り
» (成句)喧嘩に被る笠はなし
» (成句)喧嘩のそば杖
» (成句)喧嘩は降り物
» (成句)喧嘩を売る
» (成句)喧嘩を買う
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★喧嘩 近代文学作品名辞典
読み方:ケンカ
作者 川端康成
初出 昭和7年
ジャンル 小説
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★喧嘩(けんか) http://p.tl/7adH
個人間において、怒りの感情によるエネルギーの発露や意見や利害の対立が言葉の応酬または腕力をぶつけあうなどの形で現れる事を指す。おおむね会話や性行為と同様、コミュニケーション行為であるが、腕力の場合、エネルギーが破壊的であることと、相手を殺傷する危険性があることから、可能であるなら対話で解決するほうがよいとされる。趣味嗜好、思想、宗教、人生哲学、精神疾患、飲酒、祭りなど非日常的行事などから喧嘩が発生することも多い。動物にも喧嘩はある。喧嘩による暴力は違法行為となり、処罰の対象となる。
言葉の応酬で行う喧嘩を口喧嘩(くちげんか)と言う。「(他人の)火事と喧嘩は大きいほど面白い」などといわれる。
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★喧嘩祭 http://p.tl/44yE
悪態(あくたい)祭、押合い祭とも同じ心意の祭りで、祭りに喧嘩やいさかい、悪口(あっこう)を伴い、勝敗により神の意志を問う。 ... 喧嘩祭ともオンバライともいわれ、神輿の先着争いをする。 ...
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★喧嘩両成敗法 2.喧嘩両成敗法
戦国時代、喧嘩で暴力を行使した者に対し、理非を問わず当事者双方に刑罰を課した法。日本の中世には、喧嘩で受けた被害に対して、復讐(ふくしゅう)することが強い倫理規範として存在しており ...
戦国時代、喧嘩で暴力を行使した者に対し、理非を問わず当事者双方に刑罰を課した法。日本の中世には、喧嘩で受けた被害に対して、復讐(ふくしゅう)することが強い倫理規範として存在しており ...
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★座頭市喧嘩太鼓 映画情報 http://p.tl/6eW4 http://p.tl/GTTm
仇であって、恩人。愛憎半ばする女との旅路を描く、勝新太郎主演、シリーズ第19作目。
勝新太郎の代表作とも言える座頭市シリーズの第19作目。盲目ながら剣の達人である市の活躍を描いた時代劇アクションです。今作では義理から止むなく切った男の姉を危機から救ったことで、仇であり恩人という立場になった市と女の旅路を描きます。ヒロインを三田佳子、凄腕の浪人を佐藤允が演じました。【あらすじ】甲州路の石和宿、熊吉のお世話になった市は義理によって若い博徒・宇之吉を切ってしまう。そこへ、宇之吉のためにお金を工面していた姉のお袖が帰ってきた。実は熊吉の狙いがお袖にあることが分かり……。(1968年 / 日本)
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