●捏造(ねつぞう(慣用読み)、でつぞう)●隠蔽(いんぺい)●真実(しんじつ)
★でつぞう ―ざう 0 【▼捏造】三省堂 大辞林
〔「でつ」は漢音〕「ねつぞう(捏造)」に同じ。
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・ねつぞう ―ざう 0 【▼捏造】
(名)スル
〔「でつぞう(捏造)」の慣用読み〕実際にはありもしない事柄を、事実であるかのようにつくり上げること。でっちあげ。
「会見記を―する」
★捏造 難読語辞典
読み方:デツゾウ(detsuzou)
(でつぞうの慣用読)事実でないことを事実のようにこしらえていうこと
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★捏造(ねつぞう(慣用読み)、でつぞう) http://p.tl/Tg4T
実際になかったことを事実のように仕立て上げること。
「捏」の読み方は古くは「デツ」であるため、でっち上げの語源ともなっている。
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★でっちあげ
【意味】 でっちあげとは、事実でないことを本当らしく作り上げること。捏造(ねつぞう)すること。でっちあげること。
【でっちあげの語源・由来】
でっちあげは、捏造の「捏」が語源とされる。
「捏」は、呉音で「ねつ」、漢音で「でつ」という。
その「捏(でつ)」が動詞化され、「捏ち上げる(でっちあげる)」となり、「でっちあげ」になった。
「でっち」という音から「丁稚」と関連付け、もっともらしい話が作られることもあるが、全くの俗説である。
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★いんぺい 【隠▼蔽/陰▼蔽】三省堂 大辞林
(名)スル
ある物を他の物で覆い隠すこと。物事を隠すこと。
「陣地を―する」「事実を―する」
★隠蔽 難読語辞典
読み方:インペイ(inpei)
ある物を他の物で覆い隠すこと
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★隠蔽 物語要素事典
▲1.悪事を、より大きな悪事によって隠蔽する。
『英雄伝』(プルタルコス)「アルキビアデス」 アルキビアデスが、大金を払って買った犬の尾を切り落とす。「人々が非難している」と知人が忠告すると、アルキビアデスは「私のねらいは、アテナイ市民がこういうことを話のタネにして、私のもっとひどい悪事を語らずにいてくれることなのだ」と言って笑う。
*盗みの隠蔽→〔大晦日〕2の『大つごもり』(樋口一葉)。
▲2.音・声を、より大きな音・声によって隠蔽する。
『ギリシア神話』(アポロドロス)第1巻第1章 生まれるとすぐ父クロノスに呑みこまれるはずであったゼウスは、母の手でクレタの洞窟中に隠される。幼いゼウスの泣き声がクロノスに聞こえぬよう、クーレースたちが、槍で盾を打ち鳴らして大きな音をたてる。
『曾根崎心中』(近松門左衛門)「天満屋」 お初・徳兵衛は心中の道行をすべく、深夜、天満屋を抜け出ようとする。しかし車戸の音が気がかりで開けかねていると、下女が闇の中で火打石を打つので、その音に合わせてそろそろと戸を開け、人々に気づかれずに外へ出ることができる。
『ひぢりめん卯月の紅葉』(近松門左衛門)中之巻 古道具屋長兵衛の娘お亀と結婚して婿に入った与兵衛は、舅長兵衛と不仲になる。たまたま蔵の中に閉じこめられた与兵衛は、蔵の外で心配するお亀の思案で、在所へ落ちのびることとする。芝居のふれ太鼓の大きな音にまぎらせて、与兵衛は蔵の壁下地の大竹を切り破る。
*叫び声の理由の隠蔽→〔首〕9aの『七賢人物語』「妃の語る第三の物語」。
*琴の音が声をかき消す・声が琴の音をかき消す→〔琴〕4。
▲3.強い金色光が、金の簪を隠蔽する。
『今昔物語集』巻4−7 波斯匿王の妹が幼少の頃、仏が彼女の家を訪問した。ところが、仏が帰った直後に金の簪がなくなり、七日を経てようやく、寝台の上で見つかった。それは、仏身の放つ金色光が七日間室内に残留していたため、その光に消されて簪が見えなかったのだった。
▲4.死に関わる臭気を、より強い臭気で隠蔽する。
『隠居した絵具屋』(ドイル) 引退した老絵具師アンバリイが、二十歳年下の若い妻とその不倫相手を金庫室に閉じこめ、ガスを充満させて殺す。近所の人がガスの臭気に気づかぬように、アンバリイは強いにおいのするペンキで、家の塗り替えをする。
『史記』「秦始皇本紀」第6 始皇帝は地方を巡遊中に崩御した。丞相李斯は、天下に変乱が起こることを恐れて、都咸陽に帰着するまで始皇帝の死を秘した。遺骸を乗せた車から臭気が漂ったので、臣下の車に塩づけの魚を一石ずつ積み、その臭気で屍臭を隠蔽した。
▲5a.一つの殺人死体のまわりに大勢の戦死者を配置して、殺人を隠蔽する。
