2014年1月11日土曜日
●鏡開き
●鏡開き
◆かがみ-びらき 【鏡開き】
〔「開き」は「割る」の忌み詞〕
(1)正月に神や仏に供えた鏡餅をおろし、雑煮や汁粉に入れて食べること。正月一一日に行うところが多い。近世に始まり、当時は鏡餅を男は具足に、女は鏡台に供え、一月二〇日に割って食べた。鏡割り。[季]新年。
(2)パーティーなどで、酒だるのふたを木づちで割ってあけること。汲み上げた酒で乾杯する。鏡割り。
◆鏡開き 歴史民俗用語辞典
読み方:カガミビラキ
正月の鏡餅を下げ、砕いた小片を雑煮や汁粉に入れて食べる祝い。
◆鏡開き(かがみびらき)結婚用語集
日本酒が入った樽を、新郎新婦が小槌で叩いて開ける演出。日本酒はその場でゲストに振る舞われる。慶事なので「割る」という言葉は避けて「開く」という。ちなみに樽の蓋は簡単に開く仕組み。
◆鏡開き ご贈答マナー
・鏡開にについて
1月11日に正月の間に供えていた鏡餅を下げて、割り砕いて無病息災と延命を祈願して食べる習慣を「鏡開き」といいます。
鏡餅をこま切れにする場合は「お供え物に刃を掛けてはならない」という習わしがあることから、包丁などで切らず手で割ったり木槌などで割る習慣がありますが、その起源は鏡開きの風習の発祥である武家社会において、「餅を刃物で切るのは切腹を連想させる」ということから手で割ったり木槌で砕いたりする(鏡餅を開き割る)ことにより、「鏡開き」という言葉に代えて使ったことからきています。一般的には1月11日に行われますが、京都など関西地方の一部や社寺では1月4日に行うところがあります。
・ひとくちMEMO
その年の神様への神饌物として奉納したことに由来し、その形は三種の神器を形取っているといわれ、餅は鏡(八咫鏡)・橙は玉(八尺瓊曲玉)・干し柿は剣(天叢雲剣)を、また餅を重ねるのは重ね重ねの意があり、橙は代々家が繁栄するの意、干し柿は真ん中に6個両端に各2個あることから「外にはニコニコ、中(仲)睦まじく」の意があるとされている。裏白は心に裏表がない清廉潔白を表し、昆布は喜ぶや子生(こぶ)に通じ、御幣は清浄を表し、海老は不老長寿に通じるとされている。
◆鏡開き(かがみびらき)・鏡割り(かがみわり)http://p.tl/H7jA
正月に神(年神)や仏に供えた鏡餅を下げて食べる、日本の年中行事であり、神仏に感謝し、またその供えられたものを頂いて無病息災などを祈って、汁粉・雑煮などで食す。
武家では、鎧などの具足に供えた具足餅を下げて雑煮にして食し、これを「刃柄(はつか)」を祝うといった。女性が鏡台に供えた鏡餅を開く事を「初顔」を祝うといった。この武家社会の風習が一般化したものである。
刃物で切るのは切腹を連想させるので手や木鎚で割り、「切る」「割る」という言葉を避けて「開く」という言葉を使用する(「開き」は「割り」の忌み言葉)。鏡は円満を、開くは末広がりを意味する。また、鏡餅を食すことを「歯固め」という。これは、硬いものを食べ、歯を丈夫にして、年神様に長寿を祈るためという。
鏡餅の割れ方で占いをする地域もあり、「鏡餅の割れが多ければ豊作」と言われている。
・日付
一般的には、年神(歳神)へのお供えが松の内(1月7日)に終わったあとの1月11日に行われる(土日祝日などにより異なる場合もある)。元々は松の内が終わる小正月(1月15日 (旧暦))後の1月20日 (旧暦)に行われていたが、徳川家光が亡くなったのが慶安4年(1651年)4月20日 (旧暦)であったため、1月20日を忌日として避け、後に松の内後の1月11日 (旧暦)とされた。
グレゴリオ暦(新暦)になった現在、松の内が1月15日の地方では1月20日(二十日正月)に行われる。
京都府や近隣の一部では、1月4日に行なうが、その理由は明確とはなっていない。
・文学
・俳句
俳句の季語となっている。
・和歌
