●サラサ●更紗
★三省堂 大辞林
サラサ 1 0 [(ポルトガル) saraça]
人物・花・鳥獣・幾何学模様などをさまざまな色で手描(が)きや型染めにした綿布。室町末期より南アジア諸国から輸入され、日本でも作られた。印花布。花布。〔「更紗」とも書く〕
★歴史民俗用語辞典
更紗
読み方:サラサ(sarasa)
室町時代以降、南蛮船によりもたらされたインド・ジャワ・ペルシア・シャム産の花文などの木綿布。
★伝統的工芸品用語集
更紗
読み方:さらさ
発祥地はインドといわれていますが、ペルシャ、タイ、ジャワにも独特のものが生まれています。その模様は唐草、ベーズリ、珍しい動物などを強烈だが渋みのある色彩で染めた異国情緒豊かなもの。
★近代文学作品名辞典
更紗
読み方:サラサ(sarasa)
作者 谷崎潤一郎
ジャンル 随筆
★『ウィキペディア(Wikipedia)』 http://p.tl/AE_1 http://p.tl/iQOx
更紗(さらさ)は、インド起源の木綿地の文様染め製品、及び、その影響を受けてアジア、ヨーロッパなどで製作された類似の文様染め製品を指す染織工芸用語。英語のchintzに相当する。日本ではインド以外の地域で製作されたものを、産地によりジャワ更紗、ペルシャ更紗、和更紗などと称している。
★更紗の語源 http://p.tl/BnwC
「さらさ」の語源については諸説あり、決定的な説はない。インド北西部の港であるスラト(Surat)が語源であるとする説が古くからあるが、「スラト」と「サラサ」の音韻には差が大きく、この説は現代ではあまり支持されていない。ポルトガル語が語源であるとする説もある。また、16世紀末のオランダ人、リンス・ホーテンの『東方案内記』に、綿布の名としてsarasoあるいはsarassesという名称が見え、これが語源であるとする説もある。
「更紗」という漢字表記が定着するのは江戸時代末期のことで、それ以前には「佐良佐」「紗良紗」などさまざまに表記されていた。1713年(正徳3年)刊の『和漢三才図会』では「華布」と書いて「さらさ」と読ませている。この「華布」とは「文様のある布」の意である。また、江戸時代には「更紗」に相当する染織品を「しゃむろ染」とも称し、「紗羅染」「砂室染」などの字をあてている。たとえば、1638年(寛永15年)に刊行された『毛吹草』には「紗羅染」の表記が見られる。シャム(タイ国)方面を経由してもたらされた染物という意味合いで「しゃむろ染」と称されたものであるが、現存遺品を見る限り、こうした染物の大部分はインド製である。
★和更紗 http://p.tl/sqYO http://p.tl/z1RS
早くから作られたものに鍋島更紗があり、その他江戸時代後期になると日本各地で更紗の模倣品が製作されるようになり、天草更紗、長崎更紗、堺更紗、京更紗、江戸更紗などが著名である。文様の表出には、手描きや木版のほか、日本独特の技法である伊勢型紙を用いた型染めがある。伊勢型紙とは、現在の三重県鈴鹿市の特産で、渋紙を何枚か重ね、彫刻刀で繊細な文様を彫ったもので、これを布面にあてがい、刷毛で染料を塗り込むものである。近世の日本ではアカネ染めの技法が開発されていなかったため、全体に色彩は地味であり、文様も扇などの日本的風物を取り入れたものがある。
★Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)
名詞
更紗(さらさ)
・インド起源の木綿地の文様染め製品、及び、その影響を受けてアジア、ヨーロッパなどで製作された類似の文様染め製品。人物、鳥獣、草花などの模様を手描きあるいは木版や銅板で種々の色を用い染めている。
翻訳
・ドイツ語:Chintz
・英語:chintz
・フランス語:chintz
・イタリア語:chintz
・オランダ語:sits
・スロヴェニア語:Činc
・スウェーデン語:chintz
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★インド更紗(いんどさらさ) http://p.tl/gS_a
... わが国には、17~18世紀に輸入されたものが古渡(こわたり)更紗として珍重されて残っている。主産地はベンガル湾に面した東海岸のコロマンデル地方、中部デカン高原など。 ...
