2013年5月1日水曜日

●帳付 丁付●筆記(ひっき) ●右筆(ゆうひつ)

●帳付 丁付●筆記(ひっき) ●右筆(ゆうひつ)
★帳付  歴史民俗用語辞典
読み方:チョウツケ
帳面に記すこと。また、その役を行う者。

★三人無筆(さんにんむひつ)http://p.tl/LUDF
古典落語の演目の一つ。原話は、明和9年に出版された笑話本・「鹿子餅」の一遍である『無筆』。元々は『向こう付け』という上方落語の演目。別題は『帳場無筆』。
主な演者として、東京では柳家一琴や7代目立川談志、上方では3代目笑福亭仁鶴、4代目桂塩鯛などがいる。
「明日の葬式でな、帳付(記帳係)を頼まれちまったんだ」「帳付をするのは、お前さん一人じゃないんだろ?」
★昔の読み書き事情 http://p.tl/S-c9
かつては、読み書きの出来る人は代筆に重宝されるか、上記のようにこき下ろされるかのどちらかだった。
そんなご時勢が読み書きを重視し、教えるようになったのは享保年間の事。
最盛期である文政年間には、江戸中に約千件は寺子屋があったらしい。
歌舞伎役者、片岡仁左衛門家の家の芸「桜鍔恨鮫鞘」(「おつま八郎兵衛」または「鰻谷」)は、死を覚悟した字の読めない母親が娘に口移しで遺言を教える場面があり、当時の読み書き事情を伺うことができる。

★丁付(ちょうづけ) 古本用語集 http://www.weblio.jp/cat/occupation/frhny
丁付は、書籍の内容の丁(古書では料紙の表裏一枚、今日での2頁を一丁として数える)の順序を示す数字をいう。
隠し丁付
綴じ代に有る丁付で、写本では最も多い。書写中は料紙一枚一枚だから、端の所に丁付を記して整理して綴じて装訂をすると隠れて見えなくなるようにした丁付。写本では完成後も丁付が見えるのは、品格が下がるととして嫌ったことが知られる。従って、丁付が無いと誤って判断してはならない。

★りょうし【料紙】
使用する紙。書くのに用いる紙。狭義には装飾加工紙をいう。用紙。

★料紙 歴史民俗用語辞典 http://www.weblio.jp/cat/academic/nrkmj
読み方:リョウシ
文書、典籍等に使用する紙。

★和紙(わし/わがみ)http://p.tl/75Hp
日本古来の紙。欧米から伝わった洋紙(西洋紙)に対して日本製の紙のことをさす。日本紙と同義。

★宋版宏智録  国指定文化財等データベース
主名称: 宋版宏智録
指定番号: 2492
枝番: 00
指定年月日: 1995.06.15(平成7.06.15)
国宝重文区分: 重要文化財
部門・種別: 書跡・典籍
ト書:  読み方:とがき  隠語大辞典
   脚本の地の文のこと。日本の昔の脚本は会話と地の文の間にはつきり区別をせず、
   ただ地の文の初にトと書いて区別の印とした
員数: 6冊
時代区分: 南宋
年代: 
検索年代: 
解説文:  宏智正覚(一〇九一~一一五七)は北宋の末、曹洞の丹霞子淳の法を嗣ぎ、靖康三年(一一二八)天童山住持となり、止住すること三〇年、天童山中興の祖と仰がれ、公案を用いずにただ坐禅黙照を唱えるその禅風(黙照禅)は、臨済の大慧宗杲と並び称された。
 「宏智録」は文詞にも巧みであった正覚の語録・偈頌などを弟子たちが蒐め刊行したもので、本書はその南宋時代版本としては天下の孤本である。
 体裁は寛政三年(一七九一)泉福寺遵峰の修補になる後補薄茶表紙を装した袋綴本(明朝装)で、第一冊の巻頭六丁分は天明七年(一七八七)洞水月湛の補写并識語を収めている。料紙は唐紙で、版式は左右双辺、有界、半葉一〇ないし一一、二行、毎行一八ないし二〇、二二字、版心は白口、まま細黒口を交え、単黒魚尾に丁付を付し、補刻部分にはまま刻工名、字数を記す。宋諱は玄(始祖)、殷(父)等に缺画がみえ、第五冊末には紹興二十七年(一一五七)の刊記がある。
 本書の構成は、体裁、内容上からみて、正覚の(一)天童寺住持以前(第一・二冊)、(二)天童寺時代三〇年間の最初の一〇年(第三・四・六)、(三)天童寺再住以降のもの(第五冊)に大別される。しかし、この六冊本はおのおの刊行過程を異にし、丁数刻記、内容等の上からはおおよそ九巻に分類することが可能である。
 本書は寺伝によれば祖師道元の将来本と伝えるが、版本の摺印には字体や版心等がそれぞれに異なるほか、おのおのに宝祐(一二五三~六)、景定(一二六〇~四)頃の補刻を交える逓修本で、その印行時代は南宋末期に降るものとみられる。
 「宋版宏智録」六冊本は、円爾将来本を収めた「普門院蔵書目録」(重文)にも二部各六冊の存在を記すが、現存する完本はこの泉福寺本が唯一のものである。