女性が鏡台に供えた鏡餅を開く事を「初顔」を祝うといい、二十日(はつか)にかける縁語とした。
・諺
「よわい延ぶる歯がため」
・鏡抜き
祝宴などで菰(こも)を巻き付けた酒樽(菰樽という)の蓋を木槌で割って開封することも鏡開きという。 これは、酒屋では酒樽の上蓋のことを鏡と呼んでいたことに由来する 。 また、この場合は鏡抜きと呼ぶこともあり、「鏡開き」と呼ぶのは誤りだという説もある。
◆鏡開き|日本文化いろは事典 http://p.tl/iRdL
◆日本鏡餅組合 2010年1月5,086名調査「85%が鏡開きを行う」http://p.tl/_Vdj
◆ allabout 「鏡開き」をまるごと解明! http://p.tl/-1OI
◆汁粉(しるこ)http://p.tl/JpXp
小豆などを砂糖で甘く煮た小豆汁の中に、餅や白玉団子、栗の甘露煮などを入れた食べ物。「おしるこ」とも呼ばれる。
◆風習(ふうしゅう、custom)http://p.tl/TO2z
土地ごとに存在する社会生活上のならわしやしきたりのこと。風俗習慣。行為伝承のひとつ。地理、歴史、その地域の産業の違いによって顕在化し人々の行動や思考パターンに影響を与える。学術的には歴史学、民俗学の研究対象とされることが多い。
・風習の特徴
風習は、文化という概念に比べ、より狭い地域での特徴を指す。風習がより多くの人々に受け入れられ様々な地域に通用する存在になるとそれは文化となる。例えば結婚制度において農村部では「家」の概念が強く複数世代の同居や伝統的な性差による役割の分類が根強く存在しているのに対して都市部では薄れているという現状がある。この2つの考えは相容れず、概念の摩擦が起こりやすい。よってこの概念は限られた地域にのみ通用するので風習と定義されるが、地方や都道府県、国家単位での共通概念は文化と定義される。
・文化との関連性
日本における文化とはかつて文明という言葉と同義で用いられていたが現在では精神的な概念として捉えられる傾向があり実利を生み出す文明とは一線を画している。風習は実利を創り出すものではないが文化に比べ目に見える、形式的な概念であることから、風習は文化と文明の中間的な立場に存在するものであり通用する地域が限定的である、といった定義づけが出来る。
◆関連項目
・慣習 http://p.tl/VN22
同意された、規定されたあるいは一般に受け入れられたしきたり、規範、社会的規範である。一定のタイプのルールないしは慣習は法律になることがあり、規制を制定する法律は、慣習を公式化ないし強制するために取り入れられることがある。(例えば、車が道路のどちら側を走らなければならないかを規定する法律)社会についての脈絡では、慣習は「不文の」慣習法の特徴を持っていることがある。(例えば、握手のように人々が互いに挨拶する仕方)
・習慣 http://p.tl/-aa5
日常的に繰り返される行いのことであり、その土地の文化にも影響する。
その人の習慣は、後天的な行動様式であり、反復して行われることで固定化される。身体的な振る舞いの他に、考え方など精神的、心理的な傾向をも含む。人の成功に影響する所が大きいため、「習慣は第二の天性なり」とも言われる。
習慣は、基本的には個人の行動様式を指すが、ある集団に共有される様になった場合は「慣習」と呼ばれる。個人的な習慣と異なり、共同体的な慣習は集団内部の方向性と均質性を保つため、成員に対し慣習の遵守を求めるとともに、違反者に対し一種の制裁(嘲笑・非難など)が加えられることもある。
エミール・デュルケームによれば、習慣はそれが通用している間は、反省されることがない。習慣が廃れて初めて、反省されることになる。子供は習慣に固執し、暗示によって容易に他の習慣に乗り換えることから、子供のこの性質を道徳教育に応用できるとも考えた。