『折れた剣』(チェスタトン) イギリスの将軍セント・クレアは、敵対するブラジル軍に情報を売って金を得、それを知った部下の少佐を殺す。ただちに将軍は、ブラジルの大軍への突撃命令を出し、大勢のイギリス兵の死体の山を築いて、自らの犯した殺人を隠蔽する〔*→〔手紙〕2の『サムエル記』下・第11章が発想源か? *特異なもののまわりを同類のもので囲んで隠蔽する、という点で→〔逆さまの世界〕3の『チャイナ・オレンジの秘密』(クイーン)と共通する発想〕。
*複数の人物を殺すことによって、本来の殺人目的を隠蔽する→〔ABC〕3の『ABC殺人事件』(クリスティ)。
▲5b.言いにくい報告事項の前後に別のことがらを述べて、目立たなくする。
『サザエさん』(長谷川町子)朝日文庫版・第29巻110ページ 学期末にカツオが波平の部屋に来て、「野菜上がった、風呂代上がった、株は下がった」と言い始める。波平は「何を言っとるんだ?」とけげんな顔をする。カツオはかまわず「米代上がった、ボーナス下がった、成績下がった、運賃上がった」と言い終えて部屋を出、「言いにくい報告もどうやらすんだ」と、ホッとする。
▲6.殺人を駆け落ちに見せかける。
『大いなる眠り』(チャンドラー) 富豪の娘カーメンが、姉ヴィヴィアンの夫ラスティを射殺する。ヴィヴィアンはラスティの死体を隠し、事後策を賭博場経営者エディに相談する。エディの妻は以前からラスティとの仲を噂されていたので、エディはそれを利用し、妻を郊外に軟禁する。男一人が行方不明になれば、殺されたかと思われるが、男女二人が姿を消せば、駆け落ちしたと見なされやすいからである。
*行方不明の隠蔽→〔行方不明〕4。
▲7.女性スパイの存在を隠蔽するため、架空の男性スパイをでっち上げる。
『北北西に進路を取れ』(ヒッチコック) 国家機密を他国に売る男バンダム一味の組織を探るため、CIAが美女イブをスパイとして送り込む。CIAは、彼女の正体をバンダムに悟られぬよう、「キャプラン」という実在しないスパイをでっち上げ、キャプランの名前でホテルに宿泊手続をしたりして、スパイのキャプランが情報を盗んでCIAに送っているかのように見せかける。ところがバンダムたちは、偶然の間違いから、広告業者ロジャーをスパイのキャプランだと誤認し、彼を殺そうとつけねらう→〔人違い〕2。
*死因の隠蔽→〔死因〕。
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★隠蔽
出典:『Wiktionary』 (2012/04/08 13:12 UTC 版)
・別表記
・陰蔽
・名詞
・隠 蔽(いんぺい)
都合の悪い物事を故意に隠すこと。
・発音
い↗んぺー
・動詞
活用
サ行変格活用
隠蔽-する
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★真実(しんじつ) http://p.tl/Cdv9
虚偽の反語。本当のこと、偽りでないこと。歪曲や隠蔽や錯誤をすべて排したときに明らかにされることをいう。
漢字の意味は、事柄の中身を開いて見たときに、実(じつ)として充満しているもの、ということ。このため、具体的には、「外見=人間の見方、に依らない事実そのものの中身」と「外見=客観と呼ぶがじつは他人の視線、に依らない本人の心の中身」という二つの対極的な用法がよくある。以上の用法の違いは、分野の違いによって現れることが多い。
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★しんじつ 【信実】三省堂 大辞林
(名・形動)[文]ナリ
まじめでいつわりのない・こと(さま)。正直。
「厳正―なりし故に、東主に信ぜられ/西国立志編(正直)」
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・しんじつ 【真実】
(名・形動)[文]ナリ
(1)うそいつわりのないこと。ほんとうのこと。また、そのさま。
「―を語る」「―の恋」「私に取つては、あなたが、一番―な友人でゐらつしやるのだから/人形の家(抱月)」
(2)〔仏〕 絶対の真理。
(副)
ほんとうに。心から。
「―申し訳ないと思っています」
[派生] ――さ(名)――み(名)
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・しんじつ ―ぢつ 【親▼昵】
(名)スル
したしみなじむこと。昵懇(じつこん)。
「―の間柄」「自己の―せる人の高位に登るに服せずして/日本開化小史(卯吉)」
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★同音異義語
しんじつ
【真実】本当のこと。
【信実】真面目で偽りのないこと。
【親昵】親しみ馴染むこと。
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