●鋳鉄(ちゅうてつ、cast iron)
★ちゅうてつ【鋳鉄】
2.1~3.6パーセント程度の炭素と、ケイ素・マンガンなど若干を含む鉄合金。また、その製品。ねずみ鋳鉄・球状黒鉛鋳鉄・可鍛鋳鉄などがある。一般に、溶融点が低く、鋼よりももろい。
「鋳鉄」に似た言葉» 鉄
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★鋳鉄 材料用語 http://www.weblio.jp/cat/engineering/zryyg
<普通鋳鉄> 最も多く採用されている普通鋳鉄は、JISではその色から「ねずみ鋳鉄」と表記され ている。また鋳鉄中に分散する炭素粒子(黒鉛)の形が三日月状であることから 「片状黒鉛鋳鉄」とも呼ばれている。「普通鋳鉄」という名称は特別な合金元素を 添加していないことを表している。
<球状黒鉛鋳鉄> 鋳鉄組織の中に析出している黒鉛の形状が球状であることから、球状黒鉛鋳鉄と 呼ばれている。普通鋳鉄の組織では黒鉛粒子は三日月形状であるため黒鉛先端が 尖っていて、応力が掛かると応力集中しやすくクラックが入りやすい。このため 普通鋳鉄は大きな塑性変形に弱い。これに対して黒鉛が球状の球状黒鉛鋳鉄は 応力集中が起きにくく、ある程度の塑性変形に対応出来る。
このため「ダクタイル鋳鉄」とも呼ばれている。
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★鋳鉄 薪ストーブ用語辞典 http://www.weblio.jp/cat/life/msbyg
鋳者用の鉄鉄。
薪ストーブの材質としてもっとも一般的。 鋳型に流すため、凹凸のある美しい細部と重量感が特徴で、クラシックな雰囲気に。熱しにくく冷めにくいため柔らかな輻射熱が得られる。
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★鋳鉄(ちゅうてつ、cast iron)http://p.tl/nHuX
1.通俗的には、鉄を使った鋳物製品全般、またそこに用いられている鉄のこと。
2.学術・産業上は、炭素 Cを2.14~6.67%、ケイ素Siを約1~3%の範囲で含む鉄 Feの三元合金の意味。
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★鋳物(いもの、英語: cast metal)http://p.tl/mppt
加熱して溶かした金属を型に流し込み、冷えて固まった後、型から取り出して作った金属製品。
人類が金属の使用を始めた当初から使われた技法で、古代では自然界に純粋な形で産出する金及び精錬が容易な銀、銅、青銅、黄銅等の銅合金が主に用いられた。鉄の精錬はかなり難しく、武器としての性質も優れていたので、人類史上永らく金より高価であった。
現代ではアルミニウム、亜鉛、マグネシウム等の鋳物製品も多数生産されている。
型の材料は古代から砂が用いられたが、現代においても砂は最も主要な材料である。ただし、砂だけでは、乾燥すると崩れるので、現在はベントナイトを添加した生型(生砂鋳型)や酸硬化性のフラン樹脂や熱硬化性のフェノール樹脂などの粘結剤(バインダー)を加えて、崩れにくくして用いる。
砂を用いる利点として以下のものがあげられる。
型の成形が容易である
熔けた金属が固まるとき、ガスを放出するが、砂型は砂粒の間に適度な隙間があり、ガスが速やかに放出される。
砂の比熱は小さく、又保温性があるので、流し込んだ金属は急冷される事無く、緩やかに冷却されるので良質の鋳物が出来る。なお、金属の比熱への寄与は、格子よりも電子においてより大きい。
製品を型から取り出す時には、簡単に型が崩せるので複雑な造形が可能。
使用後の砂型は、砕いた後、成分を調整して再利用が出来る。
なお、砂型を作るために、鋳造しようとする形状を木で作った木型を用意することが普通。ひとつの木型から、複数の砂型を作ることができる。
しかし、自動車のエンジン本体など、大量生産を行う工業製品においては、金型を用いた鋳造が行われる。
・日本の鋳物
日本では鋳物師(いもじ)という称号があり、朝廷から認可を受けた。現代に残る鋳物師としては、鎌倉時代に創業した茨城県桜川市の小田部鋳造株式会社、戦国時代に岐阜城下で創業した株式会社ナベヤが有名。特に梵鐘メーカーである小田部鋳造は、全国の14の鋳物師のうち唯一、天皇家から菊の紋の使用を許されて、現在に至っている。
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★鋳鋼(ちゅうこう)は、鋼の一種。http://p.tl/YlD3
鋳型(いがた)に流し込んで成形する。 鋳型に流し込んで作る為、はじめから製品の部品としての形が出来上がっているものが多く、溶鋼を直接製品化できる。 一方で、成分的には溶接性をあまり考慮されていないという側面があったが、最近ではそれを改良したものもでている(1)。
鋳鉄より伸びと引っ張り強さが大きいが、鍛造鋼よりはもろい。
(参考文献) (1) 特開平11-293381 岡崎清治、和田義治、久保田邦親、山岡美樹「溶接性に優れた熱処理用鋳鋼」 http://p.tl/Q8re
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★ねずみ鋳鉄 http://p.tl/oJDX
一般的に、普通鋳鉄と呼ばれるが、黒鉛が片状(二次元断面の顕微鏡観察面での形状、三次元的には異なる)の黒鉛を含有する鋳鉄で、基地組織によってその呼び名は異なる。ねずみという名称は破面が灰色、つまりネズミ色であったことに由来する。
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★キューポラ (cupola furnace) http://p.tl/qkyZ
コークスの燃焼熱を利用して鉄を溶かし鋳物の溶湯(ようとう:溶解され液体状になった鉄)を得るためのシャフト型溶解炉に分類される溶解炉である。
★埼玉県川口市のキューポラ http://p.tl/3a9O
キューポラの、屋根から突き出たその姿は鋳物工場のシンボル的な存在で、鋳物産業が盛んだった1980年代ごろまでの埼玉県川口市にはキューポラが多く見られ、映画『キューポラのある街』の舞台となっている。
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★『キューポラのある街』 http://p.tl/s6LK
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