一般的に、成人後、高齢になればなるほど習慣で行動する傾向が強くなり、その矯正も難しくなってくる。 習慣を変えるのは一般的に困難なことだとされるが、ロバート・マウラーによれば、小さな控えめな一歩を継続することで習慣を変えたり、新しい習慣を身につけることが可能だと言う。
・風俗 http://p.tl/uSMR
風俗の定義・意味は主として次から成る。
1.ある時代や社会、ある地域や階層に特徴的にみられる、衣食住など日常生活上のしきたりや習わし、風習のこと。広く、世相や生活文化の特色をいう場合もある。類似語に世俗や習俗(習慣と風俗)がある。用例としては「明治時代の風俗」「下町の風俗」「性風俗」などがある。
2.日常生活上の風俗を絵画にしたものを風俗画と呼ぶ。特定の階層、特に一般市民の日常の様子を主題としたものが多い。西欧においては、ルネサンス期以降、市民社会の発達に伴って一ジャンルを築くようになっていった。風俗画を残した代表的な画家には、ピーテル・ブリューゲルやヨハネス・フェルメールなどがいる。日本においてもジャンルとして広まったのは近世以降である。江戸時代には、市民の風俗を題材にした浮世絵が多数残されている。
3.世相や風俗を社会的な広がりでとらえて描いた小説を風俗小説と呼ぶ。同様に、庶民の世相や風俗を描いた喜劇を風俗劇といい、ヨーロッパでは17世紀にモリエール(フランス)やコングリーブ(イギリス)らに始まっている。
4.雅楽の一種。くにぶり。日本の各地、主に東国で流行した歌舞を宮廷用に選集・編曲したもの。大嘗会(だいじょうえ)などの朝廷の儀式の際に演じられた。舞を風俗舞(ふぞくまい)、歌謡を風俗歌(ふぞくうた)と呼ぶ。
5.性的な習慣や嗜好を指して「性風俗」と呼ぶ。性的サービスを提供する業種の動向を指して「性風俗」、またその産業(風俗店)そのものを指して「性風俗」や「風俗」と称する事がある。
元来の「風俗」の意味は、一般市民の日常生活の特色や世相などを表す(1)の意味であるが、こんにち、古くからの生活上の習わしやしきたりが失われていく反面で、(5)の性風俗に関しては、当初、業界内とその周囲だけで通用していた用例が、マスコミでもその意味で用いられることにより、社会的にも広く認知された状況下にある。
このため、現在において、単に「風俗」というと(5)の「性風俗」を意味することが多く、「風俗嬢」という言葉さえ生まれている。今日では、使用する時と場所を誤り、不用意にこの語を用いると、意に反した誤解を受ける場合も少なくない。周囲の状況によってはセクシャルハラスメントとみなされることもあるので、注意が必要である。
・文化 http://p.tl/e_E0
いくつかの定義が存在するが、総じていうと人間が社会の成員として獲得する振る舞いの複合された総体のことである。社会組織(年齢別グループ、地域社会、血縁組織などを含む)ごとに固有の文化があるとされ、組織の成員になるということは、その文化を身につける(身体化)ということでもある。人は同時に複数の組織に所属することが可能であり、異なる組織に共通する文化が存在することもある。もっとも文化は、次の意味で使われることも多い。
・ハイカルチャーのように洗練されたもの
・象徴的な思考や学習による信念やふるまいのパターン
・ある社会組織に共有されている価値観
なお、日本語の「文化」という語は坪内逍遥によるものとされている。
・伝統 http://p.tl/YJnz
人間の行動、発言、思考及び慣習に見出される歴史的存在感を総称していう。または、人間の生存・生活の中に長い歴史を通して表される種々の慣習や形式、価値観を総体的に指し、狭義には、個々の集団が個別に有する慣習、形式、価値観を指す。
伝統はまた、それまでの歴史の中で形成されて来た種々の形態の中から、特に重んじて次世代に継承すべきものに対する精神的な立場を指す。
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