2013年5月11日土曜日

両国回向院 善光寺出開帳

両国回向院 善光寺出開帳
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ウンチク第4弾は回向柱です。善光寺の7年に1度の御開帳では、松代町から回向柱が奉納されますが、今回の出開帳では、陸前高田で復興住宅の造成のために伐採される予定となっている杉の大木が用いられています。
伐倒は、「先祖になる」の映画の主人公である佐藤志氏。陸前高田の村上製材所で高さ7m、40cm角の柱に製材し、回向院に運んできました。1月23日に伐倒したばかりなので、水分を含んだ杉の木は、重さ500kg以上あり、大人20人でもなかなか持ち上がりません。ようやく回向院の念仏堂内に運び入れて、4月12日に善光寺大勧進の小松貫主が墨入れ(揮毫)しました。表には、東日本大震災犠牲者之精霊追善菩提と書かれています。
揮毫後に参道に運び、建て方をした後、白布→五色の糸→金糸とつなげて、最後に出開帳仏様の右の御手と結ばれて善の綱となります。善の綱で御仏様と結ばれた回向柱に触ることにより、御仏様からお慈悲を授かることができます。
前回の長野善光寺での御開帳の際は、ポスターが回向柱だったこともあり、大人気となって長蛇の列ができていました。
両国回向院での出開帳では、情報不足なのか素通りされてしまう方が見受けられました。
回向柱に触れることは御仏様に触れて縁を結ぶことです。さらには、陸前高田の杉を用いた回向柱ですので、被災地とも縁を結ぶことになります。皆様、まず最初に回向柱に触れて、御仏様と被災地とに結縁してから、ゆっくりと出開帳を堪能して下さい。

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