★更紗紙(さらさがみ) http://p.tl/YcwX
更紗模様をつけた加工和紙。「さらさ」という略称のほかに、「印花紙(いんかし)」(はなおしぞめ)の別名もあり、おもに壁紙に用いられた。更紗(沙羅沙)は本来金巾(かなきん)(キャラコ)や絹布の片面に ...
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★石材(せきざい) http://p.tl/wWwi
... 化石を含むものから、角礫(かくれき)岩状の更紗(さらさ)とよばれるものなどいろいろのものが ... 国内では叢雲(そううん)、白雲、貴蛇紋、更紗、渓流、岩永更紗、八重桜、若狭(わかさ)大理石など多数の銘柄が知ら ...
★大理石(だいりせき) http://p.tl/LUAM
... 角礫(かくれき)岩あるいは礫岩状の石灰岩は、その網目状の斑(まだら)模様から更紗(さらさ)とよばれている。平行な縞(しま)模様が発達し、淡褐色・多孔質のものはトラバーチンとよばれ ...
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★印金(いんきん) http://p.tl/Kh_q
布帛(ふはく)に型を用いて漆、糊(のり)などの接着剤を置き、その上に金箔(きんぱく)あるいは金粉を施して文様を表したものをいう。... たとえば印金更紗(さらさ)、金更紗とよばれるものがそれで、とくに前者は金箔あるいは金泥で独立した模様を構成しているもの、後者は更紗模様の一部に補助的に金箔、金泥の加えられたものをさしている。 ...
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★羽織(はおり) http://p.tl/G04v
... 色絵羽羽織は華やかな雰囲気があり、しゃれ着、街着には絞り、小紋、ろうけつ、更紗(さらさ)などを用いる。日常着は木綿(縞(しま)、絣(かすり))、ウールなど。羽織は季節により冬は袷羽織 ...
★襦袢(じゅばん) http://p.tl/_RX1
... そのほか単襦袢の胴には木綿、太織紬(つむぎ)を用い、袖だけ縮緬、無地染め、絞り、小紋、更紗(さらさ)などを用いたものもある。下着の下衣は脚布(きゃくふ)といい、二幅(ふたの)の布で丈を長くし、紅 ...
★帯(おび) http://p.tl/iidi
... 染めの帯には更紗(さらさ)、塩瀬(しおせ)、紬(つむぎ)、羽二重などが用いられる。また刺しゅうを施した凝った帯もある。染めの帯、刺しゅうをした帯は、趣味に、またおしゃれ用として用いる。 ...
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★金巾(かなきん) http://p.tl/1plu
ポルトガル語のカネキンcanequineから出たことばといわれ、15、16世紀ごろに南方から舶来された綿織物をさすことから使われてきた。一般には30~40番手の綿糸で平織にした薄織物をさす... 加工によって晒(さらし)金巾、色金巾、更紗(さらさ)金巾(捺染(なっせん)金巾のことをさす)などがある。これらは衣料として広く用いられ、白足袋(たび)、割烹着(かっぽうぎ)などは古くからよく知られ ...
★甲斐絹(かいきぬ) http://p.tl/1Kvh
「かいき」ともいう。海気、海黄、改機とも記され、近世の初めオランダ人によって、更紗(さらさ)などとともに東南アジアより渡来した先練りの絹織物の一つであったが、寛文(かんぶん)年間(1661~73)に ...
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★型染め(かたぞめ)http://p.tl/zhsq
型を用いて文様を染め表すこと、またその技法による染物。... これに対して版型による防染文様染めは、わが国上代の臈纈(ろうけち)やインド更紗(さらさ)、ジャワ更紗、ヨーロッパの文様染めなどのなかで用いられている。型の素材は、古くは陶製のものなども使わ ...