★右筆(ゆうひつ)http://p.tl/p-Az
中世・近世に置かれた武家の秘書役を行う文官のこと。文章の代筆が本来の職務であったが、時代が進むにつれて公文書や記録の作成などを行い、事務官僚としての役目を担うようになった。執筆(しゅひつ)とも呼ばれ、近世以後には祐筆という表記も用いられた。

★文官(ぶんかん)http://p.tl/iXFj 官吏のうち武官(軍人)以外の者を指す語である。
元来は中国における官吏の分類に関する概念であり、軍事をつかさどる官職を武官、文治をつかさどる官職を文官として、両者の待遇や服制を区別したものである。日本でも、律令制の導入とともに武官と文官の区別が行われ、江戸時代の幕府職制にも幕臣の間に「番方」と「役方」という形で武官と文官の区別に類したものがあった。
明治以降、国家行政組織法以前の日本では、内閣総理大臣や国務大臣をはじめ、軍人以外のすべての官職が文官に含められた。このため、文官と呼ばれる官吏は教師、警察官などまで含めてあらゆる職種にわたり、文官任用令が適用された。
今日の日本では、防衛省職員のうち、政府の公式見解で文民ではないとされている自衛官等を除く常勤の職員、すなわち防衛事務次官、参事官、書記官、部員、事務官、技官等を「文官」と呼ぶ場合がある。
旧制度では[いつ?][どこ?]、文官の名乗る官名は、次官、局長、書記官、事務官、属など、職層や職種の別によって多数に分かれていた。しかし今日、かつての文官に相当する職にある国家公務員の大多数が名乗る官名は、「事務官」、「技官」、「教官」、などであり、局長、課長などは事務官や技官の官にあるものが充てられる役職の名となっているため、「警察官」、「海上保安官」などの公安職員も文官の種別に入る。

★執筆(しっぴつ、英語:writing)
筆記もしくは文章を書くこと。
書く人を執筆者(しっぴつしゃ)という。執筆(しゅひつ)については以下を参照。
 
・役職としての執筆(しゅひつ)
詳細は「右筆」を参照
執筆(しゅひつ)は、右筆の別名であり、書記役にある人をいう。鎌倉時代には引付に執筆奉行が置かれており、訴訟における記録を書きとめていた。江戸時代の加賀前田氏には、家老執筆、若年寄執筆、御用所執筆、御次執筆などの役職が置かれていた。
 
・連歌・連句における執筆(しゅひつ)
 連歌・連句(連俳)における執筆(しゅひつ)は、作品に参加せず、連衆の句を書きとめてゆく係を指す。なお、場合によっては挙句一句のみを詠むことを求められることもある。

★筆記(ひっき、英語:writing)http://p.tl/yJbM
言葉を意図的に選択し、特定の構文を用いて、何かを書き記すことである。それを記録するための道具や手段の選択肢は無限であるといってもよい。実際、人類は紙をはじめとして、石版、竹簡、亀甲、壁、果てはディスプレイに至るまで、様々なものの上に書き記してきた。
筆記はしばしば文学といういささか大きな構造を持ったものを創造する力として用いられる。より長い文章の創造を含め、書くという行為の本来の意味の延長線上にあたる。筆記は、この意味でフィクション、ノンフィクション、詩歌、そして手紙の創造に関わってくる(なお、こうした文章・詩歌の創作を特に文筆(ぶんぴつ)とも呼ぶ)。
なお、入学試験や採用試験では、筆記の能力をためすための試験(いわゆる筆記試験)が課されることがある。

★書記(しょき)http://p.tl/ES0e
一般的には記録などを残すために文字を書き記す職業又はその職務にあたる者をさす。
古来は右筆(ゆうひつ)と言われた。

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