2013年4月18日木曜日

●お愛 嬌 (あいきょう)

●お愛 嬌 (あいきょう)
★愛 嬌 (あいきょう) 出典:『Wiktionary』 http://p.tl/6Mfg
1.表情などにかわいげがあること。
2.人のかわいらしさ。
3.人をひきこむときに意図的に発する感情。
翻訳
 ドイツ語: Liebenswürdigkeit
 英語: amiability
 フランス語: amabilité
 ロジバン: tertri
 中国語:  (繁): 可愛/ (簡): 可爱
関連語
同義語: 愛敬
熟語:
 愛嬌づきあい
 愛嬌毛
 愛嬌商売
 愛嬌づく
 愛嬌紅
 愛嬌ぼくろ
 男は度胸女は愛嬌
 無愛嬌

★あいきょう【愛▼嬌】/ あいきやう 【愛▽敬】
〔古くは「あいぎょう」。中世後期以降清音化していき、「敬」の意味が薄れるとともに、「嬌」の字も当てられるようになった。→あいぎょう(愛敬)〕
(1)表情や言動が愛らしく、人好きのすること。
「―のある娘」
(2)好ましさを感じさせたり、笑いを誘うような言動や表情。愛想。
「―を振りまく」「ご―に舞をひとさし」「空振りもほんのご―さ」
(3)商店で客の気を引くために行う、値引き・おまけ・催し物など。

★こうしょう かうせう  【巧笑/巧▽咲】
愛嬌のある笑い。また、作り笑い。
「―言多く平気客を呑む/横浜新誌(景一)」

★吹輪(ふきわ)http://p.tl/xcQS 江戸時代初期から武家の姫君に結われた髷。
髷の部分を丸く仕立てる部分が似ているため勝山髷の原型という説もある。
武家の姫ならこの吹輪を結うが、公家の姫君の方は普段は平たいたぼのつぶいちと呼ばれる髷を結い大きな行事にはおすべらかしで挑んだ。
なお、京都の舞妓が祇園祭の間の一定期間(7月10日頃~24日)にのみ結う「勝山」と呼ばれる髷は後れ毛のない点を除けばほぼこの「吹輪」と 同形である。
 
結い方自体は「愛嬌毛」と言われるわざと左右にたらした後れ毛の房を除いて勝山髷の輪が広くなったものと変わらないが、特徴的なのは満艦飾といった赴きさえある多種多様な髪飾りの多さと豪華さである。
 
髷には「両天簪」といわれる豪華な細工がある金属の簪を挿し、髷の中には「鼓」と言われる楽器の鼓の形をした装飾品で髷の整形を兼ね(使用しないこともある)、根元には赤地錦などをくくりつけた。
 
前髪には金箔などを漉き入れた染め紙、左右にびらびら簪という金属の小片を鎖で下げた簪に、「姫挿し」といわれる芝居の姫の役などに見られる大きな金属の造花を飾りつけた髪飾りを装着する。
 
ただし、華やかな装飾や「後れ毛」は芝居・舞台用のアレンジであり、実際の武家の姫君は銀・べっこう細工の櫛・こうがい等のみで 地味であったといわれる。
 
現代でも時代劇や歌舞伎、祭りの時代行列の姫役は吹輪のカツラをかぶるので、比較的現物に近いものを見ることができる。

★愛嬌 【アイキョウ】
《古くは「あいぎょう」》
1 にこやかで、かわいらしいこと。「―のある娘」「口もとに―がある」
2 ひょうきんで、憎めない表情・しぐさ。「―たっぷりに話す」
3 相手を喜ばせるような言葉・振る舞い。「―を振りまく」
4 (多く「御愛嬌」の形で)座に興を添えるもの。ちょっとしたサービス。座興。「ご―に一差し舞う」「これもご―。へたな歌でも一曲」
◆「あいぎょう(愛敬)2」が清音化し、キャウ・キョウの区別が失われたのち、意味に対応して「嬌」の字が近世以降に当てられるようになった。
3の用例「愛嬌を振りまく」はこれが本来の言い方であるが、文化庁が発表した平成17年度「国語に関する世論調査」では、「愛嬌を振りまく」を使う人が43.9パーセント、間違った言い方「愛想を振りまく」を使う人が48.3パーセントという逆転した結果が出ている。
[用法]愛嬌・愛想――「愛嬌」は、あるものに備わった、かわいらしさ、ひょうきんで憎めないようすを表しているのに対し、「愛想」は、「愛想がよい」「愛想笑い」などのように、人にいい感じを与えるために示す態度や動作である。◇「愛嬌」は「愛嬌のある顔」のように、その人にもともと身についたものをいうことが多いが、「愛想」は、「お愛想を言う」のように、意識的な動作や態度をいう。◇したがって「愛嬌(愛想)のない人」のように相通じて用いられることもあるが、「愛想が尽きる」とはいっても、「愛嬌が尽きる」とはいえない。

★愛嬌(あいきょう)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 愛嬌とは、憎めない表情やしぐさ。人に好かれるような言葉・振る舞い。
【愛嬌の語源・由来】
愛嬌は本来「愛敬(あいぎょう・あいぎゃう)」で、慈しみ敬う意味の仏教用語であった。
室町時代頃から、清音の「あいきょう」が用いられるようになり、中世後期頃には清音が多く用いられるようになった。
この頃から「敬」の意味も薄れはじめ、「可愛らしさ」「艶かしさ」などの意味を持つようになり、「嬌」の字が当てられ「愛嬌」となった。
愛嬌は「可愛らしさ」の意味から多くの派生を生み、「人に好かれる振る舞い」の意味、さらに余興などのちょっとしたサービスをいう「ご愛嬌」や、商店などのオマケの意味にも用いられるようになった。

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