2013年10月1日火曜日
「JAXA(宇宙航空研究開発機構)の人材育成術」
「JAXA(宇宙航空研究開発機構)の人材育成術」
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私たちに大きな感動と勇気を与えてくれた
小惑星探査機「はやぶさ」の偉業。
『致知』2013年10月号連載
「生命のメッセージ」では、
その困難なミッションを全うし、
次なる「はやぶさ2」の
プロジェクトにも関わる
川口淳一郎氏を村上和雄氏が訪ね、
高い理想を実現する組織のあり方や、
日本の向かうべき道について
語り合っていただきました。
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糸川英夫先生は、
戦後日本が航空技術開発を禁じられ、
他国から技術供与を
受けられなかった中で
独自に宇宙開発を始められました。
そこから日本初の
人工衛星の完成に至る道筋を
つけられた功績はやっぱり大きいですね。
糸川先生が非常にユニークな方だった
ことは有名ですが、
そういう方だったがゆえに、
そこに集まった私の先生の世代も
またユニークだった。
ロケットなんて自分たちにも
絶対造れると信じていたと思うんです。
そういう精神で
物事に取り組む人たちというのは、
模範とか手本が要らないんですね。
日本人は何か手本がないと
なかなか動けない傾向が
強いと思いますが、
その集団はそうじゃなかったんです。
自分たちが最初の一歩を標すんだ、
絶対やっていけるんだと信じて突き進む。
無謀ではあるかもしれませんが、
そういう考え方こそが私たちが受けた
一番大きな影響だったと思うんですね。
ですから、私が考える
糸川先生の一番の功績というのは、
そういう場をつくり、
場を残してくださったこと
だと思うんです。
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私は、人材育成というのは
経験させることであって、
本や文献を読ませても
育たないと思っています。
一番大事なのは、
昔の徒弟制度で技術は習うのではなく
盗めといわれたように、
経験を積んだ人が
仕事をしている
その背中を見て育つものだと思います。
上の世代から盗む場を提供すること、
その機会を提供することこそが
一番大事なことだと思います。
ですからこのJAXAで
いい研究ができる最大の要因は
環境だと申し上げているんです。
私がJAXAで学んでいる学生たちと
話のできる時間は本当に少ないので、
彼らの中には自分が
ここにいるメリットが
分からなくなる人もいる。
けれども研究というのは
教えられるものじゃないんですよね。
それよりも、自分の周りで
誰が何をしているのか、
それを見聞きすることが
一番の刺激になるんです。
だから学生には積極的にプロジェクトに
参加するように言っているんです。
そこでは自分たちの少し上の
准教授クラスの人たちが、
プロジェクトのために
無償で一所懸命働いている。
そういう姿を見られる環境というのは
非常に重要だと思っているんです。
※……この続きは、
『致知』10月号をご覧ください。
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~王貞治氏の「致知と私」☆~
35周年を記念して、
『致知』とゆかりの深い方々から
メッセージをいただいておりますので、
本欄でも紹介させていただきます。
本日は、福岡ソフトバンクホークス
取締役会長・王貞治氏から
お寄せいただいたメッセージです。
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「人間とはかくあるべき」と
説き諭してくれる
王貞治(福岡ソフトバンクホークス取締役会長)
私たちは時代の波によって、
つい右に行ったり、
左に行ったりと流されてしまいがちです。
そうしたものに惑わされず、
「人間とはかくあるべきだ」ということを
説き諭してくれるのが『致知』です。
ぶれない基軸を持つということが
いかに大事であるか、
私のような年代になると
特に強くそう感じます。
最近では若い人の間にも
『致知』が広まっていると聞きますが、
大変素晴らしいことだと思います。
今年、創刊35周年を迎えられましたが、
これからは私も
『致知』に学ぶだけでなく、
その学びのお裾分けを
周りの方にしていきたいと考えています。
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