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★サロン(腰衣)http://p.tl/MT6F
... ものを着用することもある。用布には、多彩な文様が織り出されたり染め出されたりした上質綿布、絹布が使われる。インドネシアではバティック(ジャワ更紗(さらさ))のサロンが特徴的。丈は腰で調節されるが ...
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★寝具(しんぐ) http://p.tl/WNGd
... ふとん地は青梅(おうめ)夜具地、更紗(さらさ)、八端(はったん)など綿織物、絹織物、ほかに化合繊の織物があるが、汗を吸い取る綿織物がもっともよい。夏掛け用には麻、縮(ちぢみ)を用いる。 ...
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★捺染(なっせん)
「なせん」ともいう。広い意味では、色を直接布面に施すプリント染めのこと。たとえば、絞りや中形(ちゅうがた)、纈(ろうけち)染めのように染料に浸(つ)けて浴染せずに、顔料、もしくは染料を顔料のように媒染によって発色した状態にしたものを直接布面に塗り、摺(す)り、押捺して染めるものをいう。狭義に捺染という場合は、模様を型で置いたものをいう。たとえば同じ友禅染めでも型を用いない手描き友禅は、普通、捺染とはいわない。これに対して、型友禅はいかに精巧なものでも捺染ということになる。更紗(さらさ)でも、描き更紗に対してブロックによるものが捺染の範疇(はんちゅう)に入ることになろう。また、同じく型を用いて、しかも染料を直接布面に塗って染めるものでも、紅型(びんがた)や江戸小紋は ...
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★利休鼠(りきゅうねずみ) http://p.tl/w08O
色名の一つ。利休色といわれる灰色がかった黄緑色に、鼠色が加わったもの。利休茶、利休柳などと同様に茶人の千利休(せんのりきゅう)にちなんでつけられた名。抹茶(まっちゃ)の緑色と侘(わ)び茶の雰囲気を連想していわれた利休色に、鼠色を強めてさびた味わいを表した色合いである。ただし、利休が愛用した色という意味ではない。なおまた、北原白秋作詞による『城ヶ島の雨』の「雨は降る降る城ヶ島の磯(いそ)に 利休ねずみの雨が降る」によっても、広く知られた。またほかに、徳冨蘆花(とくとみろか)の『黒潮』では「利休鼠のたて小波(さざなみ)の小紋縮緬(ちりめん)に更紗(さらさ)縮緬を襲(かさ)ねて」とある。
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★ふとん【蒲団・布団】 http://p.tl/NrFT
寝具の一種。近世において、木綿綿(もめんわた)の普及により、夜着とともに用いられるようになった。もともと衾(ふすま)といわれていたものである。... 現在は綿織物では綿サテン、更紗(さらさ)なども多く用いられ、これは三幅物になっているので、敷ぶとんはそのままの幅で丈の2倍あればふとん1枚ができる。 ...
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★衾(ふすま) http://p.tl/fsTu
被とも書かれる。布帛(ふはく)で長方形につくり、寝るとき身にかける夜具。『万葉集』に「むし衾なごやが下に伏せれども」と柔らかな苧麻(からむし)の衾をかけたさまを歌っている。『延喜式(えんぎしき)』縫殿寮の巻、年中御服(ごふく)の条に紅(くれない)の被があげられ、綿入れで、褥(しとね)に対して入れる綿の量が2倍となっている。伊勢(いせ)神宮御神宝中にも錦(にしき)、綾(あや)、帛(はく)の被が伝えられている。『満佐須計(まさすけ)装束抄』に、御張台(みちょうだい)に敷く衾は、紅の打(うち)で襟のついていないもの、襟にあたるところに紅練糸(ねりいと)の左右撚(よ)り糸で三針差(みはりざし)といって縫い目の間隔を長短の順に置いた縫い方をするとある。『源氏物語』(柏木(かしわぎ))に「ふすまひきかけてふし給(たま)へり」と記している。
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